2019年08月21日 公開

小学生の方が受かりやすい?!英検の仕組みを知る【小1から英検チャレンジ】Vol.11

小学校に入ってから英検に挑戦することにしたわが家の娘ミヤピー。いざ受験をすることになって調べてみたら、いろいろと知らないことが……!英検受験を考えているなら、まずは最新の英検の仕組みを知るところからスタートしましょう!

小学校に入ってから英検に挑戦することにしたわが家の娘ミヤピー。いざ受験をすることになって調べてみたら、いろいろと知らないことが……!英検受験を考えているなら、まずは最新の英検の仕組みを知るところからスタートしましょう!

英検とは?

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英検は公益財団法人「日本英語検定協会」が実施している「実用英語検定」を略した名称です。日本で行われている英語関連の検定の中で「英検」は最も古い歴史を持ち、受験者も最大です。

受験者数は毎年右肩上がりに伸び続けており、中でも小学生以下の受験者数の伸びが目立っています。

増えていた英検の種類!

私が英検をはじめて受けたのは中学生の頃。たった1回受験しただけでそれ以降は全く縁無く過ごしてきました。

その時と、現在の英検のシステムは大きく異なります。

一番驚いたのは「英検」という名称の試験が増えていたことです。一般的な「英検」の他に、「英検Jr.」「英検IBA」を含めて「英検ブランド」として制定されていました。

これらの試験の違いはどこにあるのでしょうか?

英検

レベルは1級から5級まで。読む・聞く・書く・話すの4技能を総合的に判定されます。

一次試験は筆記試験です。3級以上の試験は一次試験合格後に二次の面接試験を受験します。

英検Jr.

BRONZE・SILVER・GOLDの3つのレベルに分けられています。

受験はオールリスニングの形式で行われ、「聞く力」を育成することを目的にしています。指定された会場で受験するのではなくオンライン受験ができるので、小さなお子さまでも安心して受験できます。

また、合否の判定はありません。正答率のみが示されるので、お子さまの理解度を測りながら受験グレードを決めていきます。

英検IBA

個人では受験できず、団体のみの受験となります。試験日も各団体ごとに自由に設定できます。低価格で英語のレベルを確認できるテストとなります。

テストのタイプは
・読む・聞く・書く・話すの4技能
・読む・聞くの2技能
・書く・話すの2技能

の3つから選ぶことができます。

高得点でも不合格?新しい採点方法「CSEスコア」

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以前の英検と最も異なる点は採点の方法です。

英検は受験のように合格者の人数が定められているのではなく、合格点があらかじめ決められています。それは昔も今も変わりません。以前は筆記・リス二ングの合計点で合否が判定されたのですが、現在は新しく制定された「英検CSEスコア」の合計点で合否判定されます。

CSEスコアは、違う回に同じ級を受験した人の結果や同じ回に別の級を受験した人の結果を、明確な数値を持って比較できるようにしたものです。

例えば英検2級一次筆記試験における下記3技能の配点は

1.「リーディング(語彙・長文など)」:38点
2.「リスニング(リスニング)」:30点
3.「ライティング(作文)」:18点

となっています。

CSEスコアは各技能ごとに同じスコアが割り振られ、得点がスコアに換算されて評価されます。割り振られるCSEスコアは級によって異なります。英検2級の場合は各技能にCSEスコア650が割り振られます。

スコアの算出は偏差値と同じような統計を用いて決められます。なので、「○点取れたからCSEスコアが●」と自己採点することはできません。

CSEスコアのメリットはいくつかあります。

(1)これまでは各技能の配点が違うために、得点だけ見ても得意・不得意技能がわかりにくかったのに対し、CSEスコアで見るとそれが一目瞭然に
(2)テストの出来具合を客観的に比較できる
(3)全階級統一のスコアで評価されるので、級を飛び越えて自分の英語力を把握できる

((3)の例:準2級の場合、各技能に600スコアが割り振られ、4技能の合計1728スコア以上なら合格。満点の場合は2400スコアに。2級に場合、各技能650スコアが割り振られ、4技能の合計1980スコア以上なら合格。もし、準2級を受けて2000スコア取れていれば、2級レベルの英語力がある、という判断ができる)

CSEスコアではリーディングよりも配点が少ないリスニング・ライティングでもそれぞれ650点満点で変換されるので、バランス良く得点できないと合格からは遠のいてしまうのです。

そのため総合点が低かった人が合格できる可能性もあります。

小学生以下の合格率が高い理由

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実は、英検合格率を見てみると、小学生以下の割合は意外と高いのです。

その理由は、リスニング力の差です。

中学生の学校の授業から英語をはじめた場合、リスニングは苦手としている人が多いですが、小さいうちから耳を育てる英語教育を行っている子どもはリスニングでつまづくことが少ないです。つまり、小さいうちから英語に取り組んでいるほど、リスニングは差がつけられる領域となります。

リーディングで少し点が低くなってしまってもリスニングやライティングで一定以上の点が取れれば合格に近づきます。

わが家のミヤピーも小3で英検2級に合格しました。リーディングで失敗してしまったのですが、リスニングとライティングで救われたのです。

中学受験以降の入試にも有利な英検!留学の判定材料にも

英検の級によって、入試における内申点の加点や試験免除が認められています。対象は中学入試から大学入試まで幅広いです。

また、級によっては奨学金を受けられたり授業料免除などの施策を用意している学校もあります。

また、英検は留学をする際の英語力判定資料としても利用可能です。

中学受験の準備が本格的にはじまる小学校4年生以降になると、英語の勉強に本腰を入れることは難しくなってきます。時間のある低学年までの間にある程度の英語力をつけておくと、中学入学後の英語のスタートダッシュも問題なく切れるでしょう。

次回は小学生以下の受験の詳細についてお話したいと思います。お楽しみに!

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この記事のライター

ママミーヤ
ママミーヤ

フルタイムではたらくママ(時に数日にわたる徹夜あり)。 会社員から脱却し、フリーランスになるが前より忙しくなる誤算に悩む。 0歳から保育園に通う娘が一人。昨年、塾なしで小学校受験に挑戦して無事に入学。 0歳からの幼児教育・お受験の勉強を自宅で行うためのコツ・時間のやりくりなどをお伝えします!