ほぼすべての保育園で必要となる「連絡帳」。特に低年齢の場合、自由にコメントを書く欄が設けられていることが多く、「毎日一体何を書けばいいの?」と悩む方も少なくないようです。今回は保育園の連絡帳について、内容例や記入のコツなどをご紹介します。
保育園の連絡帳の目的
双方がそれぞれの生活の様子を把握することによって、子どもの成長や体調変化などに気付きやすくなり、協力して子育てを進められます。
また保護者が、担任の先生に伝えておきたいこと、子育てで不安に感じていること、園への質問や要望などを連絡帳に書くことで、限られた時間の中でも、適切に保育士と保護者がコミュニケーションを取れるようにという目的もあります。
保育園の連絡帳の書き方
お迎えに関する情報
朝の体温
感染症を保育園にまん延させないためにも、子どもの体調管理は一番大切です。毎朝忘れずに測って書くようにしましょう。
1日の生活リズムを時間軸で記録
保育園での生活についても同じように記録してくれるので、子どもが1日どのように過ごしたのかを一目で確認できます。
排泄の時間や回数
またトイレトレーニングがはじまると、トイレでできたかどうかを記録する場合もあります。
食事の時間や内容
自由記入欄
連絡帳の自由欄に書く内容と例文
特に伝えることがなければ空欄でもかまわない、という園もあるようですが、一言だけでも残しておくと、後々見返したときに子どもの成長や思い出がよみがえってきて楽しいものです。
何を書けばいいのか迷ったときは、以下で自由記入欄によく書かれる内容や、文章例を紹介していますので、参考にしてみてください。
前日の出来事
【例文】
「昨日は近所のお友達と公園に行きました。どんぐりをたくさんひろって、うれしそうにしていました」
「昨夜は暑かったのか、寝つきが悪かったようです。お昼寝をたくさんするかもしれません」
当日の子どもの体調
朝、直接先生方に口頭で伝えても良いのですが、時間帯によっては担任の先生が不在だったり、申し送りがうまく伝わらなかったりすることもあります。文字にして残しておく方が確実です。
【例文】
「背中を虫に刺されてしまったようです。今日はかきむしり防止のためテープを貼っています」
「昨日公園のブランコから落ちて頭を打ってしまいました。元気で食欲もあり、夜もぐっすり寝ていましたが、保育園でも様子を見て頂けますと助かります」
子どもの変化や成長
【例文】
「昨日は上手にスプーンをつかってご飯を食べられました」
「最近は青色の服しか着たがりません。洋服へのこだわりが出てきたようです」
おもしろいエピソード
【例文】
「乗り物が好きなのですが、ヘリコプターがどうしても言えず、ヘコブルターになります」
「一週間の出張から戻ってきたパパの抱っこを全力で拒否していました。パパが泣きそうな顔になっていました」
子どもが好きなこと
【例文】
「紐通しのおもちゃがお気に入りで、熱心にやっています」
「●●というアニメのキャラクターが好きで、よく真似をしています」
担任の先生に聞きたいこと、伝えたいこと
大したことではないからと遠慮せず、気になることがあれば早めに共有しておきたいですね。
【例文】
「朝、お母さんと一緒にいたいと大泣きすることがあります。園では元気に過ごしていますでしょうか?」
「●日から●日までは実家に帰省するため、保育園をお休みします」
子育ての疑問や不安
特にはじめての子育ては悩みが尽きないもの。例えば、子どもが不機嫌なときの対応方法など、改めて先生方を呼び留めて聞くほどではないけれど、アドバイスが欲しいときなどに、自由記入欄を活用すると良いですね。
【例文】
「最近夜眠ってくれません。保育園ではどのように寝かしつけをしていますか?」
「周りの子はもうトイレに行けるのに、うちの子はなかなかトイレトレーニングが進まず不安です」
園への質問や要望
ただし、連絡帳は後々も残るものですし、大きくなったら子ども本人が見返すこともあるかもしれません。込み入った話やクレームについては、別紙で用意するか、保育園に用意されている意見箱などに投函するといった方法を検討してみてください。
【例文】
「子どもが昨日給食で出たあんぱんに大興奮していました。またぜひ献立に加えてもらえるとうれしいです」
「靴箱の位置が子どもには少し高いようです。子どもの手の届く場所に移動させてもらうことは可能でしょうか」
連絡帳をうまく活用するポイント
前日に起きたことや先生と共有したいことを一行書いておくだけでも、保育士さんにとっては保育のヒントになり得ますし、保護者も読み返す楽しみが生まれます。
普段ママだけが連絡帳を書いているご家庭も、週末はパパが担当して書くというのも良いですね。子育ての一体感も高まります。
また、保育士の先生方に聞いてみたいこと、相談したいことがあったら、気軽に連絡帳を活用しましょう。
先生方も、子どもの親がどういった悩みを抱えているのか理解できますし、保育のプロの目線から、子育てのアドバイスをもらうこともできます。子どもが家ではできておらず不安なことも、「保育園ではしっかりできていますよ、安心してくださいね」と、励ましてもらえることもありますよ。
連絡帳を楽しみながら活用しよう!
「うちの子がこんな愉快なことをしました」という話ばかりを書いていたら、担任の先生も保育園でのおもしろいエピソードを共有してくださることが多くなり、昔の連絡帳を読み返すたびに笑いがこみあげてきます。
連絡帳の活用方法に決まりはありません。筆者のように育児日誌のように使ったり、先生方との交換日記のつもりで書いたりと、楽しみながら十分に活用していきたいですね。