2018年01月18日 公開

学童保育とは?種類とそれぞれの特徴を紹介

学童保育とは、放課後に保護者が家庭にいない児童を預かるサービスです。これまでの学童保育は、主に共働きの家庭を対象に、自治体が運営するものが大半でした。しかし最近では、民間業者による学童保育も増えています。学童保育の種類とそれぞれの特徴をわかりやすくご説明します。

学童保育とは、放課後に保護者が家庭にいない児童を預かるサービスです。これまでの学童保育は、主に共働きの家庭を対象に、自治体が運営するものが大半でした。しかし最近では、民間業者による学童保育も増えています。学童保育の種類とそれぞれの特徴をわかりやすくご説明します。

学童保育とは?

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子どもを午後6:00~午後7:00頃まで預かってくれる保育園と違い、小学校低学年の授業は午後3:00頃には終わってしまいます。共働き家庭の子どもの多くは、誰もいない家へ帰ることになります。

そんな共働き家庭のニーズに応えるのが学童保育。主に自治体が運営主体となり、下校から午後6:00~午後7:00頃までの間、子どもを預かってくれます。

従来は、小学3年生までを対象とする自治体が多かったのですが、2015年から小学6年生までを対象とすることになりました。ですが、低学年を優先して受け入れるため、高学年は入りにくいのが現状です。

また、残業にも対応してくれる保育園に比べると預かり時間が短いこと、また、利用希望者の増加で待機児童が発生していることなどから、小学校入学を機に働き方を変えたり、仕事を辞めたりする家庭も多いようです。いわゆる「小1の壁」と呼ばれる問題です。

最近では、民間業者による学童保育も増えてきており、宿題の指導をしてくれたり習い事が併設されているところもあります。どんな学童保育の種類があるのか、またそれぞれの特徴についてご紹介していきます。

自治体が運営する「学童クラブ」

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一般的に「学童保育」と呼ばれているものです。

【運営主体】
自治体など

【対象となる家庭・子ども】
共働きで、放課後に保護者が不在となる家庭。2015年より、対象学年は小学6年生までになりました。

【費用】
おやつ代を含めて、月4,000円~7,000円程度(ただし、自治体により異なる)

【特徴】
学校の空き教室や敷地内のスペースを使ったり、児童館を利用したりと、場所はいろいろですが、人数が多いため、スペース不足の声が上がる例もあるようです。

指導員による学習指導は認められていないため、宿題をするかどうかは児童の自主性にゆだねられます。

また、土曜日も開かれることが多く、夏休み期間などは通常料金または割増料金で利用できる施設が大半です。

共働き家庭以外も利用できる「放課後子ども教室」

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名称は自治体によって異なります。お住まいの地域の名称を確認しておきましょう。

【運営主体】
自治体など
最近では、広く子どもたちを受け入れるために、自治体から委託された団体などが運営主体になることも。

【対象となる家庭・子ども】
親の就労の有無にかかわらず、公立小学校に通う児童なら誰でも参加することができます。

【費用】
基本的に料金は無料。ただし、おやつは出ません。イベントなどが行われるときには、別途料金が必要となる場合があります。

【特徴】
自治体や季節によりますが、預かってもらえる時間は午後4:00~5:00頃までのところが多く、学童クラブに比べると短いです。基本的に土曜日は開かれないので、土日に仕事をしているパパママは利用しにくいかもしれません。

また、利用人数が多いため、大人の目が行き届かない可能性もあります。

習い事、学習指導もばっちり「民間学童保育」

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民間の学童保育は、自治体運営のものに比べてサービスが多様かつ充実しています。予算と相談して検討してみるのもよいでしょう。

【運営主体】
学習塾などの民間企業や、NPO法人など

【対象となる家庭・子ども】
親の就労の有無や子どもの年齢を問わないところがほとんどです。

【費用】
利用時間によって異なりますが、1日4時間・週5日の利用で月50,000~60,000円程度。別途、数万円の入会金が必要になることも多いです。

【特徴】
宿題を中心とした学習指導や、英会話や音楽教室などの習い事をあわせてできる施設が多いです。料金は高額ですが、別に習い事をさせるよりは安く、安心だという理由から、民間学童を選ぶパパママも増えているようです。

おやつはもちろん、保護者の帰宅が遅い児童には、夕食の提供も。土日や長期休暇への対応も柔軟で、夜遅くまで子どもを預かってくれるケースもあるなど、保護者のニーズに幅広く応えてくれるところが魅力です。

学童で友達と過ごす放課後もまた楽しい

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KPG_Payless / shutterstock.com
子どもと一緒に過ごす時間が少ないために、パパママは罪悪感を抱くことがあるかもしれません。

しかし、成長した子どもからは「友達と遊べて楽しかった」、「学童時代の友達と今でも会っている」といった声が寄せられることも。

小学生にもなると、子どもは子どもの世界で遊ぶようになるもの。指導員とコミュニケーションを取りながら、楽しく学童へ通える工夫をしてあげましょう。

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この記事のライター