2018年11月17日 公開

「結露」とは何?3歳児に結露の不思議を深めてもらう方法

白く曇った窓に、指で絵を描いた経験は誰にでもあるはず。結露と呼ばれるこの現象、子どもにどうして起こるのか聞かれたときに説明できるでしょうか?今回は子どもに結露とは何かを分かりやすく説明し、理解を深めてもらう方法を紹介します。

白く曇った窓に、指で絵を描いた経験は誰にでもあるはず。結露と呼ばれるこの現象、子どもにどうして起こるのか聞かれたときに説明できるでしょうか?今回は子どもに結露とは何かを分かりやすく説明し、理解を深めてもらう方法を紹介します。

結露とは?

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結露とは空気中の水蒸気が冷やされて凝縮し、露となってものに付く現象のことです。空気中に含まれる水蒸気の量は温度で決まっています。冷やされたことで空気中に含める量を超えた水蒸気が、水滴となって現れるのです。

「温度があがって水蒸気が蒸発する現象の逆」と覚えておくと分かりやすいでしょう。

子どもへの分かりやすい説明の仕方

3歳児は言葉の発達が進み、身の回りのことをなんでも質問したがる時期です。「これは何?」「どうして濡れているの?」と質問攻めに合うこともあるでしょう。子どもの興味は学習のパワーになります。ただし難しい言葉で説明すると、理解できず興味を失いかねません。キャラクターや物語に見立てた説明をしてみてはいかがでしょうか。

・私たちの周りには、たくさんの目に見えない小さなしずくちゃんがいる
・しずくちゃんは急に冷たいものに触るとびっくりして固まり、ものにくっ付いてしまう
・固まったしずくちゃんはお水に変身する

以上のように結露の説明を夢のあるストーリー仕立てにすると、親近感や興味をもてます。「冷やされると空気はお腹いっぱいになる」という見方も楽しいですね。目には見えないしぜん現象に関心をもてるように、独創性ある楽しい説明の仕方を考えてみましょう。

冬の窓ガラスの結露の説明方法

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冬に濡れた窓を見た子どもが不思議に思ったら、結露の説明をしてあげましょう。窓の結露は、部屋の空気が外気で冷えた窓に触れたことで発生します。

先程のストーリー仕立ての結露の説明が使えますが、何より冬の窓は結露を体感するチャンスです。実際に冷たくなった窓ガラスに触れさせて、結露ができているところとできていないところの温度差を感じてもらいましょう。「あっちの窓とこっちの窓、どっちが冷たかった?」と質問を投げかけつつ、楽しく学習してみてください。

コップに付く水滴や眼鏡の曇りも結露の現象

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冬の窓だけでなく、コップについた水滴やラーメンを食べると曇る眼鏡など、結露は身近な場面で見ることができます。結露の説明のポイントは「暖かい空気が冷やされた何に触れたのか」ということ。氷水で冷やされたコップ、ラーメンの湯気よりも冷たい眼鏡と、暖かい空気が何に触れたかはっきりしていると3歳児への説明もスムーズになりますよ。

親子で実験!結露への理解を深めよう

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結露の不思議を深めるために親子で楽しい実験をしてみましょう。用意するものはコップと氷水だけ。コップに氷水を入れるとあっという間に水滴が付き、空気中の水蒸気が冷やされたことが分かるでしょう。

これだけでも仕組みを説明できますが、もう1ステップ進めるとより実験を楽しめます。結露したコップにドライヤーを当てると、暖められたことで空気に含める水蒸気量が増えて結露が消えます。暖かい空気に安心した「しずくちゃん」は、また空気中に帰って行ったのです。

このときコップが割れないよう、プラスチックコップで実験するといいでしょう。

結露の不思議をしぜん科学への第一歩に

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大人には見慣れた結露も、子どもから見ると不思議がいっぱいです。とくに3歳頃になると「なんで?どうして?」と周囲のさまざまなことに興味を持つ時期に入ります。結露をはじめ身の回りのしぜん科学について、3歳児でも楽しく理解できる説明の仕方を工夫してその先の学習につなげましょう。

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この記事のライター