2018年02月18日 公開

気になる子どもの学費、その傾向と特徴について

お子さまが学齢期に近づいてくると、パパママにとって気になるのが学費ではないでしょうか。文部科学省が2017年に発表した調査結果から、気になる内容をピックアップしてご紹介します。公立と私立でかかる費用の違いや、受験にむけた塾費用のピークなどについて解説していきます。

お子さまが学齢期に近づいてくると、パパママにとって気になるのが学費ではないでしょうか。文部科学省が2017年に発表した調査結果から、気になる内容をピックアップしてご紹介します。公立と私立でかかる費用の違いや、受験にむけた塾費用のピークなどについて解説していきます。

幼稚園から高校までの1年間の学費を比較

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文部科学省が行った「平成28年度 子供の学習費調査」を参考に、幼稚園から高校までの1年間の学習費を公立・私立で比較してみましょう。なお、学習費とは1年間の学校教育費、学校給食費、学校外活動費を合計したものです。

公立幼稚園 234,000円/年  
私立幼稚園 482,000円/年

公立小学校 322,000円/年  
私立小学校 1,528,000円/年

公立中学校 479,000円/年  
私立中学校 1,327,000円/年

公立高等学校(全日制) 451,000円/年  
私立高等学校(全日制) 1,040,000円/年

公立と私立では、年間で倍以上違うことがわかります。公立の学習費のなかで最も高い中学校でも、年間50万円を超えることはありませんでした。

こんなに違う!?公立と私立の学費総額

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幼稚園から高校までの15年間、すべて私立だった場合の費用は約1,770万円。大学へ進学する場合には、さらに数百万円の学費がかかるので、しっかりとした貯蓄計画が必要になりそうですね。

ちなみに、15年間すべて公立に通った場合は、約540万円。私立と比べると3分の1以下におさえられることがわかります。

お子さまにはできるだけたくさんの選択肢を与えたいのが親心ですが、受験の際には現実問題として資金計画も必要になります。早めにチェックしておきましょう。

幼稚園と小学校の習いごと事情

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公立でも私立でも、幼稚園時代の習いごとで多いのは、スポーツ・レクリエーション活動でした。幼児期には、学習塾よりも体を動かす教室などに通わせたいと思うパパママが多いのでしょう。

小学校になると、公立と私立で習いごとに違いがでてきます。公立小学校では、引き続きスポーツ・レクリエーション活動の費用が多く、やはり体を動かす習いごとが人気です。私立小学校では、芸術文化活動の費用が多くなります。

中学校、高校でかかる費用の特徴

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私立中学校、私立高校でかかる費用のうち、割合が多いのは授業料や修学旅行費、学校納付金などの学校教育費です。総額の70%以上を占めています。

一方、公立の場合は、中学はもちろん高校でも授業料はわずかで、公立中学校でかかる費用は60%以上が塾や習いごとなどの学校外活動費です。

高校になると、私立でも公立でも、大学受験にそなえて塾などの補助学習費が増えていく傾向がみられます。

学年別にみる学習塾費の違い

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学校外活動費に含まれる補助学習費。さらにその内訳にスポットをあてると、パパママが気になる学習塾費のピークがみえてきます。

・幼稚園
家庭内学習費が最も多いです。公立、私立であまり変わらず、最もかけている5歳児でも年間2万円弱というところです。

・小学校
公立、私立とも4年生から学習塾費が増えていきます。金額を比較すると、公立では6~10万円、私立では23~43万円ほど。私立は公立の4倍弱も学習塾費をかけていることがわかります。

・中学校
2年生までは、公立と私立で学習塾費に大差はなく、12~17万円ほど。ただし、公立中学校の3年生では32万円と、私立中学校3年生の倍近くの費用をかけています。これは、高校受験の準備のためと考えられます。

年代別の学費の傾向と特徴をチェックしておこう

子どもを私立の学校に通わせると学費が高くなる、というイメージはあるものの、具体的な金額は知らないパパママも多いのでは? 公立の場合でも、受験にそなえて学習塾費がかかってくる時期はあります。

いつごろ、どのくらいの費用がかかるのか前もって知っておけば、いざという時に焦らなくてすむのではないでしょうか。

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