2022年08月25日 公開

身の回りには科学がいっぱい!話題の「サイエンススイーツ」を作ってみよう

色はどうやって作られるの?どうしてチョコレートは溶けるんだろう?こどもが思う「なぜ?」をお菓子作りを通して学べるサイエンススイーツ。実は身近な科学を親子で体験してみませんか?

今子供を育てる家庭で話題の「サイエンススイーツ」。一度聞いたことのある方も多いのではないでしょうか?

私たちの身の回りにあふれている科学。難しく考えてしまいがちですが、科学と料理を組み合わせたサイエンススイーツはこどもも楽しく料理と科学を学べます。今回は、色について学べるレインボーゼリーと太陽光で作るスモアのレシピをご紹介します。

「サイエンススイーツ」とは?

最近SNSでも話題になっているサイエンススイーツとは、私たちの身の回りに当たり前のように溢れている科学とスイーツを組み合わせたお菓子です。いろんな色はどうやって出来るの?お日様の温度ってどのぐらい?どうしてチョコレートは溶けるの?など大人にとっては当たり前なことがこどもにとっては不思議で知りたいことがいっぱい!そんなこどもの「どうして?」や「どうやって?」をお菓子作りを通して学べるのがサイエンススイーツです。

三色で作るレインボーゼリー

身の回りにある色は全て「赤、青、黄色」の色の三原色と呼ばれる三色で作られているのをご存知ですか?赤に黄色を混ぜると何色?みどりは何色と何色でできているんだろう?などの疑問の答えが分かるスイーツがレインボーゼリーです。混ぜてすぐ色が変わる様子はこどもにも楽しく、またカラフルなゼリーは宝石のようでこどもウケ間違いなし。ぜひ作ってみて色の仕組みを学んでみましょう!

レインボーゼリーのレシピ

■材料

水     300cc
ゼラチン  15g
食紅    赤、青、黄色
砂糖    45g

■作り方

1.まずはゼラチンを大さじ3の水でふやかしておきます。

2.鍋に水、砂糖をいれ沸騰直前で火を止めてふやかしたゼラチンをいれてよく混ぜ、溶かします。

3.2で作ったゼリー液を三つに分け、それぞれ赤、青、黄色の食紅をいれて三色のゼリー液を作ります。

4.順番に「赤と、青」、「赤と黄色」、「青と黄色」の組み合わせで混ぜてみましょう。大さじ1ずつなど、最初は同じ割合で色がどのように変化するか見て、色がはっきり変わらない場合は少しずつ色を足して調節してください。

5.色が出来上がったら冷蔵庫でしっかり固まるまで冷やしてください。

お好みでさいの目に切って全色混ぜると、きらきらの宝石のようできれいでした!食べながら、このオレンジ色は何色と何色で作ったんだっけ?など声掛けをするのも復習となりおすすめです。

太陽光が作るスモア

アメリカやカナダでキャンプをするときによく食べられるお菓子、スモア。キャンプファイヤーで溶かしたチョコレートとマシュマロをビスケットではさんで食べる甘ーいお菓子です。そのスモアを火を使わずに太陽光でできるか実験出来るのがこちら。

お日様スモアのレシピ

■材料
ビスケット 作りたいスモアの数×2
チョコレート 適量
マシュマロ 適量

用意するもの

サランラップ
アルミホイル
セロハンテープ

■作り方

1.まずはスモアを作る箱の準備をします。写真のような適当な箱があればいいのですが、なければティッシュの空き箱などで代用できます。その際は箱の真ん中を長い辺を一つ切らずに3辺だけ切り、蓋となる上の部分とスモアを置く下の部分がつながっている状態にしてください。

2.箱の下段のスモアを置くところが汚れないようにサランラップを敷き、蓋の内側部分には光を反射させてより温度を上げるためにアルミホイルをかぶせます。

3.まずはビスケットを並べ、その上にチョコレートとマシュマロを置きます。スモアに当たらないようにサランラップをかけてよく陽のあたる場所におき、アルミホイルの角度をスモアに光が反射するように調節してセロハンテープなどで固定してください。

4.置いた時間やもし温度計があれば箱の中の温度も調べてみるのもおすすめです。チョコレートとマシュマロが溶けたら完成です。

いかがですか?スモアの装置の準備はありますが、計量の作業がないので楽ちんです。写真ではしっかりマシュマロが溶けて成功しているように見えますが…。

実は、今回の実験は失敗に終わってしまいました!イギリスの日光はそこまで強力ではなかったようです。
でも大丈夫!もしうまく溶けなかった場合は電子レンジで5~10秒加熱すると、写真のようにとろーりとろけるマシュマロのスモアが食べられます!

そして失敗は成功のもととも言うように、どうして溶けなかったんだろう?どうすると溶けるのかな?というようにまた疑問を投げかけるきっかけになります。学年にもよりますが、チョコレートの融点や光の反射について調べてみるのもおもしろいかもしれないですね。

料理の中にある身近な科学を楽しもう

科学といわれると、大掛かりな準備や特別な材料がないと実験できない、と思いがちです。でもそうではなく実は身近にある科学。当たり前のように見える現象もなぜ?と考えてみると実は深い理由や知らなかった事がいっぱい。

最後に美味しいお菓子が食べられるという事がこどもをよりやる気にさせてくれるサイエンススイーツ、ぜひご家庭で試してみてはいかがでしょうか?

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター

BLUNDEN
BLUNDEN

食べる事が何よりも大好き!国際結婚を機にイギリスに移住して5年、子育て奮闘中の主婦です。海外での文化の違いや食べ物の違いを楽しみながら暮らしています。日々の工夫から生まれたレシピや日本では知られていないイギリスの料理、その他食べる事に関する記事を主に書いています。