家庭菜園と聞くと、畑や庭が必要というイメージがありませんか?普段口にしている野菜のなかには、プランターでも簡単に育てられる野菜がたくさんあります。子どもと一緒に野菜を育てることは、立派な食育になるでしょう。プランター菜園、ベランダ菜園の進め方をご紹介します。
プランターでOK!家庭菜園をはじめよう
ベランダや玄関先のちょっとしたスペースを有効活用でき、収穫の楽しみもしっかり味わえるでしょう。生活に季節感が出るだけでなく、子どもの食育としてもおすすめです。
プランターで育てやすい野菜・果実
トマト/ミニトマト
プランターのサイズ:直径・深さともに最低でも30cm以上のもの
植え付け時期:4月上旬~6月下旬
収穫時期:5月中旬~9月上旬
育て方のコツ:不要な脇芽をこまめにカットすると実りが良くなります。十分な水やりが大切ですが、水やりしすぎると根腐れするほか、甘みが薄くなってしまうので注意しましょう。
きゅうり
植え付け時期:4月上旬~7月下旬
収穫時期:6月上旬~9月下旬まで
育て方のコツ:適切なかん水と追肥で成長を促しましょう。夏場は乾燥を防ぐため、根元に敷わらをします。連作には不向きです。
なす
植え付け時期:4月下旬~5月中旬
収穫時期:6月上旬~10月下旬まで
育て方のコツ:植え付けた2週間後から追肥していきます。連作には不向きです。
ししとう
植え付け時期:3月下旬~4月上旬頃
収穫時期:6月下旬~11月上旬まで
育て方のコツ:辛味を出さないためにも水不足や肥料切れに注意しましょう。ししとうの花は雨に弱いため、雨に当たらない場所で育てます。こちらも連作には不向きです。
ピーマン
植え付け時期:5月上旬~6月上旬頃
収穫時期: 6月下旬~10月中旬まで
育て方のコツ:低温に弱く早植えには注意が必要です。ピーマンの花は雨に弱いため、雨に当たらない場所で育てます。連作には不向きです。
ハーブ類
種まき時期:4月下旬から5月下旬
収穫時期: 5月下旬~9月中旬まで(成長期)
育て方のコツ:花が咲く前に摘芯します。新芽や茎にアブラムシがつくことがあるため、見つけたらガムテープで取るか天然由来成分の殺虫剤を散布しましょう。風通しの良いところで育ててください。
ブルーベリー
植え付け時期:2月下旬~4月上旬頃
収穫時期: 5月下旬~10月中旬まで
育て方のコツ:定期的に追肥して育てます。ひと口にブルーベリーと言っても、乾燥・加湿に弱い品種と強いものがあるため、購入の際には忘れず品種情報を確認しましょう。気温35度以上の猛暑日が続く場合は、明るい日影に移してあげます。
イチゴ
植え付け時期:9月下旬~10月下旬頃
収穫時期: 5月上旬~6月中旬まで
育て方のコツ:元肥は植え付けの1週間前までに済ませておくほうが、根にダメージを与えません。苗を植えるときは、クラウンが少し隠れる程度の浅植えにします。
プランター菜園に必要な道具
プランター
野菜は成長するときにたくさんの養分を必要とするため、基本的に深めのものを選ぶようにします。
土
鉢底石
栽培専用のものが販売されていますが、手元に手ごろなサイズと分量の石がある場合は、それを使っても構いません。
支柱
その他あると便利なもの
プランターの置き場所は?注意することは?
ベストポジションは、日当たりと風通しの良い場所。マンションであればベランダを活用できますが、ベランダの日当たりがどうしても悪いという場合は、窓際の室内でも育てられます。
日当たり/日照時間
種からも育てられる?
【種からでも育てやすいもの】
ほうれん草・小松菜・水菜・バジルなどのハーブ類
害虫対策を忘れずに
古土は害虫が発生しやすいため、できるだけ新しい土を使うことがポイントです。日当たりの良い場所や、風通しの良い場所は害虫が発生しにくくなります。枯れた下葉などはこまめに取り除き、間引きをして適度な株間をあけるようにしましょう。寒冷紗や防虫ネットをかけて、チョウなどの成虫が飛来しないように環境を整えてあげてください。
ハーブのなかには、害虫対策として役立ってくれる種類もあります。カモミールやバジル、タイム、シソ、ナスタチウムなどが代表的。これらはコンパニオンプランツ(寄せ植え)にも適しており、一緒に育てている野菜・果物の味を良くするとされています。
毎日のお世話から収穫まで、子どもができること
できるだけ子どもと植物が関わりを持てるよう、お手伝いをお願いしてみてください。植え付けを一緒に行い、水やりや下葉の処理は子どもにも役割分担。自分で育てた野菜や果物は買ったものよりも愛着がわきやすく、普段野菜が苦手な子どもでも、ペロリと食べてしまうことがよくあります。
収穫を一緒にするのはもちろん、食育のためにもサラダ作りなど、お料理になるまでを子どもと一緒に行ってみましょう。