2017年06月16日 公開

キャリア教育に最適な職業調べサイト「あしたね」。人気の秘訣とは? (前編)

国の教育政策のひとつであるキャリア教育。実際の教育現場でも導入が進みつつあります。そんなキャリア教育の授業で、とても便利に使われている職業調べサイトが「EduTown あしたね」。制作を担当している、東京書籍(株)のICT事業本部 事業開発部・本多さんに、「あしたね」について伺いました。

国の教育政策のひとつであるキャリア教育。実際の教育現場でも導入が進みつつあります。そんなキャリア教育の授業で、とても便利に使われている職業調べサイトが「EduTown あしたね」。制作を担当している、東京書籍(株)のICT事業本部 事業開発部・本多さんに、「あしたね」について伺いました。

キャリア教育の授業が始まっています

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東京書籍(株) ICT事業本部 事業開発部・本多さん
ーーキャリア教育とはなんなのでしょうか?

文部科学省が提唱している教育で、簡単に言ってしまうと、子どもたちの将来の仕事につながるような教育です。
文科省の定義では、「一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育」となっています。
次期指導要領にも入れ込まれ、小学校・中学校の授業に組み込まれつつあります。

職業調べサイト「あしたね」とキャリア教育

ーー「あしたね」はどういうサイトなのですか?

「あしたね」は、複数の教育テーマで構成された、教育総合サイト「EduTown」の中のひとつで、職業について調べることができるサイトです。
2017年3月現在、全国約6,600の小中高校で、児童・生徒と先生 、合わせて約100万人にご利用いただいています。掲載職業は約350種にのぼります。

小中学校では、キャリア教育の一環として、パソコンを使用した授業で利用されています。「総合的な学習の時間」の授業が多いようですね。
主に小学校高学年~中学生が、どんな職業があるのか、どんなことをする職業なのかを調べるのに「あしたね」を使っています。

ーー具体的な事例を教えてください。

たとえば、東京・文京区の千駄木小学校の6年生は、先生の「将来なりたいものはありますか?」という問いからスタートして、パソコン室で「あしたね」を使い、職業を探し、調べ、さらに掘り下げました。
そしてそれをもとに未来の自分に今の自分がインタビューし記事にする、という授業が行われたそうです。
仕上げた記事は廊下に掲示され、子どもの将来への思いを見て驚いた表情をする保護者もいた、と聞いています。

「あしたね」の中身は……?

ーー「あしたね」には350もの職業が載っているとのことですが、どうやって調べるようになっていますか?

機械・建築・美容……といった“業界”から探すか、「体を動かすのが好き」といった“自分の好き・興味”から探す、そして、“クラブ活動”などから探すことができます。もちろん、「美容師」のようにピンポイントの職業で検索もできますよ。

そして、「美容師」なら、美容師の仕事内容と、キャリアマップ(美容師になるための学校や資格試験について)、「美容師」の仕事内容と共通点がある職業が表示されます。さらに、メインとなる「仕事人」インタビュー記事があります。

ーークラブ活動??

子どもたちが興味を持ってくれればということで、親しみやすい入り口も用意しています。それぞれの「仕事人」が過去にしていたクラブ活動をインタビューのときにお聞きしています。
たとえば「サッカー部」をクリックすると、過去にサッカー部に所属していた仕事人が、業種関係なく、たくさん出てきます。こうしたこともきっかけにしながら、楽しく読んでもらえればいいなと思っています。

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子どもたちが知らない職業を伝えたい!

ーー最初は、知っている職業しか調べられませんよね…

そうですね。子どもたちはそうたくさん職種を知っているわけではありません。でも、最初はサッカー選手を調べていても、監督、とかスポーツトレーナーとか、いろいろな職業が出てきます。ひとつの職業からどんどん広がって、今まで知らなかった職業にたどり着いてほしいのです。

後編へ続きます

身近だったりよく見聞きする職業がよく調べられるようですが、最も人気だった職業は何だったのでしょうか?アクセス数が突出している人気のインタビューについても伺っていきます。

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