2016年12月04日 公開

モンテッソーリ教育のおすすめ教具【時期別】

近頃話題のモンテッソーリ教育では、感覚を通してものを身につけることが大切とされ、独自の教具を用いて学びます。年齢に合わせて作られたさまざまな教具を使って、自宅でモンテッソーリ教育を実践してみませんか?

近頃話題のモンテッソーリ教育では、感覚を通してものを身につけることが大切とされ、独自の教具を用いて学びます。年齢に合わせて作られたさまざまな教具を使って、自宅でモンテッソーリ教育を実践してみませんか?

最初に出会う「やさしい音色の鈴入りラトル」

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日本では「ガラガラ」とよぶ「ラトル」。モンテッソーリ教育の教具には、高品質のぬくもりのある木製で、鮮やかな赤と青、そして木目の3色で中にやさしい音色の銀の鈴の入った「やさしい音色の鈴入りラトル」があります。
ラトルで培う感覚は、鮮やかな色と形・触れた感触・やさしい音色・なめた感触・握る力をつける……と多様。赤ちゃんにとっては動かせるようになったばかりの身体や目、耳の感覚を研ぎ澄ませて吸収することが、楽しい人生の第1歩なのです。

なんでも真似する模倣期に「日常生活の練習」

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モンテッソーリ教育では、日常の練習を「運動」と位置づけて、何でも真似をする模倣期を「身体発達と運動の敏感期」と呼びます。
身体をある程度自由に動かせるようになり、大人の真似をしていろいろなことをしてみたい欲求を、実際に役立つ大人の真似を集中して身につけることで、達成感を得て自信とやる気につなげるのです。
「子どもサイズのキッチン用品」は、実際に切れる台所包丁と、正しい包丁を置く位置や身体の位置の印がついているまな板シートです。子どもにもわかるように使い方を教えて一緒に料理をすれば、安全に指先の繊細な動きが培われ、実際に役立つ料理をできることの喜びを覚えます。

知性の芽生える「感覚期」に触れたい教具

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「感覚期」と呼ばれる時期は、実際にさわって、目で確かめて感覚を洗練させ、ものを考える方法を身につけます。
「ピンクタワー」と呼ばれる教具は、木製のピンク色の大きさの異なる立方体が10種類、10個。
1辺が10cmのものから、1cmのものまでをうまく積み上げることで、大きさの感覚や観察力を養い、また手先の筋肉の運動にもなります。
木製で美しいピンク色で、壊れたりする心配をすることなく学ぶことができます。

字を覚える言語教育も、モンテッソーリならでは

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まだ字を書けるようになる前に、字が覚えられ、大好きなスタンプで文章を作ることもできる、「ひらがなスタンプセット」は、木製ではなく透明のアクリル製なので見通しもよく、ノートの升目に合わせてぴったりと押すことができます。
敏感期の子どもたちは、ぴったり合わせることに取り組むのが好きで、うまく鉛筆を操れなくても字を覚え、文章にすることができるのです。
スタンプにはインクを使用しますが、ケースの木箱に戻す前に付属の50音の印刷されたシートに置いていくことによって、より字を覚えることができます。すべて使い終わったら拭いて片付け、木箱が汚れたり途中でスタンプを拭かなければいけなかったりという、学習がいやにならない工夫も散りばめられています。

実際に量を体感する「算数教育」

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モンテッソーリの算数教育は、実際に量を体感して身につけます。
さまざまな教具があり、数を体得するのに実際に1,000個以上のビーズを使ったり、1から9,000までもの数字カードを使ったりします。
ややこしい分数の学習では、「分数の小人」という小さな小人の形をした木を使いますが、1つはそのままの小人、以降2分の1ずつにカットされた小人、3分の1ずつにカットされた小人、4分の1ずつにカットされた小人、の4種類を使って学びます。木のぬくもりがあり、カットされた小人たちは、それぞれ内側に違う色がついていて見た目も可愛らしく、触れば量の感覚が実感できるようになっています。

子どもの興味と集中に合わせて選ぶ「教具」

モンテッソーリの年齢別おすすめ教具をご紹介しましたが、年齢別というよりはやや幅の広い「感覚期」「敏感期」など時期別のご紹介となりました。
1歳はこれ、2歳はこれ、というよりも、モンテッソーリの教育理念である、「子どもを観察する」ということを念頭に置くと、それぞれに興味のあるもの、集中したいものが異なって当然だという気がします。
魅力ある教具ばかりなので、ぜひお子さまを観察して選んでください。

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この記事のライター