2018年11月11日 公開

卒乳はいつ頃?みんなどうしてる?そのメリットとは

「卒乳はいつ?」というのは、母乳で育児をしているお母さんにとって大きな悩みだと思います。お母さんには少し寂しさもある卒乳ですが、子どもにとっては大きな成長の一歩。我が子のタイミングを待ち、上手に卒乳を迎えたいですね。卒乳の時期やメリット、方法をご紹介します。

「卒乳はいつ?」というのは、母乳で育児をしているお母さんにとって大きな悩みだと思います。お母さんには少し寂しさもある卒乳ですが、子どもにとっては大きな成長の一歩。我が子のタイミングを待ち、上手に卒乳を迎えたいですね。卒乳の時期やメリット、方法をご紹介します。

卒乳はいつ頃が一般的?

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産まれてしばらくは母乳やミルクだけで育つ赤ちゃんですが、生後5~6カ月頃から離乳食がスタートし、徐々に食事から栄養を摂れるようになってきます。そうなると、考えはじめるのが「卒乳」。ただ、授乳回数やねんねのタイミングがひとりひとりバラバラであるように、卒乳(断乳)のタイミングも違います。

筆者は助産師さんにお話を聞く機会があり、そこでは赤ちゃんが次の状態になると、卒乳が近いとアドバイスをもらいました。

・おっぱいトラブルがない(乳腺炎など)
・二足歩行ができる
・母乳やミルク以外から栄養が摂れている(ご飯を茶碗半分以上)
・白湯やお茶で水分補給ができる
・自分の意志でおっぱいにバイバイができる

上記を踏まえると、離乳食が完了し、食事で十分に栄養がまかなえるようになった1歳~1歳半ころに卒乳を考えるのが一般的。ただ、それより大きくなっておっぱいを飲んでいても、ご飯をしっかり食べ、ご機嫌に成長しているようであれば、無理にやめる必要はありません。

母乳は、お腹を満たすためだけのものではなく、大切な親子のスキンシップでもあります。子どもにとって「心の栄養」でもあるので、ママが大変でなければ、自然卒乳を待つというのもひとつの手です。

つまり、「この時期までに卒乳しないといけない」という決まりはなく、赤ちゃんの準備が整い、パパママが「今ならできる!」と思ったときが卒乳のタイミングです。

卒乳を考える具体的な時期

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具体的には、どのタイミングで卒乳を考えることが多いのでしょうか。

その1:お母さんの仕事復帰に合わせて

ママの仕事復帰のために保育園に入園する場合は、それに合わせて卒乳を考える人が多いです。子どもによっては、おっぱいなしでは眠れないというケースもあります。保育園でスムーズにお昼寝をしてもらうためにも、寝かしつけでおっぱいをあげている場合は、卒乳の準備が必要かもしれません。

もちろん、保育園入園後も授乳を続けている人もいますが、授乳できるタイミングは朝・寝る前・夜中なので、赤ちゃんもママも睡眠不足につながってしまいます。子どもの月齢にもよりますが、1歳以降に保育園に入園する場合は、その前に卒乳できると安心でしょう。

その2:2歳

WHOが2歳までの授乳を推奨しているということもあり、「2歳」というのを一つの区切りと考えているお母さんもいます。2歳になると、大人の言っていることを理解でき、意思表示もできるので、親子で話し合いながら卒乳に向けて準備を進められます。

たとえば、「2歳の誕生日に、おっぱいを卒業しようね」と約束し、カレンダーに印をつけながらカウントダウンをしていくという方法を取る人もいます。

その3:幼稚園入園

幼稚園入園のタイミングで、おっぱいからの卒業を考えるケースです。幼稚園入園するころには、さらに言葉が通じるので、きちんとコミュニケーションをとって、納得してもらうことでスムーズに卒乳できることもあるようです。

その他にも、「赤ちゃん自身がおっぱいへの興味を失った」「歯が生えてきて噛まれるのが痛い」「下の子を妊娠した(または妊活がしたい)」「ママが病気になった」など、ご家庭によっていろいろなタイミングがあるでしょう。必ずこの時期に考えなくてはならないというわけではありません。1歳前後で自然と授乳回数が減り、そのまま卒乳してしまうケースもありますし、4~5歳まで授乳を続ける人も少ないながらいます。

子どもが大好きなおっぱい、どうやめる?

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いざ「卒乳しよう」と決めても、どうやって卒乳すればいいのかわからずに悩んでいるママも多いのではと思います。言い聞かせだけで納得して、気持ち良く卒乳できるのが理想的です。が、いくら「この日にやめる」と決めていても、いきなり授乳をストップすると、ショックを受けて情緒的に不安定になってしまうかもしれません。

また、決めたのに先延ばしにすることを繰り返すのはあまり良くないかもしれませんが、風邪をひいたり、体調を崩したりした場合は無理せず延期しても。

ここでは、スムーズに卒乳するためのポイントをいくつか紹介します。無理強いする必要はないので、徐々にステップを踏みながら、しっかり準備をして、親子でストレスなく卒乳へ進んでいきましょう。

子どもにしっかり説明しておく

いきなり授乳をストップすると、「ママに嫌われたのかも…」と子どもの気持ちが不安定になってしまうかもしれません。「あと3日間でおっぱいバイバイね」「明日でおっぱい終わりだよ」とカレンダーを見せながら印をつけるなどして事前に伝え、心の準備ができるようにしておきましょう。1カ月前、2週間前、1週間前から徐々に言い聞かせるなど、期間を決めておくと良いですね。

ある程度大きいお子さまの場合は、このお母さんの言い聞かせで納得して、スムーズに卒乳できるかもしれません。

昼の授乳の時間に、思い切り遊んで忘れさせる

日中におっぱいを飲んでいる場合は、授乳の時間に外に出たり絵本を読んだりして、楽しい経験をさせ、おっぱいを忘れさせてしまうという方法が有効です。ママだけでなく、パパや周りの家族の協力も大切です。授乳回数が経ることで、母乳の分泌量も少なくなるので、卒乳に向けてお母さん自身の体の準備をすることにも繋がります。

おっぱいに絵を描く

いざ卒乳の日が来たら、おっぱいに絵を書いて「おっぱいがいなくなってしまった」ということを示すという方法です。アンパンマンなどのキャラクターを描く人や、お化けや鬼などの怖いイラストを描く人もいます。筆者が卒乳を考えたときには、怖がらせて卒乳するのは親子の信頼関係によくないように感じ、どうせならかわいいイラストがいいのでは、と思っていました。

おっぱいトラブルがある場合は、桶谷式や産婦人科に相談する

乳腺炎を繰り返していた人、母乳がよく出ているけれど卒乳したい人などは、卒乳に合わせておっぱいケアをしましょう。痛くて辛いので、「せっかく卒乳したのに、また飲ませてしまった…」ということになってしまうかもしれません。

例えば、桶谷式であれば、卒乳から●日後、●週間後など、日を決めて何回か通い、助産師さんに残ったおっぱいを絞り出してもらいます。そうすることで、ママの体にもやさしく卒乳を完了できます。産婦人科の先生に相談に行くのもいいと思います。

筆者の場合は、自然に分泌量が減っていて、ほとんど張りを感じることはなかったので、とくに病院や助産院には行きませんでした。しかし、周りのママは、おっぱいトラブルを防ぐために、助産院にお願いして「絞りきってもらう」という人が多かったように感じます。

絞らない方がいい、という指導や考え方もありますので、それぞれ合った方法を探してみてくださいね。

授乳なしでの寝かしつけは?

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卒乳ついて考えたとき、一番心配になるのは「寝かしつけ」ではないでしょうか。筆者も、寝かしつけや夜泣き時には授乳に頼っていたので、この点は本当に心配でした。子どもは、ママがいると「おっぱいがもらえる」と甘えてくるので、授乳なしの寝かしつけを乗り越えるには、パパや家族の協力が大切です。

特に、卒乳の最初の数日間は、寝かしつけをパパに頼めるとベスト。筆者の周りでも、この作戦で卒乳を乗り切ったママがたくさんいます。パパに寝かしつけを頼むなら、ゴールデンウィークや夏休み、年末年始など、パパがお休みを取れるタイミングを待って、卒乳をスタートするといいかもしれません。卒乳に伴って、寝ぐずりが激しくなることが予想されるので、家族の睡眠不足を心配する場合も、連休のタイミングで挑戦すると安心ですよね。

泣き声を聞くと、ママも我慢できずにおっぱいをあげたくなってしまいます。そのため、あえて夜に外出したり、実家に帰ったりして姿を見せないという作戦を取るママもいました。どうしてもおっぱいに執着しているときは、前の項目でも伝えたように、「おっぱいに絵を描いて、おっぱいがいなくなったことを理解させる」のもいいかもしれません。

また、筆者の場合、夜中に起きておっぱいを欲しがったときには、抱っこしてあやして乗り切るだけでなく、ベビー用マグや哺乳瓶で白湯・お茶を与え、落ち着いてもらうという方法も有効でした。冷たいと、飲むのを拒否されてしまうこともあったので、そんなときは体温に近い温度くらいに温めて再挑戦。それでもだめなら、ひたすら抱っこ……。

乗り切るまでは大変だと思いますが、家族で協力して卒乳をフォローしてあげましょう。

卒乳のメリット

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卒乳すると、お母さんにも、子どもにもたくさんのメリットがあります。

まず、子どもにとってのメリットを考えてみましょう。

一番多く耳にするのが、「夜、よく眠るようになる」ということ。授乳のタイミングで起きることがなくなるので、ママもしっかり眠れますね。睡眠の個人差は大きいので、卒乳=必ず寝るようになる、という訳ではありませんが、眠ってくれる時間が長くなり、生活リズムが整う子どもが多いです。

歯が生えてくると、夜中に授乳することで虫歯が心配になりますよね。卒乳して夜間断乳できれば、その心配もなくなります。

さらに、我が家の場合は、卒乳後、かなり食事に貪欲になったのを感じました。どんどん食べられるものも増え、日々成長を実感しています。

長らく母乳育児を頑張ってきたお母さんにとって、卒乳は寂しい一方、いろんな制約からの解放も意味します。まず、体調が悪いときでも、授乳を気にせず薬が飲めます。そして、なんと言っても食べ物・飲み物の制限がなくなります!お酒も、コーヒーも、甘いものも、刺激物も、OK!これまで我慢していたものを食べられるのは、とても幸せなことでした。筆者も、卒乳が終わったママ友と、夜に居酒屋を解禁。これは本当にうれしかったのを覚えています。

卒乳、筆者の場合の体験談

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最後に、筆者の場合の体験談を簡単にご紹介します。
いろいろと調べ、準備をしていましたが、結果的に「1歳前に、自然卒乳」となりました。

上下の前歯が生え揃い、授乳中によく噛まれるようになり、毎度の授乳が苦痛になったので、なんとなく「1歳の誕生日まで頑張って、それから卒乳しようかな」と考えていました。1日3食しっかり食べていましたし、母乳も減って、授乳中も「ツーン」と張る感じがなくなっていたからです。

しかし、11カ月のとき、卒乳は突然やってきました。子どもが風邪を引き、鼻が詰まっていたため授乳中に呼吸が苦しくなったのをきっかけに、突然授乳を拒否するようになったのです。何度飲ませようとしても拒否され、悲しくなりましたが、「これがこの子のタイミングだったんだ」と受け入れました。

さすがにその日は胸が張りましたが、自分で少し絞っていたら、すぐに張らなくなったので、そのままおっぱいは卒業。あっけない幕切れでした。子どもは特に不安定になることもなかったので、予期せぬ形ではありましたが、自然卒乳という観点からすると「成功」だったのかなと思います。

栄養面では、おやつの時間に、フォローアップミルクを与えるようにしていました。ご飯もモリモリ食べているので、卒乳後、体重がよく増えるようになりました。

困ったのは、夜泣きの対応がおっぱいに頼れなくなったこと。卒乳でよく寝てくれるようになったとはいえ、ふとしたタイミングで起きて泣いてしまうので、その時ばかりは、抱っこしたりトントンしたりして頑張ってあやす毎日です。

卒乳に正解はない。親子で納得できる幸せな卒乳を目指そう

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周りのママに聞いても、卒乳に関するエピソードはさまざま。卒乳に「こうでないといけない」という決まりはないので、我が子の様子を見ながら、ベストというより、親子でベターなタイミングを考えていきたいですね。

もしかすると、卒乳にいちばん大切なのは、お母さんの覚悟と納得なのかもしれません。今回ご紹介した内容を参考に、体調と相談しながら検討してみてくださいね。

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この記事のライター