子どもに英語に親しんでほしい、英語を読めるようになってほしい!と望むママパパは多いことと思います。幼いうちから英語の絵本等を取り入れて、英語のある暮らしを実践していらっしゃるご家庭もあるでしょう。
今回は、絵本から少しステップアップして、もう少し語彙力や表現力を学ぶ事ができるような児童書をお勧めしたいと思います。字が小さくなく、挿絵も多いので、小学校の図書室でも人気図書としてよく読まれているものです。日本のアマゾン等でも購入可能です。お気に入りの一冊が見つかると良いですね。
英語で本を読める子どもに育てるたった一つの心がけとおすすめ書籍
この記事で紹介する児童書の選定基準は?
今回ご紹介する本は、
・児童書ビギナーにも読みやすいように、字が小さすぎないこと。
・挿絵が多く、ストーリーを追いやすく、想像しやすいこと。
・本の構成や、使用フォント、タイトル部分などに工夫があり、子どもが興味を持ちやすいデザインになっていること。
・実際に子どもたちに支持されており、本のレビューも高評価であるもの。
(現地イギリスの小学生低学年~中学年に「今」人気がある児童書です)
などを基準に選びました。
今回の児童書の対象年齢と英語のレべル
英語圏(ネイティブの英語)での対象年齢は5~10歳のものを選定しています。絵本の英語よりも長い英文を読む練習におすすめの内容です。英語圏の子どもが「おもしろい!」と感じるユーモアや考え方など、文化的なセンスも、文章や挿絵を通して身につけることができます。
今回の児童書の英語レベルとしては、絵本(例:Peppa Pig等)に比べると、文章は長くなるものの、文法としてはそれほど難しくなく、挑戦しやすい本です。高学年以降向けの児童書(例:Harry Potter等)と比べると、今回の児童書は文章量が少なく、内容も難しすぎないので、苦手意識を生みにくく読みやすいという、絵本と本格的な児童書の中間に位置するレべルと言えるでしょう。
Puglyシリーズ
via www.amazon.co.jp
タイトル:Pugly Solves a Crime
著者:Pamela Butchart(作)/Gemma Correll(絵)
出版社:Nosy Crow
イラストがとっても可愛らしいPuglyシリーズ。パグ犬のパグリーは好奇心いっぱいの性格。ちょっとおマヌケなところもあるけれど、そこが可愛らしい主人公です。飼い主が学校に行っている間、仲間と一緒に、さまざまな冒険を繰り広げます。
この赤い表紙がかわいい「Pugly Solves a Crime」では、主人公パグリーがモルモットの友達がいなくなったという知らせを聞いて、探偵になることを決意!失踪の鍵を握るのはおしゃれなプードル?ちっさいチワワ?はたまたモルモットは自分でいなくなったのか?仲間の天才猫クレムと協力して事件を解決します。
パグリーシリーズの対象年齢は5~7歳ですが、英語を学び始めて簡単なものが読めるようになったレベルのお子さんにちょうど良いでしょう。英語圏では全シリーズともに「おもしろい!」「子どもが夢中!」と高評価を獲得している人気書籍です。
挿絵がたくさん挿入されており、どれもワクワクするようなかわいいイラストです。
文法が比較的簡単なので、辞書を使いながら、新しい単語を覚える目的で読むのもおすすめ。パグリーシリーズは、この探偵のお話の他にも、いくつかの本が発売されてます。
S.W.I.T.C.Hシリーズ
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タイトル:S.W.I.T.C.H: Alligator Action
著者:Ali Sparkes(作)/Ross Collins(絵)
出版社:Oxford University Press
8歳のダニーとジョシュ、そしてペットの犬ピドルの物語。ダニーは虫が大の苦手な性格に対して、ジョシュは昆虫採集が大好きという正反対の双子の兄弟です。お隣に住むペティーおばさんは、木と半分ボート(小さい船)をくっつけたようなヘンテコな車に乗っている、ちょっと変わり者の女性ですが、スイッチスプレー(虫や動物に変身できるスプレー)というものを作った天才発明家でもあるのです。ただし、このスプレーのせいで毎回大事件が起こってしまうのですが…!
40冊以上もの児童書・若年層向け書籍を手掛ける、人気作家Ali Sparkesの代表作シリーズ。動物や昆虫採集、冒険が好きなお子さまにぜひ読んでほしいシリーズです。
こちらのシリーズは少し字数が多めで、対象年齢は7歳前後。本自体はそこまで厚くありませんので、少しずつでも読み進めていけば英語表現や単語を、確実に身につけていくことができます。
挿絵も多めで、やわらかみのあるフォントを使用していて読みやすいです。
ペーパーバック版の他に、オーディオブックもあるので、リスニングの練習にも良さそうですね。
Baby Aliensシリーズ
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タイトル:The Phantom Lollipop Man!
著者:Pamela Butchart (作)/Thomas Flintham(絵)
出版社:Nosy Crow
さまざまな賞を受賞している、対象年齢が7~9歳のBaby Alienシリーズ。
イラストの可愛さはもちろんのこと、英文のフォントが丸みがあったり、手書き文字風だったりするので、堅苦しさを感じることなく、楽しみながら英語を読み進めることができるのが魅力です。
主人公のイジーとその友達が繰り広げる学園生活はミステリーやアクシデントがいっぱい。吸血鬼かもしれない校長先生のうわさ、給食が大好きなスパイなど、学校を舞台にしたユーモラスな文章で、子ども達の創造力をかきたてます。文章がカジュアルなので、日常生活で使えそうな生きた英語表現や単語に出会うことができます。
行間が広く、スッキリとした構成は英語学習者にも読みやすいです。こちらもペーパーバック版の他に、Kindle版とオーディオブックがあります。リーディングとリスニング両方の教材として利用しても良さそうですね。
話の内容・流れともに英語圏の子どもたち大絶賛。ベストセラーシリーズと言えるほどの人気です。
The Treehouse シリーズ
via www.amazon.co.jp
タイトル:The 78-Storey Treehouse
著者: Andy Griffiths(作)/Terry Denton(絵)
出版社:Macmillan Children’s Books
とってもユニークな設定のツリーハウスシリーズ。絵本並みの挿絵の多さで、ページをめくるたびにワクワクする本です。
主人公のアンディーとその友達のテリーは、ツリーハウスに住んでいます。ツリーハウスと言っても、高い木の上に小屋が一つ設置されただけの普通のツリーハウスじゃありません。二人は、なんとたくさんの階層がある大きな大きな背の高いツリーハウスにすんでいるのです。このツリーハウスにはスイカ割りの部屋やピザ屋さん、お化け屋敷や彼らの執筆部屋まで、ありとあらゆる部屋が作られています。
シリーズが進むごとに、どんどんツリーハウスを増設して、階層が高くなっていくのも面白いアイデアですし、さらに、この主人公であるアンディーとテリーが、この本の作者と挿絵のイラストレーターであるという点も、なんともユニーク。
そんな二人が繰り広げる生活や冒険の数々は、私たちの日常生活からすると、かなり「ぶっとんでいる」と言っても過言ではないのですが、それが子どもにとっては非日常的で、楽しめる要素の一つのようです。
挿絵が大きく、絵はすべてのページにあるので、飽きずに読み進めることができます。また、英語の内容をイラストからイメージすることができ、理解しやすい本と言えます。
英語の本を上手に活用しよう!
英語の絵本からステップアップとしての児童書をご紹介しました。絵本に比べると文字数が増えますが、今回のシリーズは「文字が読みやすい」「フォントに工夫がある」「挿絵が多い」「高評価」など、オススメ要素の多いものばかりです。
対象年齢も5歳~9歳程度と、単語や表現も基本的なものが多く、楽しいストーリーを追いながら、英語学習を進めることができるでしょう。親子で読んでみたり、一人で英語の読書に挑戦したり、レベルに合わせて英語読書を楽しんでみてくださいね。