2016年12月22日 公開
フラッシュカードを使って英語に親しもう。やり方や効果も紹介!
子どもの早期教育の定番であるフラッシュカードは、幼児期の英語学習にも効果的。フラッシュカードとは具体的にどんなものなのか、その特徴や弊害、効果的な活用法とは? 英語学習におすすめのフラッシュカードも紹介します。
子どもの早期教育の定番であるフラッシュカードは、幼児期の英語学習にも効果的。フラッシュカードとは具体的にどんなものなのか、その特徴や弊害、効果的な活用法とは? 英語学習におすすめのフラッシュカードも紹介します。
フラッシュカードとは
フラッシュカードとは、カードを用いた学習教材のこと。障害児教育の権威とされるグレン・ドーマン博士が開発した「ビッツカード」をもとに作られ、広く幼児の能力開発のために活用されています。フラッシュカードにはいろいろな種類がありますが、特徴的なのはその使い方とスピード。親や先生などの大人と子どもが向かい合い、大人が単語や絵が描かれたカードを読みながら、1秒に1枚程度の速さで次々に子どもに見せていきます。
カードが素早く、テンポよく切り替わっていくことで、子どもは絵の細部など余計なところに意識がそれず、カード全体を映像として把握します。こうした瞬間記憶力は幼児期に特に高いことが報告され、継続してトレーニングすることでその能力を維持できるともいわれています。そして、繰り返し読むことで、絵や言葉などの情報がセットとなり、大量の情報が脳にインプットされていきます。
フラッシュカードの目的
フラッシュカードの目的は、この「大量の情報を脳に記憶させること」です。虫や植物の名前など、子どもが何年もかけて覚えていくことが、フラッシュカードを使えば一気に記憶できます。うまく使えば、2歳台でひらがなが読めるようになります。日本では、七田式の教育方法として話題となり、現在では多くの幼児教室などで取り入れられています。
フラッシュカードの効果やメリット
大量の情報を記憶できるというほかに、たくさんの言葉を覚えることで語彙力が高まり、コミュニケーション能力が高まるという効果が期待できます。また、右脳を活性化することで、豊かな感性が育まれるという右脳教育にもいいとされます。高速でカードをめくることでイメージを捉える右脳が活性化され、それを言葉で聞かせることで、言語をつかさどる左脳も同時に鍛えるのです。覚えた知識は、ぜひ実物とつなげることで経験として定着させ、さらなる知識欲を刺激してあげましょう。
フラッシュカードの弊害とは?
一方で、フラッシュカードには弊害もあると指摘されています。具体的なエビデンスはなく、あくまで危惧されているに過ぎませんが、その内容は独り言を言う、奇声を発する、自主性がなくなるなど。弊害が起こる背景として、受け身による情報の一方的なインプットを過度に続けてしまうことがあげられます。
フラッシュカードの取り組み方のコツ
こうした弊害が起こるのを防ぎつつ、フラッシュカードから最も高い効果を得るには、いくつかのコツがあります。
子どものペースで、無理強いしない
子どもが嫌がっている状態で無理にフラッシュカードを見せても、効果は期待できません。子どもの気が乗らないときは1セットだけにするなど、気楽に取り入れることがおすすめです。まずは、大人が楽しんで取り組むことで、子どもの気持ちを盛り上げてあげましょう。
1日10分など短時間で終わらせる
子どもの集中力を保つために大切なのは、「子どもがもうちょっと見たいと思う程度でやめる」こと。1回にたくさんやるより、1日10分以内を目安に、毎日の習慣として続けたほうが効果的です。
子どもの特性に合った教材を選ぶ
カードにはいろいろな種類があるので、子どもが興味を持ったものから選んでいくといいでしょう。自分が得意なジャンルで達成感や満足感を引き出し、徐々に大人が覚えてほしいと思うものに移行するのもおすすめです。
初心者向けのフラッシュカード
商品名:初めてカードフラッシュをされる方に七田(しちだ)式カードフラッシュおためしカード(0歳から)
メーカー:しちだ・教育研究所
初めての方におすすめなのがこちら。我が子が好きになってくれるか、親子で続けられるか、また本当に効果があるのか不安な人は、まずはこれから試してみましょう。数のドットカードから、果物、動物、身体の部分などの名前、大きい・小さいといった反対語まで、0~2歳の間に覚えておきたい身近な内容と手作り用の白紙カード10枚を含む120枚のセット。赤ちゃんにも親しみやすい、やさしくかわいらしい絵柄です。もしお子さまが3歳以降なら、七田式ではこのほか「フラッシュカード かな絵ちゃん」シリーズも好評です。
おすすめ英語のフラッシュカード
フラッシュカードは、幼児期の英語学習にも最適です。国内外で人気のシリーズから、リーダーを使ってネイティブの発音で学習できるタイプまで、おすすめの英語のフラッシュカードをご紹介します。
Trend Enterprisesのポケットサイズフラッシュカードシリーズ
Trend Enterprisesのポケットサイズフラッシュカードシリーズは、トランプよりも少し大きめのサイズで、角が丸くお子さまも持ちやすいカードです。このシリーズはいくつかのテーマごとに商品ラインナップが揃っていますので、お子さまの興味などに応じて選んでみてください。
Alphabet
商品名:Trend Enterprises ポケットサイズ フラッシュカード (子供向け 英単語 学習カード) アルファベット
メーカー:TREND
最初に紹介するこちらのカードはアルファベットがテーマになっています。
表には、アルファベットの大文字と小文字と、そのアルファベットではじまるもの(「A」ならば「Apple」でりんご)のイラストが描かれています。その裏には、同じアルファベットとイラスト英単語が書かれています。まだ、単語が難しいお子さまでも、このカードで遊び慣れていくうちにAppleがりんごを意味するとわかるようになりそうです。
Shapes & Colors 形と色
商品名:Trend Enterprises ポケットサイズ フラッシュカード(子供向け英単語 学習カード)形と色
メーカー:TREND
こちらは形と色をテーマにした フラッシュカードです。
表には同じ色や形の絵が、裏にその色や形の英単語が描かれています。
日常の生活で子どもになじみのあるものを、形や色と関連づけるので言葉を覚えやすく、算数の基礎教育にも繋がるカードです。
Numbers 0-100
商品名:Trend Enterprises ポケットサイズ フラッシュカード(子供向け英単語 学習カード) 0から100までの数
メーカー:TREND
3つ目は数字をテーマにしたフラッシュカードです。
カードには数字と英語での読み方が描かれています。
数字がはっきりと、とても可愛らしいフォントで描かれているので、お子さまにも気にいってもらえそうです。
Telling Time
商品名:Trend Enterprises ポケットサイズ フラッシュカード(子供向け英単語 学習カード) 時刻を言う
メーカー:TREND
時刻の読み方をテーマにしたフラッシュカードです。
表には「7:00」のように時刻とその英語での読み方が描かれていて、裏にはアナログ時計の絵が描かれています。
子どもにとって難しい時計の読み方は小学校で習いますが、その予習にもなるので小さいうちからでもトライさせてみてはいかがでしょうか。
リーダーでも遊べるLeapFrogのABCフラッシュカード
商品名:リープフロッグ(LeapFrog) ABCフラッシュカード インタラクティブレターファクトリー 21209
メーカー:リープフロッグ
リープフロッグのアルファベットの勉強に使えるフラッシュカードです。
このカードには大きくアルファベットが描かれていて、さらに別売りのリープリーダージュニアを購入することで、楽しく発音まで学ぶことができます。
ネイティブの発音で学ばせたいと考えている場合にオススメです。
フラッシュカードの特性を理解し、正しく使おう
フラッシュカードはその特性を知ることで、より効果的にお子様の家庭学習に活用できます。「無理にやらせない」「短時間で終わらせる」などの基本的なルールを守り、パパママとお子さんとのコミュニケーションの時間として生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。早期学習と大げさに考えなくても、絵本のような感覚で気軽にはじめてみると、楽しく続けられて効果が得られるかもしれません。