冬が近づくと、虫たちはだんだんと姿を消し、見かけなくなっていきます。しかし、虫たちは死んでしまったのではなく、どこかで寒さをしのぎつつ冬を越しているのです。ここではそんな虫たちの冬の居場所や、冬でも見られる虫をご紹介。お子さまと一緒に探してみてくださいね。
てんとうむし
では、冬はどこで身を隠しているのかというと、集団で冬眠をしているんです。一匹でいると熱や湿気が逃げやすいため、おしくらまんじゅうのような状態で密集することで空気に接する部分を減らし、冷えや乾燥を防ぎます。
落ち葉の下、木の割れ目、木の皮の下などに身を寄せ合っているので、驚かさないようそっと探してみましょう。白い石の下や、ボイラー室など温かい場所の近くが穴場です。
ミノムシ
実はミノムシは、外国の寄生バエの影響で数を大きく減らしており、見つけようと思ってもなかなか見つからないかもしれません。庭木や街路樹を注意深く探してみましょう。
カブトムシの幼虫
夏によくカブトムシが見られた木の下などで見つけやすいでしょう。ただし、私有地を掘り返すときは許可を得るのを忘れずに。
クヌギカメムシ
クヌギカメムシは名前のとおり、一生のほとんどをクヌギやコナラなどの上で生活しています。クヌギの木を見つけたら、緑色のまとまった卵を探してみましょう。
並んで産みつけられるため、ひものように見えるかもしれません。また、卵はゼリー状のものに包まれていて、春に孵化した幼虫はこのゼリー状の物質を食べて成長します。
ザリガニ
夏に見かけると活発なイメージのあるザリガニですが、寒い冬は物を食べることもせず、じっとしているので、見つけて観察しやすいです。
飼っているザリガニも水温が下がると冬眠しますが、春になっても目覚めなかったり共食いをしてしまったりという危険も。冬眠前に十分栄養のあるものを食べさせてあげましょう。