2018年08月08日 公開
子どものお昼寝、リズムの作り方は?上手な昼寝のコツと体験談
新生児の頃は1日中寝てばかりだった赤ちゃんも、成長するにつれて起きている時間が長くなります。昼寝は大切だとわかっていても、なかなかリズムがと整わないと、パパママも疲れてしまいますよね。上手にお昼寝させるコツについて、筆者の体験談も交えてご紹介します。
新生児の頃は1日中寝てばかりだった赤ちゃんも、成長するにつれて起きている時間が長くなります。昼寝は大切だとわかっていても、なかなかリズムがと整わないと、パパママも疲れてしまいますよね。上手にお昼寝させるコツについて、筆者の体験談も交えてご紹介します。
子どもにお昼寝が必要な理由
低月齢の赤ちゃんは、数時間おきに寝ては起きてを繰り返します。成長に伴って体力がつくと、だんだん起きていられる時間が長くなり、夜にまとめて寝るように。徐々に「お昼寝」と「夜寝」の違いがはっきりしてきます。だいたい1歳前後になると、1日数時間のお昼寝と、夜の眠りというパターンができることが多いようです。
大人でも、お昼寝は気持ちのいいものですが、子どもにとってのお昼寝は、成長の上で欠かせない役割を果たします。主な役割はこちら。
疲れをリセットし、体力を回復させる
お昼寝には、体力を回復させる効果があります。まだまだ体力がない小さな子どもは、お昼寝を挟まないと夕方の機嫌が悪く、夕食~お風呂が上手くいかないことも。お腹がすいていても眠いほうが勝ってしまって、ご飯を食べずに眠ってしまうというのもよくあることですよね。
情緒を安定させる
眠くなると、子どもは不機嫌になりますよね。体力に合わせてお昼寝をさせてあげることで、ストレスが解消され、情緒が安定します。子どもの精神状態が落ち着いていると、パパママもリラックスして子どもに向き合うことができます。
夜の入眠がスムーズになる
毎日のお昼寝の時間が決まると、自然と朝起きる時間・夜寝る時間のリズムが整います。お昼寝の時間が遅すぎると夜更かしになってしまいますし、お昼寝ができなさすぎても、興奮してしまって夜の寝かしつけがうまくいきません。毎日の昼寝リズムを一定にするよう意識すれば、入眠もスムーズに行くかもしれません。
お昼寝のリズムを作るコツ
子どもの個性がさまざまなように、お昼寝のスタイルもそれぞれ。まったく昼寝をしてくれないという子もいれば、昼食後に3時間必ずお昼寝をする、という子もいます。どちらがよくて、どちらが悪いというわけではありません。ただ、ある程度お昼寝のリズムが整ったほうが、親としても毎日のスケジュールが立てやすくなりますよね。
筆者も実践している、お昼寝のリズムを整えるためのコツをいくつかご紹介します。
子どもの睡眠リズムをつかむ
低月齢のときから続けていたのが、子どもの眠った時間を記録すること。忙しすぎて記憶が飛んでいく子育て中の日々ですが、だいたいでいいのでお昼寝の時間を記していくことで、子どもの睡眠傾向がつかみやすくなります。
1歳が近づく頃には、「午前中に1回寝て、昼食の後からもう一度寝ると、夜まで機嫌よく過ごせることが多い」という子どもの傾向がわかり、それに合わせたスケジューリングをするようになりました。
振り返って、「この頃は全然寝なかったけど、最近は何となくリズムができてきている!」と成長の証を見つけることもでき、ちょっとした達成感も味わえます。
朝起きる時間を固定する
朝寝坊になると、それだけ午前中の活動量が減るので、お昼寝の時間がまちまちになります。1日の生活リズムをつける上で、朝起きる時間を一定にすることは、最も重要といえるポイントです。
午前中に目いっぱい遊ばせる
朝ごはんを食べた後、目一杯遊ばせると、疲れて気持ちよく眠ってくれます。保育士さんによると、「保育園では午前中フルに遊び、11時半頃からお昼ご飯を食べさせ、12時半頃からお昼寝に入る」という集団生活を送るので、自然とみんな同じ時間に眠るようになるそうです。
子どもが1歳を過ぎて歩く頃になると体力もついてくるので、午前中に寝ないことも。そこで、筆者もこのスケジュールを意識して、なるべく午前中に外出して遊ばせるようにしました。正直、親としては午前中に家でゆっくりしたい気持ちもありますが、頑張って遊ばせていると、お昼ご飯の後にコテンと寝てくれることが増えました。天気が悪く外出できないときでも、できる限り室内で体を使って遊べるように工夫しています。
ママもいっしょにゴロゴロする
寝かしつけは、体力勝負。低月齢のときは抱っこや添い乳でお昼寝させていましたが、寝かしつけに時間がかかることがストレスに感じるようになりました。
そこで、ある時期から筆者は、無理に寝かさなくても「一緒にゴロゴロする時間も昼寝のうち!」と考えるように。横になっているだけでも、体力回復の効果があるそうです。お昼寝の時間に家で過ごすときには、一緒にゴロゴロして、子どもが自分で眠る練習をするようになりました。こちらがリラックスしているせいか、子どもも、自然と眠ってしまうことが増えました!
筆者も寝落ちしてしまって後悔することもありますが、子どもと一緒のお昼寝は幸せです。
外出しているときはそうもいかないので、いつものお昼寝の時間に抱っこ紐を使ったり、ベビーカーで歩く時間に当てたりしています。
夕方のお昼寝には注意する
お昼寝が上手くいかないと、夕方に眠ってしまうことも少なくありません。そんなときは、「子どもの好きに寝させない」ことを意識しています。変な時間に寝はじめ、18時頃に起きてしまうと、空腹も手伝って不機嫌に。その後とても苦労することが多いからです。こうなると、夜もなかなか寝てくれません。
大人でも、夕方に眠ってしまうと、リズムがおかしくなってしまいますよね。そこで、15時以降に寝てしまったときは、子どもが起きるまで寝かせるのではなく、30分~1時間くらいで起こすようにしました。深い眠りの時に起こすと機嫌が悪くなるので、眠りが浅いタイミング(手足がぴくっと動いているときなど)を見計らって、声をかけたり部屋を明るくしたりしています。
お昼寝はいつまで必要?
「子どもにはお昼寝が必要」というイメージがありますが、成長によって必要なお昼寝時間が変わってきます。早起きしても、午前中に遊んでも、お昼寝をしてくれずに困ってしまうこともあるかもしれません。そんなときは、体力がついてお昼寝が不要になったサインかも。夕飯・お風呂・睡眠時間を早めて、お昼寝なしで過ごせるように調整してあげてください。
幼稚園に通う家庭であれば、入園をめどにお昼寝の習慣がなくなるかもしれません(幼稚園は、お昼寝せずに帰るため)。逆に、お迎えの時間が遅い保育園では、卒園直前までお昼寝の時間があることも。
昼寝は●歳までやらなくてはならないというものではなく、子どもの個性や家庭の環境によっても変わります。小学校に上がる頃には自然とバランスが取れてくるので、神経質に考える必要はありません。
焦りは禁物。スケジュールを意識しつつ、臨機応変に
お昼寝のリズムを作るためのコツをいくつかご紹介しましたが、睡眠は個人差が多く、うまくいかないことも多いかもしれません。「絶対昼寝をさせないといけない!」とプレッシャーに感じると大変なので、「この時間にお昼寝してくれたらラッキー」くらいの気持ちで向き合うのがストレスを貯めずに子どもと向き合うコツではないでしょうか。
保育園や幼稚園に通うようになると、毎日のスケジュールが決まるので、眠くなる時間も一定になることが多いです。自宅で過ごしている子どもの場合も、毎日のスケジュールを意識するだけで変わってくるかもしれません。まずは、午前中は遊ぶ、お昼を食べる、昼寝をする、夕方遊ぶ……と、意識することからはじめてみてください。
もし、子どもがうまくお昼寝をしてくれたら、その間に溜まった家事を進めるのもよし、パパママも一緒に昼寝して体力回復するのもよし。親子が笑顔で過ごすためにも、ここで紹介したことが、少しでもお昼寝の習慣作りのお役に立てたらうれしいです。