スマホやパソコンの普及に伴い、最近は「漢字を書けなくても困らない」という方も増えました。確かに漢字を読むことさえできれば、特に不便しないかもしれません。しかし漢字を書くことには、メリットもあります。漢字を書くメリットと、効率の良い練習のポイントをまとめました。
日本ではどうして漢字がなくならないの?
これは漢字が日本の文化に根づき、日本語とは切っても切れない関係となっているためです。日本で使われる漢字には、中国とは違った日本独自の使い方をしているものもたくさんあります。漢字があるからこそ、日本語はさらに豊かなものとなったといえるかもしれません。
ひらがなにはひらがなの、漢字には漢字の良さがあり、これまで失われずに使われ続けてきたのでしょう。それをないがしろにしてしまうのは、もったいない気がしませんか?さらに漢字を書くことには、さまざまなメリットが期待できます。
漢字を書くことで認識力が高まる
「犬」と「太」は点の位置が違うだけですし、「土」と「士」は、横棒の長さが違うだけ。こういった細かいところを意識し書き分けることで、認識力・再現力が高まることを期待できます。また注意深く見ることで、集中力もつきそうです。
地道に努力する力が身につく
地道に努力し続けることは、漢字だけではなくさまざまなことに役立つはず。たとえば英語学習の場合、単語の読みやスペル、意味を覚えなければなりません。これは漢字を覚えるより大変という声もあります。しかし覚えることや反復練習に慣れておくと、スムーズに取り組めそうです。
また漢字の反復練習は、子どもにもよりますがほとんどの場合、それほど難しいスキルは必要ありません。さらにやればやるだけ結果に反映されることも多く、達成感を得やすいでしょう。毎日少しずつ取り組むことで、学習の習慣づけにもなります。漢字の練習はやるべきことも比較的はっきりしているので、取り組みやすいのではないでしょうか。
効率の良いやり方で効果をアップ
1.やみくもに反復練習しても意味がない
脳科学的には単語などの暗記の際、一度に何度も練習するよりも、日にちをかけて何度も反復するほうが効果があるとされています。極端に言うと、10個の漢字を10回ずつ繰り返して書くのなら、100個の漢字を1回ずつ書き、それを覚えるまで毎日繰り返すほうが効果的ということです。
漢字の練習はがむしゃらに何度も書くほうが効果がありそうですが、あまり効率的とは言えません。書く回数にはこだわらず、毎日継続することが大切です。
2.漢字の練習を罰に使うのはNG
ゲームやパズルを使い、楽しみながら練習する方法もあります。本やアプリも出ているため、そういったものを利用するのもおすすめです。
3.子どもの能力に合わせた指導を心がける
能力に無理をさせるような要求をしないよう、心がけましょう。