食べこぼしや泥汚れなど、子どもは洋服を汚してしまうことがしょっちゅう。毎日元気に遊んで食べている証拠! とわかっていても、がっかりしてしまいますよね。今回は普通に洗っただけでは落ちにくい、さまざまな染みの効果的な取り方や染み抜きの手順についてご紹介しましょう。
育児の中でも重労働の一つ「洗濯」をラクに
そのため、シミ汚れをキレイにするテクを知っていると、家事の時短になるので、ぜひ覚えておきましょう。今回は、食べこぼしや泥汚れなど種類別にシミ取りの方法をご紹介します!
食べこぼしの染み:しょうゆやカレーなどの水溶性、チョコやバターなどの油性
いずれのタイプの汚れも、洗濯機に入れる前に、衣類の素材に合わせた洗剤の原液を直接塗り込みましょう。歯ブラシなどで繊維にトントンと叩き込むように染み込ませるのがポイントです。その後はいつも通り洗濯すればOK。
それでも落ちない頑固な色素の汚れは?
2:40度ほどのお湯の中に、大さじ1杯ほどの洗濯洗剤を溶かした洗面器を用意する
3:洗面器の中に、汚れた衣類を30分〜1時間ほどつけ、放置する
4:いつもと同じように洗濯する
注意したいのが、塩素系漂白剤。漂白力が強く、色や柄まで生地を真っ白に変色してしまいます。真っ白のシャツやブラウスには使えますが、色柄物にはNGなので気をつけましょう。
外出先での応急処置は慎重に
水溶性の汚れの場合は、ウェットティッシュなどで繰り返しつまむようにして、汚れを落としましょう。ある程度落ちたら、水分を拭き取っておきます。
油溶性の汚れは水では落ちないため、固形物を取り除いた後、汚れ部分の油分をティッシュを使って軽く移し取ってください。帰ったらできるだけ早く染み取りの処置をおこないましょう。
どうしても落ちない油溶性部分は、ベンジンを含ませた布でたたくか、つまんで処置をしてみましょう。
クレンジングオイルも応急処置に活躍!?
2:染みの部分を、オイルクレンジングを付けた綿棒で軽く叩く
3:汚れが浮いてきたら、歯ブラシにぬるま湯をつけ、何回も染み部分を叩く。オイル部分が乳化してくるので、この作業を繰り返す
4:中性洗剤をつけた歯ブラシで、染み部分を叩き、ぬるま湯で手洗い
5:いつも通りに洗濯する
元気に外で遊んだ証拠?男の子にはつきもの「泥汚れ」
泥汚れは繊維の奥に入り込んでいるので、濡らしてしまうとかえって隙間に入り込み、落としにくくなってしまうからです。次のような手順で、洗いましょう。
2:洗濯用のブラシや歯ブラシを使い、繊維の奥に入った泥をかき出す
3:食器用洗剤や固形の洗濯石鹸を使って、繰り返しもみ洗いする
4:いつも通り洗濯する
それでもなかなか落ちない泥汚れは、食べこぼしの染みと同じように酸素系漂白剤を使ってつけおきし、洗濯すると効果的ですよ。
また鼻血!?「血液汚れ」
血液汚れに効果的なのが、アルカリ性のセスキ炭酸ソーダ水です。掃除用のセスキ炭酸ソーダ水スプレーを吹き付け、軽くもみ洗いして水ですすげば、すっきりキレイになります。
それでも染みになってしまったら、水を張った洗面器に小さじ3〜4ほど粉末のセスキ炭酸ソーダを入れ、30分〜1時間ほどつけおきすればOKです。
汗染みにもご用心!
ドラム式洗濯機の場合、重曹が使えないことがあるため、使用する場合は洗濯機の取扱説明書を読んでから使いましょうね。
書いちゃったのね……「ボールペンの汚れ」
油性ボールペンのインク汚れ
消毒用アルコールはスプレーでも構いませんが、ジェルタイプなら、より汚れに密着して落としやすいのでおすすめ。併せて、使い古しの歯ブラシとタオルなどの布を準備し、次のような手順で汚れを落としましょう。
2:指で軽くなじませたら、タオルに汚れを移すように歯ブラシで上から叩く
3:最後にいつも通り洗濯すれば完了
水性ボールペンのインク汚れ
2:流水ですすぐ
3:(1)と(2)の作業をインク染み汚れがなくなるまで繰り返し行う
4:染み部分をよくすすいで、いつも通り洗濯すれば完了
いったい何!?染みの正体がわからないときは?
そんなときはとりあえず、台所用洗剤でもみ洗いしてみましょう。それでも落ちなければ、酸素系漂白剤を使ってつけおき洗いを試してみるのがおすすめです。
それでもやっぱり落ちない! という強力な汚れは、家庭で無理に作業するよりもプロの力を借りるのが一番。クリーニング店で相談しましょう。
染みの落とし方を知って、子どもをのびのび育てよう
子どもは、毎日遊ぶのも食べるのも一生懸命。そんな風に過ごしている横で、何度も「汚さないで!」と声を荒げるのは、子どもも窮屈な思いをするだけでなく、私たち親もいい気分はしませんよね。
しかし染みの適切な対処法を知っていれば、ケチャップでもソースでもどんな汚れも気にせず、子どもたちの行動をおおらかに見守ってあげられることにつながります。
子どもたちには染み汚れを気にせず、毎日のびのびと元気に過ごしてもらいたいですね!