2019年02月06日 公開

子ども服の汚れを染みにしない!汚れ別・効果的な染みの取り方

食べこぼしや泥汚れなど、子どもは洋服を汚してしまうことがしょっちゅう。毎日元気に遊んで食べている証拠! とわかっていても、がっかりしてしまいますよね。今回は普通に洗っただけでは落ちにくい、さまざまな染みの効果的な取り方や染み抜きの手順についてご紹介しましょう。

食べこぼしや泥汚れなど、子どもは洋服を汚してしまうことがしょっちゅう。毎日元気に遊んで食べている証拠! とわかっていても、がっかりしてしまいますよね。今回は普通に洗っただけでは落ちにくい、さまざまな染みの効果的な取り方や染み抜きの手順についてご紹介しましょう。

育児の中でも重労働の一つ「洗濯」をラクに

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Dream Perfection / Shutterstock.com
子どもがいると、家事のなかでも、とりわけ洗濯って大変ですよね。子どもはたくさん食べて、たくさん遊んで、たくさん洋服を汚してくれるので、ただ洗濯機に入れて洗えばいいというわけでもなく、洋服のシミ抜きする時間もかかります。

そのため、シミ汚れをキレイにするテクを知っていると、家事の時短になるので、ぜひ覚えておきましょう。今回は、食べこぼしや泥汚れなど種類別にシミ取りの方法をご紹介します!

食べこぼしの染み:しょうゆやカレーなどの水溶性、チョコやバターなどの油性

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Golf Waruecha / Shutterstock.com
食べこぼしは、子ども服の染み汚れの代表。汚れの種類は、しょうゆやジュースなどの水溶性、チョコレートやバターなどの油性、または、カレーやミートソースなどのどちらも混ざった汚れに分けられます。

いずれのタイプの汚れも、洗濯機に入れる前に、衣類の素材に合わせた洗剤の原液を直接塗り込みましょう。歯ブラシなどで繊維にトントンと叩き込むように染み込ませるのがポイントです。その後はいつも通り洗濯すればOK。

それでも落ちない頑固な色素の汚れは?

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FotoDuets / Shutterstock.com
しかしカレーやミートソースなど色素の強い汚れが付着している場合には、この方法だけでは落ちないことも。そんなときには次のような方法で、思いのほか簡単に落とせます。
1:液体の酸素系漂白剤(ワイドハイターなど)を直接、染み部分に塗り込む
2:40度ほどのお湯の中に、大さじ1杯ほどの洗濯洗剤を溶かした洗面器を用意する
3:洗面器の中に、汚れた衣類を30分〜1時間ほどつけ、放置する
4:いつもと同じように洗濯する
液体の酸素系漂白剤は、ウールやシルクといったデリケートな素材にでも、水洗いが可能な衣服であれば使えるので、おしゃれ着でも安心です。この方法は、コーヒーや赤ワインの染みにも効果的なので、覚えておくとよいですね。

注意したいのが、塩素系漂白剤。漂白力が強く、色や柄まで生地を真っ白に変色してしまいます。真っ白のシャツやブラウスには使えますが、色柄物にはNGなので気をつけましょう。

外出先での応急処置は慎重に

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PHOTO FUN / Shutterstock.com
外出先での食べこぼしは、応急処置で染みを最小限に食い止めましょう。手元にあったおしぼりで食べこぼし部分をゴシゴシ拭いてしまいがちですが、これはNG。おしぼりは、塩素系漂白剤で漂白処理されていることがあり、色落ちの原因になることもあります。

水溶性の汚れの場合は、ウェットティッシュなどで繰り返しつまむようにして、汚れを落としましょう。ある程度落ちたら、水分を拭き取っておきます。

油溶性の汚れは水では落ちないため、固形物を取り除いた後、汚れ部分の油分をティッシュを使って軽く移し取ってください。帰ったらできるだけ早く染み取りの処置をおこないましょう。

どうしても落ちない油溶性部分は、ベンジンを含ませた布でたたくか、つまんで処置をしてみましょう。

クレンジングオイルも応急処置に活躍!?

子どもが興味本位で口紅やファンデーションを触り、洋服に付けてしまった!?なんてことも。メイクした後の顔に抱きついて来ることもありますよね。口紅なども油性の染みで、一度付くとなかなか取れません。そういった場合は、次の手順で染み取りしてみましょう。
1:染みが付いた部分の裏に、タオルを当てる
2:染みの部分を、オイルクレンジングを付けた綿棒で軽く叩く
3:汚れが浮いてきたら、歯ブラシにぬるま湯をつけ、何回も染み部分を叩く。オイル部分が乳化してくるので、この作業を繰り返す
4:中性洗剤をつけた歯ブラシで、染み部分を叩き、ぬるま湯で手洗い
5:いつも通りに洗濯する
クレンジングオイルを使う場合は、染み部分が水に濡れていないことが大前提となりますので、気を付けてくださいね。

元気に外で遊んだ証拠?男の子にはつきもの「泥汚れ」

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洗濯しただけではビクともしない不溶性の泥汚れは、いきなり洗わずに、まずは乾燥させるのがコツ。

泥汚れは繊維の奥に入り込んでいるので、濡らしてしまうとかえって隙間に入り込み、落としにくくなってしまうからです。次のような手順で、洗いましょう。

1:洋服が濡れている場合には、ドライヤーや自然乾燥させるなどして乾かす
2:洗濯用のブラシや歯ブラシを使い、繊維の奥に入った泥をかき出す
3:食器用洗剤や固形の洗濯石鹸を使って、繰り返しもみ洗いする
4:いつも通り洗濯する
洗剤は、液体よりも粉末タイプを使用するのがおすすめ。液体タイプの多くは中性洗剤ですが、粉末の場合にはより洗浄力の強い弱アルカリ性の性質を持つためです。

それでもなかなか落ちない泥汚れは、食べこぼしの染みと同じように酸素系漂白剤を使ってつけおきし、洗濯すると効果的ですよ。

また鼻血!?「血液汚れ」

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Saivann / Shutterstock.com
血液はお湯を使って洗うと、血液に含まれるタンパク質が固まり、落としにくくなってしまいます。そのため、必ず水か30度以下のぬるま湯で洗うことが重要です。

血液汚れに効果的なのが、アルカリ性のセスキ炭酸ソーダ水です。掃除用のセスキ炭酸ソーダ水スプレーを吹き付け、軽くもみ洗いして水ですすげば、すっきりキレイになります。

それでも染みになってしまったら、水を張った洗面器に小さじ3〜4ほど粉末のセスキ炭酸ソーダを入れ、30分〜1時間ほどつけおきすればOKです。

汗染みにもご用心!

汗も血液と同様、タンパク質の染みです。時間が経過することで黄ばみ、不溶性の汚れに変わってしまいます。もし黄ばんでしまったら、重曹をその部分にもみ込み、40~50度ぐらいのぬるま湯に酸素系漂白剤を入れて、一晩漬けておきます。その後、通常通りに洗濯でOK。

ドラム式洗濯機の場合、重曹が使えないことがあるため、使用する場合は洗濯機の取扱説明書を読んでから使いましょうね。

書いちゃったのね……「ボールペンの汚れ」

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油性ボールペンのインク汚れ

衣服につい油性ボールペンのインク汚れは、消毒用のアルコールで落とすことが可能です。

消毒用アルコールはスプレーでも構いませんが、ジェルタイプなら、より汚れに密着して落としやすいのでおすすめ。併せて、使い古しの歯ブラシとタオルなどの布を準備し、次のような手順で汚れを落としましょう。

1:タオルや布を汚れの表面に当てて裏返し、汚れの裏側からアルコールをなじませる
2:指で軽くなじませたら、タオルに汚れを移すように歯ブラシで上から叩く
3:最後にいつも通り洗濯すれば完了

水性ボールペンのインク汚れ

水性インクのボールペンの場合は、水洗いできない布に付いた染みは落とせませんが、そうでなければ、水と石鹸がある程度落とせます。
1:インクが付いた染み部分に、水と石鹸をつけて揉み洗いする
2:流水ですすぐ
3:(1)と(2)の作業をインク染み汚れがなくなるまで繰り返し行う
4:染み部分をよくすすいで、いつも通り洗濯すれば完了
時間が経過したインク汚れは、落ちないため、付いたら早めに処置しましょう。

いったい何!?染みの正体がわからないときは?

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付いたときに気づかなかったり、時間が経ってしまったりして染みの正体がわからないーということも少なくないですよね。

そんなときはとりあえず、台所用洗剤でもみ洗いしてみましょう。それでも落ちなければ、酸素系漂白剤を使ってつけおき洗いを試してみるのがおすすめです。

それでもやっぱり落ちない! という強力な汚れは、家庭で無理に作業するよりもプロの力を借りるのが一番。クリーニング店で相談しましょう。

染みの落とし方を知って、子どもをのびのび育てよう

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いずれの方法もできるだけ早めの対処が大切です。時間が経つほど落としにくくなってしまいます。

子どもは、毎日遊ぶのも食べるのも一生懸命。そんな風に過ごしている横で、何度も「汚さないで!」と声を荒げるのは、子どもも窮屈な思いをするだけでなく、私たち親もいい気分はしませんよね。

しかし染みの適切な対処法を知っていれば、ケチャップでもソースでもどんな汚れも気にせず、子どもたちの行動をおおらかに見守ってあげられることにつながります。

子どもたちには染み汚れを気にせず、毎日のびのびと元気に過ごしてもらいたいですね!

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この記事のライター