「七五三」は、子どもの成長を祈願する日本家庭の伝統行事ですが、現在でも盛んに行われていますよね。お子さまの七五三のお祝いを予定されているご家庭も多いのでは。そこで今回は、七五三への興味と理解を深めるためにオススメの絵本を、4冊ご紹介します。
江戸時代へ!『七五三すくすくおいわいの日!』
著者 :ますだゆうこ(作)/たちもとみちこ(絵)
出版社 :文溪堂
主人公はお家が代々飴家さんを営んでいる5歳の男の子「そら」くん。明日は楽しみにしていた七五三なのに、7歳のお姉ちゃんは風邪を引いてしまいました。お姉ちゃんを心配したそらくんは、話に聞いた「元気になる飴」を取りに行きますが、なんと江戸時代にタイムスリップ!
果たして、そらくんは、お姉ちゃんのために「元気になる飴」を手に入れることができるのでしょうか?
七五三がはじまったとされる「江戸時代にタイムスリップする」という夢あふれる設定と、たちもとみちこさんの色彩豊かであたたかみのある優しいイラストが描き出す、ドキドキ・わくわくの冒険物語。
風邪を引いてしまったお姉ちゃんのために奮闘する弟・そらくんの姿を通じて、人を思いやる優しさを学ぶことができる絵本です。
また、物語のほかに七五三の歴史や由来などの豆知識や、七五三の千歳飴を使ったお菓子レシピ、七五三グッズの作り方などが掲載されています。
ボタンくんと冒険!『みんなげんきで七五三』
著者 :寺村輝夫(作)/いもとようこ(絵)
出版社 :あかね書房
七五三の日。みんなで晴れ着を着てお祝いをしていたら、わんすけくんのズボンのボタンがどこかへ飛んでいってしまいました。栗拾いに夢中になったみんなに忘れられてしまったボタンくんは、寂しくなってしまいます。
そこで、ボタンくんは夜にみんなの家に行き、「新しい服を作ってあげてください」と夢の中でお願いしますが……。
いもと ようこさんの描く、優しいタッチのふんわりとしたイラストが魅力の本作。
着物や袴、ドレスなどの晴れ着を着て、健やかな成長をお祝いする七五三の楽しい様子が描かれています。
子どもたちもボタンくんと一緒に、ドキドキと七五三の冒険の旅を楽しんでくれることでしょう。
とっても仲良し!『七・五・三きょうだい』
著者 :なかえよしを(作)/上野紀子(絵)
出版社 :教育画劇
3歳のあきちゃん、5歳のゆうたくん、7歳のちいちゃんの仲良し兄弟のお話です。
元気にすくすくと大きくなった兄弟は、3人そろって七五三のお祝いです。
末っ子の3歳のあきちゃんを一生懸命サポートする5歳のお兄ちゃん・ゆうたくんと7歳のお姉ちゃん・ちいちゃんの姿を通して、兄弟を思いやる優しい気持ちを学ぶことができます。
上野紀子さんの、素朴で味わいのあるイラストが描き出す、微笑ましい兄弟愛があふれる作品。
兄弟がいるお子さまにオススメの一冊です。
パパの愛情がぎっしり!『ぎゅっとだっこ七五三』
著者 :内田麟太郎(作)/山本 孝(絵)
出版社 :岩崎書店
内田麟太郎さんと山本孝さんのコンビが送る、いろいろな行事がテーマのシリーズ九作目です。
今回の登場人物は、3歳、5歳、7歳の3兄弟のいる仲良し家族。
子どもたちの大好きな「怪獣ごっこ」を上手に七五三のお祝いのサプライズに取り入れた、ユニークで愛情あふれるパパの姿が描かれています。
山本孝さんの強烈な個性が光るイラストが魅力の本作。七五三を迎える子どもたちはもちろん、七五三を迎える子どもを持つパパにもオススメの一冊です。