英語教育推進を目的として、学校教育現場に導入が進められている「CAN-DOリスト」。文部科学省の提言を経て、年々その導入率は高まっています。「CAN-DOリスト」導入の背景、普及度合い、主な到達指標などをまとめてみました。
「CAN-DOリスト」導入の背景は?
英語力を評価する際に問われるのは、「読むこと」「聞くこと」「話すこと」「書くこと」の4技能。このうち「話すこと」については、「発表」と「やりとり」の2領域があります。よって4技能5領域の技能をバランスよく伸ばしていくことが、CAN-DOリストの最終的な目標です。
「CAN-DOリスト」の普及度合いは?
http://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/gaikokugo/1403468.htm
小・中・高等学校における学習到達指標
小学校
外国語活動を開始し、音声に慣れ親しみはじめる時期です。コミュニケーション能力の基礎を養います。
【高学年】
基本的な表現(「聞く」「話す」)で身近なことを伝える体験をします。加えて「読む」「書く」の基本技能を養うことになるでしょう。
中学校
高等学校
英検を基準にした到達目標
【中学卒業レベル】英検3級➝英検準2級
【高校卒業レベル】英検準2級➝英検2級
公益財団法人日本英語検定協会が発表した、各級における「読む」「聞く」「話す」「書く」4技能の到達目標は以下のとおりです。
旧・中学卒業レベル(英検3級)
「聞く」:ゆっくり話してもらえば、身近なことに関する話や指示を理解することができる。
「話す」:身近なことについて簡単なやりとりをしたり、自分のことについて述べることができる。
「書く」:自分のことについて簡単な文章を書くことができる。
新・中学卒業目標レベル(英検準2級)
「聞く」:日常生活での話題や簡単な説明・指示を理解することができる。
「話す」:日常生活で簡単な用を足したり、興味・関心のあることについて自分の考えを述べることができる。
「書く」:興味・関心のあることについて簡単な文章を書くことができる。
新・高校卒業目標レベル(英検2級)
「聞く」:日常生活での情報・説明を聞きとったり、まとまりのある内容を理解することができる。
「話す」:日常生活での出来事について説明したり、用件を伝えたりすることができる。
「書く」:日常生活での話題についてある程度まとまりのある文章を書くことができる。
引用:公益財団法人日本英語検定協会「英検Can-doリスト一覧」
http://www.eiken.or.jp/eiken/exam/cando/list.html
コミュニケーション能力の土台はおうちで
日頃の生活のなかにも、お子さまと言葉のキャッチボールをするシーンはたくさんあります。そんな場面ではパパママが積極的に英語学習のチャンスを与え、言語を学ぶ楽しさを教えてあげてください。