2017年07月20日 公開

【第2回】計算の意味:なぜ「かぞえる」のかな?

就学前に、数学的な思考力を育て、発達させるために、親子で楽しく取り組めるアイディアやポイントをお伝えする連載第二弾。「あわせる」「なくなる」という動きを通して、計算することの理由や意味を一緒学んでいきましょう。

           
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就学前に、数学的な思考力を育て、発達させるために、親子で楽しく取り組めるアイディアやポイントをお伝えする連載第二弾。「あわせる」「なくなる」という動きを通して、計算することの理由や意味を一緒学んでいきましょう。

6歳までに身につける!数学的思考力のつけ方【全8回連載】

親や周囲の子どもの「動き」のキャッチとフィードバック、アプローチの仕方などを毎回3ステップでお伝えします。また、回ごとに子どもが【同じ】と【理由】に気づいていくことをねらいとし、常に共通点と理由探しに重点を置いています。

2回目は子どもの【理由】の気づきです。

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シリーズ第2回:「計算」の意味に気づく!

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Sergio Bykhunenko / Shutterstock.com
連載第2回目の主題的内容は、「計算」の意味に気づくこと。

「かぞえる」ことによって合計や残りがわかり、それをすぐに知りたくなる、ということが「計算する」こと。

さらに「あわせる」「なくなる」という「動き」を通して、「計算する」ことの【理由】や意味を親子で一緒にひもといていく回です。

注目する動きと数学的意図

●取り上げる「動き」:「あわせる」「なくなる」
●数学的体験内容:「加法原理」「倍概念」「増大・合併」「求残・求差」

STEP 1:かぞえてみると、分けられる

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Ruslan Guzov / Shutterstock.com
おもちゃを集めたり並べたりしているうちに、例えば、5個あるものなら1と4とか、2と3とか、子どもは何かがきっかけで自然と「分解」をはじめます。

ふとした瞬間に、その「分ける」という行為を子どもがした時に見逃さないことです。

「ちょっと待って、それなあに?2つと3つ、面白いね」って声かけできるといいですね。

ピザ、リンゴなどを切り分ける時もいいでしょう。アメやクッキーをみんなで分ける時も最適の機会になりますね。

STEP 2:分けられると、違う集団ができる

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BePhumirat / Shutterstock.com
ものを分けたときに、こちらが2個で、こちらは3個など、多い、少ないなどの違いや差が見えてくること。これが足し算や引き算のはじまりになります。

でも「足す」「引く」という言葉ではなく、子どもにわかりやすい言葉を使いましょう。

「食べたらなくなっちゃった」「捨てちゃった」「飛んでいっちゃった」「逃げちゃった」「おうちに帰っちゃった」「いなくなっちゃった」など、「減法」に当たる日本語の表現は豊富にあります。

「加法」に当たるのは「やってきた」「集まった」「くっついた」「がっちゃんこした」などでしょうか。

あるいは「ヒュー」「ピョーン」「ビヨーン」とかのオノマトペ表現の方がいいかもしれません。

「逃げちゃった」「なくなっちゃった」もみんな同じ「ビヨーン」かな?と「統合」の表現を考えてみるのもいいですよね。

★注意ポイント:なぜ言葉やプロセスにこだわるの?

そこにこだわることがなぜ大事かというと操作の概念だからです。計算ってみんな「動き」なのです。

答えは「プロダクト」、計算は「プロセス」ですが、「ヒューッ」や「がっちゃんこ」は動きを表す言葉だから価値があるのです。頭の中で過程が見えてくるのですね。大人はすぐ簡単な言葉で説明したがりますが、言葉の背景にあるものの方が大事です。

小学校に上がると、いつの間にか答えだけを追いかけてしまいがち。未就学児の頃は、計算の素地の体験となる、記号化されたもののイメージの中身を育ててほしいと思います。

STEP 3:分けると【同じ】が見える

Chiik!編集部 (51829)

via Chiik!編集部
例えば、子どもは半分こにするのが好きですよね。「同じずつ分けられる」ことに夢中になります。この【同じ】が見えるって実はすごいことなのです。

最初は「二つに分けられる」が好きですけど、そこで「同じが三つに分けられる!」が発見できたらもう大感動です。「これがパパの分、ママの分、自分の分!」と等分できるのも良いですね。

「2の塊が3個ある」「同じ塊が3個ある」ということに気づけると将来的には割り算、掛け算につながるものが見えてきます。

次回は…

次回の第3回目は、子どもが「大きい」のと「小さい」のがあることに気づくことで、「量」の持つ意味に触れる過程に注目します。「もつ」「さわる」「のばす」という動きによって、 「重さ」「広さ」「長さ」などを体感していきます。

(取材・文/志田実恵)

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WRITER

黒澤俊二 黒澤俊二