子どもの大好きなおやつは自分で作るとさらにワクワク。自分から率先して参加したがるクッキングですが、準備に片づけまで何かと面倒。でも「ワンボールで混ぜて焼く」だけの素朴で美味しいお菓子なら…?「手作り」のハードルをぐーんと下げる、時短おやつレシピを紹介します。
親子クッキングは知育におすすめ!
いろいろな素材に手を触れて感じたり、ときには「粉が飛び散った~!」「焦げた~!」というような事件があったり、自分のこだわりを表現できたりと、クッキングは楽しみと学びに溢れています。
お子さまの大好きなおやつを、ぜひ親子で一緒につくってみませんか?
親子クッキングは忙しいパパママにもおすすめ!
たとえば、「丸める」という作業を以前2歳の息子とやった際は、にょろにょろヘビのような形に……。「丸くするって実は複雑な作業なのか!」と私自身が驚きました。しかしその1年後、いびつなりにも丸に近づき、4歳になった今はきれいにつくれるように成長しています(感動!)。
普段保育園や幼稚園に通っていると、子どもの細かい発達の様子はわからないものですが、たった10分程度のクッキングを通して、「言葉のやりとり」「段取り力」「手先の器用さ」などがよくわかり、日々の声掛けにも役立ちます。
おすすめはこちら:「子どもと食べたい時短おやつ」
著者:菅野のな
出版社:辰巳出版
さすが「時短おやつ」!全レシピの半分くらいは準備時間が10分以内なのです。ワンボールでできるものも多く、お片付けも楽ちん。材料だけ用意したら、あとは子ども中心に進められるのが嬉しいですね。
子どもにとっては、いろいろな作業が体験できるのに、あっという間に完成するのでとても満足感がある様子。焼きあがってからパリパリ割るのも楽しみの1つです。
オーガニック料理教室の先生ならではのこだわり満載!
幼児期には身体によいものを食べさせたい、素材の味を知ってほしい……という願いが込められた、ステキなレシピが本書には多数掲載されています。そのどれもが、卵や乳製品なし&甘さ控えめで、野菜や果物の滋味が前面に出ています。
本当に素朴なのにパクパク食べる子どもたちを見れば、ハッとしてしまうはず。
オーガニックや手づくりというと敷居が高く感じますが、こんなに楽しくて簡単、しかも美味しいのか!と大事なことを教えてくれる1冊ではないでしょうか。素材の種類が豊富なため、アレルギーをお持ちのご家庭にもおすすめです。
クッキングをもっと楽しく!実りのある体験にしよう
また、つくり方や工夫したポイントなどを第3者に伝える"Show&Tell"の時間をもうけるのもおすすめです。ママとつくったならぜひパパに、お子さま自身の言葉を添えて味見してもらいましょう。
ほかにも、「米粉だとふわふわだ!」とか「お砂糖とハチミツは違う甘さだ!」など、食材に興味を持ったり、食の楽しさや奥深さを知るきっかけになることもあるでしょう。
おやつを通して、楽しい会話やミニ食育タイムをぜひお過ごしください。
右:丸に近づいた!「さくさくクッキー」