子育てをしていると、「こんな時どう声をかけたらいいんだろう?」と悩んだり、「どう対応するのが正解なんだろう?」と途方に暮れてしまう場面に何度もぶつかると思います。もちろん、子育てに正解というのはないのですが…。とはいえ、より良い言葉がけや対応ができれば、きっと自己肯定感や将来の可能性を伸ばしてあげることができるはず。だからこそ、悩んだときに何度も読み返して子育ての指針にしたいと思える育児書が手元にあることは、大きな心の支えになります。
今回は子育てのさまざまな場面を実例として解説し、対応や言葉がけのアイデアをもらえる育児書5選をご紹介します。
本記事でご紹介する育児書は書籍(電子書籍含む)としてはもちろんのこと、Amazonオーディブル(オーディオブック)としても出版されています。育児や日々の生活で忙しく、なかなか座って読書をすることが難しいという方は、オーディオブックを利用してみるのはいかがでしょうか?家事をしながらや、移動・散歩の間などに聞き進めることができるので、効率的です。
「うちの子、このままで大丈夫?」と悩んだら読みたい!注目の育児書
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人間力ともいえる『生きる力』を育もう
麹町中校長が教える 子どもが生きる力をつけるために親ができること
宿題や期末テスト廃止で注目された麹町中学校の校長・工藤勇一氏が、教師として、また親としての経験をもとに子育てのヒントを教えてくれる本書。中学校の校長先生が書いた本ですが、紹介されている事例は未就学から思春期のお子さまを育てるご家庭に幅広く役立つ内容です。
成長過程で揺れ動く子どもの気持ちに、親自身もどう対応していいか悩んでしまうときってありますよね。友達が少ないことを悩んでいる、勉強しないので将来が心配だ、子どもがいじめ加担者になってしまった、理想の親子関係とは程遠い気がする…など子育て中は、何かと悩みが尽きないものです。しかし本書を読んでいると「もしかしたら、考えすぎだったかもしれない」「もっと子どもを信じてみよう」と物事の本質に気づき、子どもの自立を応援する姿勢に立ち返ることができる気持ちになります。
親や社会の考えを押し付けることなく、子ども自らが考えて進んでいけるように導いてくれる一冊です。本書の中の「タイムマシン・クエスチョン」や、叱ったあとのシンプルかつ効果的なフォロー方法は、ぜひ今日からでも実践したいと思えることでしょう。
話題の麴町中学校長・工藤勇一さんの別書籍はこちらの記事でもご紹介しています。
必要なのは、本当の意味での「幸せになる」スキル
最新の「幸せの研究」でわかった しなやかで強い子になる4つの心の育て方
幼児期~小学生、小学生~中学生のように、対象年齢ごとに「やってみよう」「こんなことやってます」などパパやママがイメージしやすい実例を掲載。子どもの心を育てる習慣を4つの項目でわかりやすく解説してあることに加え、親の心の整え方も解説されています。なぜ親の心を育てることが大切なのかというと、「親が幸せを感じていれば、言葉や態度を通して、子どもに幸せが良い意味で伝染するから」という考えが基本となっています。
日々の生活の中で、「人のために親切な行動を起こせたり、感謝を感じる優しい心を育てたい」「壁にぶつかっても、あきらめないで挑戦する心を育てたい」と願うパパ・ママにおすすめしたい実用的な一冊です。
発表会や試合で、子どもにかけてあげたい言葉とは?
本番に強い子の育て方
発表会本番、試合当日、試験の日など、子どもが対峙するであろう緊張の瞬間にどう向き合うか、それまでにどのように心の準備をするかが実例と共にわかりやすく解説してある本書。「本番で緊張しなくなるにはどうしたらいい?」という質問に「緊張していいんです。むしろ自分が緊張しているということをありのままに受け入れることが大切。」という内容から始まり、最初から目から鱗が落ちる気持ちになります。子どもが少しずつ成功体験をおさめ、「緊張していてもできた!」という経験を積み重ねていくことで、本当の意味で緊張に慣れることができるのだそう。
人生の節々で、緊張と向き合わなければならない子どもたち。勇気づけるつもりが逆効果だった…を回避するためにも、一度は読んでおきたいおすすめ書籍です。
これならできそう!と思える「言葉がけ例」がわかりやすい
読むだけで、子育てがうんと楽しくなる本
日常のふとした瞬間に子どもを笑顔にし、親子の絆を深めるヒントがいっぱい紹介されている本書。「着替え、食事、お散歩、お風呂タイムなど、子どもが目の前にいる限り、一日の中のどの1分間を切り取っても、そこを子どもの笑顔でいっぱいの時間にすることができる。そのキーパーソンは親。」ということを再認識できる内容です。読んでいるうちに悩みやイライラもスーッと楽になる一冊。子どものちょっとした一言やアクシデントにも、もう少し余裕をもって対応・返答するコツがたくさん載っているので、「これならできそう!」と気持ちが上がります。
例えば、子どもと手をつないで歩くというシーンでは、「その手を繋いだまま手を大きく振ってみる」、「繋いだままちょっと走ってみる」というような小さいアクションをするだけで、子どもを満面の笑顔にするヒントが満載。一つ一つはシンプルですが、効果的な関わり方が紹介してあります。特にオーディブルでは、明るいナレーターさんの朗読でイメージが付きやすく、聞きながら笑顔になれる内容です。
試練の「思春期」をこれで乗り切る!
ウチの子、最近、思春期みたいなんですが親子でイライラせずに乗り切る方法、教えてください!
「~なさい!」という言葉がけが多くなっているかも…と思ったら今すぐ読みたい一冊。この言葉は、親子のなかよし貯金を減らしてしまう原因になるそうです。なかよし貯金とは、子どもの心が感じている愛情の量のことで、これが多いと親のことを素直に信頼できたり、いろいろなことに挑戦することができます。
「子どもがゲーム依存になってしまったら?」「不登校になってしまったら?」「勉強をしなくて、成績が下がってしまったら?」そんな思春期の緊急事態に、パパ・ママができることは仲良し貯金を増やすことです。これは決して何にでも「いいよ」と言って甘やかすことではありません。思春期でも、これだけは親が厳しく伝えなければならない事もしっかり解説したうえで、親ができる効果的な作戦(愛情を伝える作戦)を実例と共に数多く紹介してあります。思春期のお子さまを育てているご家庭には、まさに共感ばかりの内容です。
今日の会話の中から始めてみよう!
子どもを育てる日々の中で、悩みを感じない親はいないでしょう。それは子どもに幸せになってほしいという愛情故に起こることです。しかし、時には悩みが堂々巡りになってしまい、子育ての本質も見誤ってしまうことさえあります。自分の子育てと共通項のある実例とともに効果的な親の言葉がけ・対応が解説されている育児書を読むことで、一度客観的に状況を把握し、子どもとより適切な関わりをしていくことができます。
忙しいご家庭であれば「育児の合間に育児書を読む」と気負わなくても、ジョギング中や掃除中のながら時間を有効活用して、オーディオブックを聞くことをぜひおすすめします。もちろん、じっくり内容を読み進めたい場合は、書籍が良いでしょう。
親の私たちが目指すのは、まず何と言っても子どもの幸せ。今回ご紹介した本の中には、今日からできる言葉がけや関わり方のヒントがたくさん載っています。ひとつずつでも実践して、親子で幸せを増やしていきたいですね!
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