2019年03月18日 公開

子どもを寝かせるのはベッド・布団どっち?長所と短所を検証

出産を控えた家庭では、赤ちゃんとの生活のための準備を進めることになります。その際に迷うのが「布団とベッド、どちらがいいの?」ということ。こちらでは実際に子育てをした方の意見を参考にしつつ、ベッドと布団それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。

出産を控えた家庭では、赤ちゃんとの生活のための準備を進めることになります。その際に迷うのが「布団とベッド、どちらがいいの?」ということ。こちらでは実際に子育てをした方の意見を参考にしつつ、ベッドと布団それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。

昔ながらの「布団派」と、急増する「ベッド派」

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最近は子ども部屋にベッドを置いている家庭も多くあります。パパママも同様に、ベッドを使っている方が多いのではないでしょうか。一方で子どもが小さいうちは、ベッドを使わず家族仲良く布団で寝るという方もまだまだいるようです。

実際に我が家も、子どもたちが小さなうちは親子並んで布団で寝ていました。生活様式は変化しても、日本古来の「親子川の字で寝る」という習慣は変わらず根づいています。

「子どもが小さなうちは布団派」が多いのは、ベッドにはないメリットがあるため。一方でベッドにも、布団にはないメリットがあります。どちらがいいかはそれぞれのライフスタイルによるでしょう。そこで布団とベッドの利点と欠点を、子育て経験者の声を参考にまとめてみました。

布団のメリット

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では、まずは布団のメリットをご紹介しましょう。

産後は布団派が多い!

我が家の場合、夫婦だけのときはベッド派でした。そのため子どもにもベビーベッドを用意し、生まれてすぐのころはベビーベッドに寝かせていました。しかし、しばらくすると親子で布団に寝るように。我が家と同じように、赤ちゃんが生まれたことを機に布団に変えたという方は少なくありません。

そのきっかけのひとつが、「布団のほうが赤ちゃんのお世話がしやすい」ことです。パパママがベッドを使っている場合、赤ちゃんもベビーベッドに寝かせるという家庭は多くあります。すると夜中の授乳やおむつ替えのたび、ベビーベッドから赤ちゃんを移動させなければならないでしょう。

お世話をする親も大変ですし、赤ちゃんがそのたび目を覚ましてしまうこともあります。一方、布団で一緒に添い寝をすれば、赤ちゃんを寝かせたままお世話することが可能です。またパパママが隣で寝ているほうが赤ちゃんも安心するのか、夜泣きが少なくなるケースもあります。

ただし最近はベビーベッドの高さを上げ下げし、パパママのベッドとくっつけることで添い寝の状態を作れる商品も増えました。そういったタイプを利用するなら、お世話のしやすさは同等かもしれません。

寝相が悪くても落ちずに安心

布団の一番のメリットにあげられるのが、「危険が少ない」という点。まだ動きの少ない赤ちゃんのうちは、転落防止の柵を使うことで転落を避けられるでしょう。しかし自由に動けるようになり寝相が激しくなると、柵を乗り越えて転落することも考えられます。

実際に私の息子は、一人でベッドに寝るようになってから何度か柵を乗り越えヒヤヒヤさせられました。また赤ちゃんが寝返りを打てるようになると、ベビーガードとベッドの間に挟まるという事故も考えられます。布団であれば、こういったリスクを低減できるでしょう。

収納すると部屋が広く使える

部屋にベッドを置いてしまうと、使えるスペースが限られてしまいます。その点布団なら、そのつど収納することで部屋を広く使えるでしょう。部屋があまり広くない場合は、布団のほうが便利かもしれません。

布団のデメリット

川の字に寝ると寝返りがうてない

布団で親子川の字で寝るデメリットに、「赤ちゃんのことが気になり寝返りが打てない」ということがあります。うっかり寝返りを打って、赤ちゃんを下敷きにしてしまっては大変です。不安な気持ちが拭えないために、ぐっすりと眠れなくなる方もいます。また寝返りが打てないと、体の疲れもとれません。

実際に親子川の字で寝て、赤ちゃんの顔に布団がかかる、赤ちゃんを踏んでしまうなどの窒息事故も起こっています。

上げ下ろしが面倒

布団の場合、毎回布団を上げ下ろしする手間がかかります。特に朝の忙しい時間は面倒に感じる方も多いでしょう。

押し入れやクローゼットなどに布団をしまう収納場所がない場合、布団を敷く場所の近くに収納スペースを確保する必要もあります。

こまめなメンテナンスが必要

布団は床から近い分、埃やダニなどのハウスダストの影響を受けやすくなります。ペットを飼っている方や、アレルギーのある方は特に要注意。布団を選ぶのであれば、寝室の掃除をこまめに行うよう心がけましょう。定期的に天日干しするなどのメンテナンスも必要です。また、家庭で洗える布団であれば、洗濯することで布団を清潔に保てます。

※フローリングに布団を敷く際の注意点

床に布団を敷いて寝る場合、気になるのが「カビ」です。とくにフローリングのお部屋に布団を敷く際は注意が必要。畳の場合はある程度湿気を吸放出してくれますが、フローリングだとそうはいきません。湿気がたまり、畳よりもカビが生えてしまう危険性が高いでしょう。

フローリングに布団を敷く場合は、すのこなどを利用して通気性を良くする工夫をします。万年床にせず、その都度片づけることも大切。また布団はこまめに天日干しをして、乾燥した状態を保つとカビを発生しにくくできます。

ベッドのメリット

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子どもが小さなうちは、お世話のしやすさといった点で布団のほうがメリットが大きいかもしれません。しかしベッドには布団にはない快適さがあります。

子ども用のベッドを使うのは何歳から?

ベッド派の場合、2歳くらいまでベビーベッドを利用し、そのあとは子ども用のベッドに移行するという方が多いようです。ベビーベッドのなかには、そのまま子ども用のベッドとしても利用できるものもあります。そうしたたものを購入すると、長く使えて無駄がないでしょう。

またベビーベッドを購入せずに、レンタルで済ませることもできます。

毎日の手間が少ないのはベッド

ベッドの大きなメリットに、「毎日の手間が少ない」という点があります。布団の場合、布団をいちいち上げ下ろししなければなりません。またカビの心配があるため、敷きっぱなしはNG。こまめに干す必要もあります。

しかしベッドの場合、そういった作業は不要。また布団に寝るよりはホコリなどの影響を受けにくく、健康面でも安心です。

起き上がりが楽

出産後は腰痛がひどくなるママも少なくありません。もし腰痛のある方は、ベッドのほうが起き上るときの負担が少なく快適に眠れる可能性もあります。

ベッドのデメリット

部屋が狭くなる

ベッドを置くには、ある程度部屋の広さが必要です。また子ども部屋は寝室と違って、勉強机や本棚など他にも家具が置いてあることが多いです。子ども部屋にベッドを置く場合は、十分なスペースがあるかどうか、購入前に必ず確認しましょう。

転落防止グッズが必要

子どもをベッドに寝かせる際、落下防止などの安全対策をしっかりとする必要があります。ベビーベッドなら転落防止の柵がついていますが、大人用のベッドに寝かせる場合は柵がありません。また子ども用のベッドにも高い柵はついていないでしょう。

このため、ベッドガードなどの転落防止グッズを別途で使う必要があります。ただし安全面の配慮から、ベッドガードなどの使用は生後18カ月以上~と定められているためご注意を。

※和室にベッドは置けるのか?

「和室だけどベッドを置きたい」という方もいるかもしれません。しかし床が畳だと、どうしてもベッドの脚の跡がついてしまうこと。特に賃貸の場合は気になります。敷物などを敷くことで、多少は跡がつくのを予防することも可能です。しかし畳に敷物を敷くと、カビやダニの発生リスクが高くなります。

そこでおすすめなのが、ベッドの脚部分にだけ敷物を敷く方法です。跡がつくことをある程度防ぐことができますし、カビなどの心配も少なく済みます。ただし絶対に畳に跡がつかないという保証はありません。賃貸ならなおさら、畳の部屋にベッドは置かないほうがいいでしょう。

ライフスタイルに合わせて選択を

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布団にもベッドにも、それぞれメリット・デメリットがあります。また布団に寝かせた場合もベッドに寝かせた場合も、「絶対に安全」ということはありません。赤ちゃんを部屋でひとりにせず、常にそばにいることが大切です。家族みんなが過ごしやすい、ライフスタイルに合った方法を模索してみてください。

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この記事のライター