2016年09月11日 公開

失敗に負けない心を育てよう!乳幼児からのレジリエンスの鍛え方

失敗に負けない力「レジリエンス」はお子さまたちが生まれながらに持っている力ですが、その強さには個人差があります。これからの時代を乗り越えていくお子さまたちにとっては、高めておいてもらいたい力の一つですね。そんなレジリエンスについて紹介します。

失敗に負けない力「レジリエンス」はお子さまたちが生まれながらに持っている力ですが、その強さには個人差があります。これからの時代を乗り越えていくお子さまたちにとっては、高めておいてもらいたい力の一つですね。そんなレジリエンスについて紹介します。

「レジリエンス」って何のこと?

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レジリエンスとは失敗に負けない心のことです。
PTSDを発症するような外的要因によるストレス(例えば大きな地震など)にさらされた場合でも、全員がPTSDを発症するわけではありません。PTSDを発症するかしないかの違いがレジリエンスの違いといえるのです。
鋼のような強い心という訳ではなく、柳のようにしなやかさを持って、失敗や困難に柔軟に立ち向かっていくという心です。

レジリエンスを伸ばすためには5つのことが必要だと言われています。

・状況に喜んだり落ち込みすぎたりしないで、気持ちや感情をコントロールする力を持つこと。
・自分は必要な人間だと思う自尊感情を持つこと。
・自分はできると思う自己効力感を持つこと。
・いつかは成功できると思う楽観性を持つこと。
・できないと思ったときに一人で抱え込まず、人に助けを求めることができること。

自分はここに居ていいんだという「自己肯定感」

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乳幼児期には一番近い自分以外の人が親、特にママが多いと思いますが、その親との愛着関係により子どもが自分に自信をもてるようになる自己肯定感が育ちます。

自分はここに居ていいんだという自分を大切に思う心は、逆境を乗り越える力の基となります。
お子さまが何かに失敗したときには、失敗という結果だけに目を向けるのではなく、その過程にも着目してその努力や気持ちを認め、お子さまが「もう一度やってみる」という気持ちに導くことが大切です。

子どもが夢中になれることを一緒に探しましょう

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たとえ失敗しても、失敗しなくても、お子さま自身が楽しくておもしろくて何度も何度も繰り返している、そんな遊びはありませんか?
お子さまが自主的に夢中になっているものは、お子さまの特性を伸ばす一つのきっかけになるかもしれません。
お子さまが夢中になれるものを見つけるように導くのも大切なことです。

見守りつつのお手伝い、過度の援助はやめましょう

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援助と自立は反するものに思えますが、適度な援助は自立を促します。
よちよち歩きをはじめた子どもを見守ったときのことを思い出してみてください!
レジリエンスにおいて、自分で無理だと思ったときに他者に助けを求めることができるということが大切な要素になりますので、先回りをして援助することはやめましょう。

「いつでもそばにいるよ」という思いを伝えましょう

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お子さまが孤独感を感じたときに、そばにいるよと伝えましょう。それは直接言葉で伝えるだけでなく、例えば、愚痴を聞くとか日常生活のことで不安に思っていることを聞くだけでもいいのです。
お子さまは自分の話を聞いて共感してくれると感じるだけでも、自分は一人じゃないという思いを抱くことができます。そして、それは社会の中での人間関係を築く基となります。

乳幼児期からでもレジリエンスを心がけましょう

ストレス社会を生き抜くための技として、会社でレジリエンスのセミナーを開催することが多いようです。折れない心を持つ人が求められているのですね。乳幼児期や学童期を通じてレジリエンスを身につけることができるように、気をつけてあげたいものです。

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この記事のライター

ゆうこ
ゆうこ

興味があるのは、絵本や電化製品です。電気屋さんでウロウロする事が癒しです。