2022年03月13日 公開

家庭菜園で子供の興味を広げるきっかけに!自由研究や探究学習にもぴったり

広いお庭がなくても楽しめる家庭菜園。親子で楽しめるのはもちろん、子どもの興味を広げるきっかけにも。夏休みの自由研究のテーマとしてもおすすめです。

子どもと一緒におうち時間を楽しめる家庭菜園。ベランダや玄関先で気軽に楽しめることも人気の理由の一つですが、実は子どもの学びがたくさん!
この記事では、実際に幼児期から家庭菜園を続けている筆者が感じた、子どもが得た学びをお伝えします。

家庭菜園は何歳からでも一緒に楽しめる!

一緒に植えたり、水やりなどのお世話をしたりと、親子で一緒に楽しめる家庭菜園。実際に作業をするのは、大人の指示を理解して動ける3歳前後からがおすすめですが、ベビー期ならではの楽しみ方もあります。

筆者の子どもがまだ0歳だったころは、収穫した野菜に興味深々で触ってみたり、匂いをかいでみたりと五感をフルに使って楽しんでいました

まだ歩けない時期ではありましたが、赤く色づいたトマトを選んで、一緒に収穫すると大喜び。家庭菜園は、子どもの発達に合わせた学びがあり、何歳からでも一緒に楽しめます。

家庭菜園を通して得られるもの

食育に関する知識をはじめ、多くのことを学び得ることができるのが家庭菜園の良さ。筆者は、息子が3歳のころから家庭菜園をしてきて3年ほど経ちますが、子どもの成長を目の当たりにしています。

食育の知識が自然に身につく

日本には四季があり、野菜や果物には「旬」があります。スーパーの野菜売り場でも、多くの種類が並んでいますが、通年手に入るものがほとんど。とてもありがたいことですが、子どもが旬の野菜について学ぶのは、今のスーパーでは難しいかもしれません。

わが家の息子は、いつの間にか旬の野菜に精通しているのは、家庭菜園のおかげだと思われます。
さらに、植えてから実際に収穫できるまでの行程を体験することで、その大変さが理解できるはず。長い間愛情をこめて育てた野菜は、普段は苦手なものでも特別な味になるかもしれません。

自主性が身につく

自分で育てている野菜には、自然と愛着が湧いてくるもの。始めは大人の手助けが必要でも、少しずつ自分からお世話を買って出るようになるはず。

わが家の小1の息子の場合ですが、いつの間にか水やりを率先してやるようになり、今は生活の一部になっています。おうちの中で、役割ができたことも嬉しいようで、とても活き活きとしています。

観察力が身につく

「先週より、葉がたくさん増えた」や、「昨日までなかった花がついた」など変化を目にすることで、観察力が身につきます。雄花と雌花がある植物であれば、その違いを実際に確認することも。

学校の授業で学習する内容を、家庭菜園を通して理解を深めることができます。さらに観察日記をつけてみると、記録をとる練習にもなります。

リサーチ力が身につ

家庭菜園は、栽培方法を調べるところから始まると言っても過言ではありません。子どもが小学生になってからは、一緒に調べるところから始めてみました。図書館で本を借りてきたり、タブレットを使ってオンライン検索をすることも。

今では、家庭菜園の疑問以外にも、気になることがあれば、自分でタブレットで調べるようになりました。難しい漢字がある場合は、一緒に読むこともありますが、気になることをどのように調べると、情報が得られるのかが分かってきたようです。より理解を深めるために、動画を検索することもあります。

天候についての興味が高まる

雨が続くような悪天候では、野菜の発育に影響が出ることもあります。実際にわが家が育てていたものも、日に当たらず、雨に当たりすぎてしまったことで根腐れ(水が多いために根が腐ってしまうこと)してしまったことも。

このような経験から、毎日の天気予報を以前に増して、気にするようになりました。大雨や強風の予報を聞くと、プランターを雨風が当たりにくい場所に事前に移動しています。
家庭菜園を通して、気温や雨量が農作物に与える影響が身近に感じられるようになったとも感じています。

失敗から学ぶ力が身につく

家庭菜園は、残念ながら失敗がつきもの。やっと実がついたと思ったら、虫に食べられてしまったり、はたまた実がなかなか付かないといったトラブルはよくあることです。このような失敗は、学ぶチャンスにもなります。なぜ失敗したのかの原因と改善策を一緒に考えることで、失敗から学ぶ力が身につきます。

わが家は、今年は息子たちの希望で、初めて育てるものばかり挑戦しています。その一つが小玉すいか。大きく育ってきてもなかなか実がつかず、半ば諦めていました。

理由を一緒に考えてみたところ、十分な日当たりがなかったことと、葉が増えつるが伸びてきても、放置していたことが考えられました。そこで日当たりのいい場所にプランターを移して、元気のいい子つる数本以外は、切り取ってみることに。しばらくして、小さな実をつけているのを見つけたときは、一緒に歓声をあげて大喜びしました。

 

初心者でも簡単に楽しむための工夫

初心者には、なんとなく難しそうだと感じてしまう家庭菜園。少しでも気軽に始めるためのアイディアを紹介します。

育て方が簡単なものを選ぶ

初めての家庭菜園には、育て方が簡単なものを選びましょう。夏の家庭菜園といえばのトマトは初心者でも育てやすく、多くの品種が売られています。他にも、きゅうりやししとう、なすといった夏野菜は比較的育て方が簡単なものが多いです。

苗から育てる

お店に行くと、いろいろな野菜の種が売られていますが、初めての家庭栽培は苗からの栽培がおすすめ。種から育てる楽しさもありますが、手間と時間が余分にかかってしまします。

発芽後に間引きを行い、別のプランターに植え替える必要があるため、ある程度慣れていないと、途中で嫌気がさしてしまうかもしれません。

培養土を使う

ホームセンターの園芸コーナーに行くと、さまざまな土が売られています。家庭菜園初心者におすすめしたいのが、始めから野菜用にブレンドされている培養土。始めから、野菜の生育に必要な土や肥料が混ぜ合わされているので、いくつもの種類の土を用意する必要がありません。

慣れてくると育てる野菜の種類に合わせ、いろいろな土を混ぜてオリジナルをつくり出すことも、実験のようで面白みはありますが、初心者にはややハードルが高いかもしれません。

気軽にペットボトル栽培も

家庭菜園といえば、プランターか地植えが一般的ですが、より簡単に試してみるなら飲み終わった「ペットボトル」を使った栽培方法もおすすめです。スーパーで買ってきたネギや豆苗の根っこ部分を切り、水につけておくだけで簡単に育てられます。

必要なものがすべてセットになっている市販の栽培キットもあります。初めての家庭菜園でも、安心して始められそうですね。

春から夏にかけて始めるのにおすすめの野菜

ピーマン、きゅうり、枝豆、ナス、キャベツなどの夏野菜はだいたい4月〜5月の春先に植えるものが多いです。トマト、ナス、枝豆などの遅植えが可能な野菜は夏休みから植えても間に合います。

どれも初心者でも育てやすく、初めての家庭菜園にもおすすめです。夏休みの自由研究のテーマとして、毎日の成長を観察するのもいいですね。

じゃがいもや玉ねぎなどの根菜類も夏休みの頃が始めどき。収穫は秋頃になりますがには採れたてのおいしさが味わえるかもしれません。

子どもの興味を広げるきっかけに

思い返せば、ご飯どきに『このお野菜はどうやってできるの?』と子どもに聞かれたことが、筆者が家庭菜園を始めたきっかけでした。子どもは、大人が驚くほど好奇心が旺盛で常に多くの「なぜ、どうして」の疑問で溢れています。

家庭菜園は、親子で一緒に楽しめることはもちろん、そんな子どもの興味を広げるきっかけにも。まずは、子どもにとって身近な野菜を、一緒に選ぶところから始めてみてはいかがでしょうか。きっと、貴重な親子の思い出の時間になるはずです。

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この記事のライター

KUMIKO
KUMIKO

兵庫県在住。6歳・3歳のわんぱく兄弟のママです。 大学では英語を専攻していたことから、 ゆるめの英語育児を楽しんでいます。 子どもたちとの体験からの気づきや学びを、ママ目線でシェアしていきます。 旅行と海外ドラマと美味しいものが好き。