遊ぶ約束、園や学校のこと、地域やイベントのこと、習い事のことなど、ママ友と連絡を取る機会は案外多いもの。筆者の住むオランダのママ友とのやりとりの仕方と、学校からのお便りやお知らせなどの通信事情をお伝えします。
主なママ友同士の連絡手段は『WhatsAPP』
日本では、今はLINEを使った通信が一般的だと思いますが、こちらオランダでは違います。
筆者は、現地校に通う5歳、7歳、14歳の息子たちをオランダで育てているのですが、周りでは『WhatsAPP(ワッツアップ)』というアプリを使ったやりとりがほとんどです。
グループの作成もでき、写真や動画のアップも可能です。電話番号で登録でき、LINEとショートメールの間のような機能を備えています。
しかし、小学生の間は親が学校の送迎をすることが多く、お迎えの際に直接会って話をする機会も多いです。
SNSのグループ機能を活用してみんなで情報をシェア
習い事ではWhatAPPのグループ機能が大いに役に立っています。試合の送迎の打ち合わせやお休みの連絡、子どもの誕生日のお祝いメッセージなども送られてきます。
中学生の子どもたちはクラスのグループがあり、筆者の息子は1日に200件以上メッセージを受信することも珍しくありません。
オランダの子どもたちの間でも、SNS内のいじめが日本同様問題になっています。学校でオリエンテーションがあったり、ディスカッションをしたり、いじめの発生を防止するよう努めているようです。
イベントシェアはFacebookメッセンジャーが便利
近隣のイベントはFacebookに掲載されることが多いので、Facebookのメッセンジャーのシェア機能を利用することも多くあります。
移民の友人たちは、Facebookは母語で参加していることも多いのですが、Facebookは簡単に投稿内容の翻訳ができるので、言語を気にせずシェアできるというのも大きなメリットです。
学校のお知らせはメールと学校専用のアプリで
筆者の小学校に通う子どもたちは、学校からプリントのお知らせをもらってくることがほとんどありません。
お知らせは学校に登録したメールアドレス宛に送られてきます。面談の予約や学校イベントのボランティアの申し込みなどは、学校専用のアプリにログインして申し込みをします。
端末を持っていない場合などは口頭や紙面でも対応が可能なようですが、たいていの家庭はスマートフォンを使って対応しているようです。
中学校は学校のWebサイトにログインするパスワードが伝えられており、いつでもログインして学校のスケジュールやテストの成績が速報で閲覧することができます。
ちなみに、欠席の連絡は当日の朝の電話連絡と、中学校の場合はサイン入りの欠席届を後日持参します。
最後に
オランダは合理的なシステムが大好き。学校やママ友との連絡も、双方に負担なくさらっと済まされる印象で、あまりSNSのやり取りに気を取られることはありません。
とはいえ、ママ同士、子どもを園や学校に送り出した後にお茶に行くこともよくあります。SNSやアプリなど便利なツールを使いつつ、人との対面のお付き合いも大事にするバランス感覚はオランダ人ならでは……なのかどうかわかりませんが、生活していて気持ちがよいのは確かです。