お子さまの長期休暇、どうやって過ごすか悩ましいですね。休校中含め、有意義なお休みにするために、ただ遊ぶだけでなく学びになる休日の過ごし方を、年齢/年代別にご紹介します。
コロナ禍で遠出が厳しい状況ですが、容赦なくやってくる子どもの長期休暇。
「遠出できないのにどうやって時間をつぶそう」
「子どもに良い思い出を作ってあげたい」
ママの悩みは尽きないですよね。せっかくの長期休みを有意義に過ごすために、ただ遊ぶだけでなく学びも得てほしいと考える親御さんも多いでしょう。
そこで今回は子どもの学びにもなる過ごし方のアイデアを集めてみました。ぜひ親子で楽しんでくださいね!
年少(3歳ごろ〜)におすすめの遊び
おでかけビンゴ
3歳頃といえば、色んなものに興味を示すお年頃。ゲーム感覚で観察力を伸ばしてみませんか?ひらがなが読めなくても楽しく遊べるおでかけビンゴは、小さなお子さまにおすすめ。
ビンゴカードに様々なイラストが描いてあり、お散歩の途中に見つけたら消していくという簡単なルールです。
使用するビンゴを手作りしてもよいですね。画用紙を3×3もしくは5×5のマスで区切り、中に絵を描いて作ることができます。かわいい既製品も販売されていますよ。
商品名:おさんぽビンゴ まち
販売元:ラボクリップ(LABCLIP)
タイトル:コんガらガっち でんしゃで おでかけビンゴの本
出版社:小学館
おうちキャンプ
せっかくテントを張るので、キャンプごっこに挑戦してみましょう。キャンプリーダーはお子さま、大人はサポート役で参加です。1日の行動スケジュールを、自分で決めて実行してもらうことにより、主体性や計画性が養われます。
資源が限られる屋外キャンプは失敗できませんが、おうちキャンプであればトラブルがあっても笑って思い出にできますね。
夏場はテントの中に熱がこもりやすいので、空調調節や、まめな給水を心がけましょう。また、お子さまと調理をされる場合は、刃物や火の取り扱いに十分に注意が必要です。
夜もテントで寝ればもっと楽しいですね。エアマットなどの特別な道具がなくても、おうちの布団でOK。家族みんなで過ごした夜は、きっと思い出深いものになるはずです。
販売元:TAKU STORE (タクストア)
■屋外の使用もお考えの場合は、開閉機能の有無や骨組みの頑丈さも検討しましょう。
商品名:山善 キャンパーズコレクション ワンタッチキャビンシェード フルクローズ
販売元:キャンパーズコレクション
天体望遠鏡で星空観察
商品名:天頂ミラー付 スピカ 天体望遠鏡工作キット
販売元:コルキット
星空観察用のアプリと照らし合わせながらみれば、より楽しめます。月食やスーパームーンだといっそう盛り上がりますね! ぜひ、ベランダや公園で天体観察してみてください。
また、ロケットや宇宙飛行士に興味を持っているお子さまにおすすめなのが、人工衛星の観測。
なんと国際宇宙ステーション(通称ISS)だって見ることができます。
見え方予測をしているサイトがいくつかあるので(JAXAのウェブサイトなど)今いるエリアで見える時間と方角を確認しましょう。半月先までの見え方予測が出ているので、観測の予定が立てられますね。ISSの位置を教えてくれるアプリも便利です。
「きぼう」を見よう
天体観察は夜間に行うため、大きな声を出し過ぎないよう配慮が必要です。また、ベランダや屋上といった高所で行う場合、機材が落下しないように気を付けましょう。
図鑑や絵本をもって散歩に行こう
おうちの図鑑や絵本を外でも活躍させてあげましょう。電車が好きな子は電車図鑑、自然に興味がある子は昆虫図鑑や植物図鑑が大活躍します。
動物園や水族館へ行く機会があれば、図鑑と照らし合わせながら見学出来ますね。これからのお出かけに合わせ、図鑑や絵本を買われる方は持ち運びに便利なミニサイズがおすすめです。
著者:五十嵐 美和子
出版社:白泉社
著者:武田 正倫(監修)
出版社:学研プラス
著者:よしだ じゅんこ
出版社:学研プラス
年長(5歳ごろ〜)におすすめの遊び
お出かけノートを作ろう
子どもとお出かけをしていていると、なにかと貯まっていく思い出たち……キャラクターが載っているチラシや施設入場券など、捨てどころに困るものがありませんか?
そんな時はスケッチブックを使って、子どものためのお出かけノートを作ってみましょう。台紙への貼り付けもお子さまにやってもらえば、立派なレクリエーションです。
販売元:マルマン
販売元:キングジム
子どもにカメラを持たせてみる
子ども用にカメラを持たせてみるのもオススメです。思い出を形にして残せるだけでなく、被写体をよく見るので観察力がつきます。
子どもが撮った写真は、大人と違う視点だったりピントがぼけていたりと、とても味がありますね。この機会に子ども用カメラを用意してみるのはいかがでしょうか。
おさがりのカメラやスマホでも、十分楽しんでくれるはずです。もし新品を買われるようならば防水機能付きをオススメします。
水辺で写真が撮れるのはもちろん、カバンの中で飲み物がこぼれてしまった、なんて時にもカメラが助かる確率がアップしますよ!
販売元:ノーブランド
販売元:Nikon
【お家時間】自宅学習どうしてる?未就学児のスケジュール設定・進め方・おすすめアプリまとめ – 知育と幼児教育が3分でわかる|Chiik(チーク)マガジン
小学校低学年におすすめの遊び
お金の使い方を知る
音声配信307日目
#307 子供のお金の教育。デザート1週間予算1000円計画を1ヶ月やってみて。
まずは計画的にお金を使うを学ぶ。
社会の仕組み、算数、税金などを伝える機会に。
親ができることは点をたくさん打っておくこと。#お金の教育#マネーリテラシーhttps://t.co/qHU6L6ufmW
— かお@ラジオで毎日元気をお届け!ポジティブ虫育児ワーママ (@kao_25252525) July 17, 2020
マネーリテラシーは、親が子どもに身につけてほしい力の一つ。
引用ツイートのご家庭では、お子さまに食後のデザートの買い出しを任せています。1週間分の予算が1,000円に設定されているので、計画的にお金を使う練習になりますね。この取り組みを通じて消費税や物価についても教えてあげているそうです。
おうちのなかで起業してみる
友人宅で食事をしたあと、小2の息子さんが「珈琲飲みたい人はいませんか?」とメニューを見せてくれた。聞くと、10ヶ月分のお小遣い(月100円)を親に前借りして珈琲豆を買い、必要な人に1杯200円で売っているのだと言う。店で聞いてきた豆の説明もしてくれたし、とても丁寧で美味しかった!👏すごい。 pic.twitter.com/BUcRMzWgMQ
— さえりさん (@N908Sa) May 5, 2019
引用ツイートのご家庭は小1の時、親御さんの手伝いのもとおうちカフェを起業したのだそうです。家族がお茶を飲みたい時にコーヒーを有料で提供する、家庭内ビジネスですが資金繰りも本格的。
なんと親に900円の融資(お小遣いの前借り)を受けて豆を仕入れたんだとか!融資を受けたり仕入れを行ったり、大人が見ても立派なビジネスです。
おうちカフェは元手が必要ですが、マッサージなど元手がかからないビジネスならもっと気軽にはじめられますね。他にも食事の用意やお掃除の家事代行といった、お母さんが助かるお手伝いもビジネスチャンスです。
ただし、ビジネスをはじめる前に、報酬基準について親子で話し合いをしておきましょう。大事なのは報酬を得るために、一定以上のクオリティが必要なのを理解してもらうこと。
妥協してお金を払ってしまうと、ただのお小遣いになってしまいます。自分でやった方が早いという場面もあるかもしれませんが、ぐっと我慢して見守っていけば、きっとお子さまの成長につながります。
親は子どもに社会の仕組みを教えられますし、子どもはお小遣いが増えるので双方にとってお得ですね。
小学校高学年におすすめの遊び
ブログやSNSをはじめてみる
誰でも情報が発信できるようになり、今や中高生が起業するのが当たり前。若い世代の活躍がめざましい社会になりました。
しかし、それと同時に心配になってくるのが子どものネットリテラシーです。ニュースで流れるネット犯罪や炎上といった言葉をみて「自分の子供は大丈夫かな?」とご心配のご家庭も多いかと思います。
そこで長期休暇を利用して、お子さまとブログやSNSをはじめてみるのはいかがでしょうか。ご本人が乗り気ならキッズYouTuberもいいですね。
一緒にコンテンツを作りながら、「個人が特定されるような情報は出さない」「動画や画像には著作権がある」など、しっかりと子どもに伝えておきたいものです。
保護者の監督が必要なので手間がかかりますが、ネットリテラシーを学んでもらうには絶好のチャンスですね。
お出かけプランを作ってもらう
「旅育」という言葉が話題になるほど、子どもに旅行を経験させるのは教育に良いそうです。
観光マーケティングを専門とする森下晶美教授(東洋大学)は、旅育を「旅は人間性の成長を促すとする考え方で、旅によって得られる知識や興味・価値観の広がり、共感力を人の成長に役立てようとするもの」と定義しています。
旅育には以下の3要素があり、効果的な旅育を行うには、全ての要素を満たす必要があるとのこと。
①旅の体験(異文化・非日常体験、旅先での交流など)
②人との時間共有(家族・友人との共通体験、想い出づくり、日常と比較した共有時間の長さなど)
③旅を素材とした教育(職業教育、郷土教育、地理・歴史教育、国際化教育など)
定義を見ると海外旅行などを思い浮かべてしまいますが、遠くに行くだけが旅ではありません。ちょっと隣町まで、程度の距離からはじめてみませんか?
子どもと一緒に計画を練ったプランで一緒にお出かけしましょう。プランを作る際は、お子さまのやりたいことをたくさん入れてあげてください。わが家の息子はまだ3歳ですが、小学校に入ったらぜひやってもらいたいとワクワクしています。
自由研究にも使える遊びで家族時間を増やそう!
子どものお休み中に取り組める、楽しく学びが深まる過ごし方をご紹介しました。「休みを使って〇〇した」というエピソードがあると、日記や自由研究のネタにもなります。小学・中学受験を検討しているご家庭は、面接で話す話題にもできそうです。
なかなか遠出ができない時期だからこそ、家族の時間を大事にしたいものです。親子で楽しんで、よい思い出を作ってくださいね!