宗教系幼稚園ってよく見かけますよね。でも「どんな教育をしているのか」「子どもの心の教育にプラスなの?」と関心や疑問をもっているパパママも多いのでは?そんなパパママのために、キリスト教や仏教系の幼稚園の特徴、相違点をまとめました。
仏教系幼稚園はどのような施設か
だた、折に触れ、仏教の教えを子どもたちに説いたり、仏様(幼稚園では「ののさま」と呼ばれることが多いようです)に手をあわせる機会を与えたりすることがあるようです。
これは仏教の信仰を強制するというものではなく、仏様をはじめ尊い身分の方への尊敬の気持ちを持てるよう情操教育・道徳教育のなかで行われるものだといえます。
キリスト教系幼稚園はどのような施設か
日本人にとっては、宗教観の点で仏教系よりも少し敷居が高く感じるかもしれませんね。
しかし、これもまた仏教系と共通することですが、一般の幼稚園と大きく異なったカリキュラムは組まれていません。
イエス様やマリア様へお祈りを捧げる時間やキリスト教に基づいた簡単な説教の時間はありますが、だからといって、子どもたちがキリスト教の信者になるよう強制される、なんてことはありません。
仏教系とキリスト教系で具体的にはどう違う?
・子どもたちの登降園の際に、仏教系では仏様の像に、キリスト教系ではイエス様やマリア様の像に手をあわせて挨拶します。
・仏教系では花祭り(4月8日。仏様の誕生日)、キリスト教系ではクリスマスに特別な行事が行われます。
・それぞれの施設の特徴を活かした学びの機会があります。仏教系なら畳の部屋での作法(歩き方や座布団の使い方など)、キリスト教系なら教会での賛美歌など。
無宗教の家庭でも入園可能なの?
仏教系ならさらに門戸は広がり、無宗教はもちろん、キリスト教やイスラム教といった仏教とはまったく違う宗教を信仰する家庭でも入園を歓迎してくれます。
これは、仏教系幼稚園が、「仏教そのもの」ではなく、仏の教えから派生する「一般的な道徳観」を重視しているからでしょう。パパママにとっても、「お年寄りを大切に」「貧しい人を助けましょう」といった一般的な道徳観の大切さは、子どもたちにはぜひ身につけてほしいことですよね。
入園後に信仰を押し付けられたりしない?
また、宗教色の濃淡は幼稚園によってさまざまです。
例としては、仏教系なのにクリスマス会を行う園もあります。反対に、お遊戯にイエスの生誕劇をまじめに行ったり、園のシスターから「日曜日にはぜひ家族で教会に行ってお祈りを捧げてください」などと促されたりと、宗教色を前面に押し出した幼稚園もあります。
宗教系といってもさまざま!事前の情報をしっかりと
でも、実際にはさほど宗教色が濃くない幼稚園がほとんどです。
もちろん、事前の体験入園で園の方針を聞いたり、実際に行って園の様子をみたりすることが大切です。お子さまがその園で生活していくイメージをふくらませ、しっかり情報収集して、お子さまにあった幼稚園を見つけてみてください。