NHKラジオで夏休みに放送される人気番組「夏休み子ども科学電話相談」。去年の放送内容が書籍になり登場!子どもたちからのかわいらしく、鋭い質問も、専門家からの優しい回答も、どちらもわが子とのコミュニケーションの参考になるものばかりです!
「夏休み子ども科学電話相談」とは?
著者:NHKラジオセンター「夏休み子ども科学電話相談」制作班[編著]
出版社:SBクリエイティブ
NHKラジオで1984年より毎年放送されている「夏休み子ども科学電話相談」をご存知ですか?
小中学生の科学に対する疑問、質問に専門家の先生方が答えるという番組ですが、もしかしたらお子さんが質問したことある、あるいは自分が小さいときに電話をしたことがある、という方もいるかもしれませんね。
今回紹介するのは、2016年に放送された内容から、質問を厳選してまとめた書籍版「夏休み子ども科学電話相談」です。ラジオ番組同様、小中学生向けの内容ではありますが、タイトルに「大人もおどろく」とついている通り、大人が読んでもためになる情報が満載!
特に、子どもとのコミュニケーションに参考になると感じたこの書籍の魅力をお伝えします。
子どもの好奇心、興味の方向性の参考に!
たとえば
・スイカはどうして野菜なのか?
・ホタルはなぜ光るのか?
・バラにはなぜトゲがあるのか?
などなど。
そうそう、子どもってこういうこと聞いてくるよね、という質問が多く、目次の質問内容を読んでいるだけでもおもしろかったです。
娘との普段の会話の中でまだ登場していないテーマもあり、子どもの興味や関心がそういうところにあるのか、という気づきも得られました。「どうしてキリンの舌は青いのか」という質問もあったのですが、娘はキリンの舌が青いことは知らないので(私もしりませんでした(笑))、今度、これを教えてあげてみようかな、といった具合です。
「どうして青いか知ってる?」と投げかけることで、動物に興味を持つきっかけを作ってあげたり、実際に図鑑を見るという行動喚起につなげてあげられるのでは、と親としては期待が膨らみます。
質問の答え方の参考に!
朝顔の葉がふさふさしていることに疑問を感じた子どもへの回答で、ストレートに答えを教えるのではなく、子どもにも答えを考えてもらうようなやりとりがありました。その会話からは、子どもから何か聞かれたときの親としての答え方や教え方のヒントをもらえたような気がしました。
いつか聞かれそうな難しい質問への答えの参考に!
・鏡に映ると反対に見えるのは?
・人の心はどこにある?
・ニホニウムはどういう元素?
・1mの基準とは?
もし、子どもからこんな質問が出たらなんと答えたらいいのでしょう……!?
そもそもきちんとした答えを知らない筆者にとっては、この書籍のおかげで純粋に新しい知識を得られ、その点も満足しています。思わず「へぇ!」となる質問と答えは、いつか娘が同じような疑問を持った時にしっかり筆者が答えてあげられるよう、覚えておこうと思います。
子どもと一緒に身の回りにある科学の不思議を楽しもう
今年もすでにNHKラジオで「夏休み子ども科学電話相談」がスタートしています。前半はすでに終了してしまいましたが、後半は8月24日(木)~31日(木)、時間は午前8時5分~11時49分に放送されます。NHKラジオは、ネットラジオの「らじるらじる」でPCからも楽しめますよ。過去の放送を聴くこともできますし、スマートフォン・タブレットなら「らじるらじる」のアプリをダウンロードすればOKです。
書籍同様、ラジオもとてもおもしろいです。ぜひ親子で科学の世界を楽しんでください!