豪華で贅沢な食事より、質素で良質な食事に重きを置くのがオランダ人。健康に対する意識は高いのですが、あまり手の込んだものは好まず、毎日の食事はとてもシンプル。そんなオランダの食文化はお弁当にも表れています。オランダの子どものお弁当や学校での食事について紹介します。
あまり食に貪欲になるべきでない?のがオランダの食文化
食事はその土地の文化や宗教と密接に関わっています。オランダは、もともとプロテスタントの多い地域であり、食に対して貪欲になることはあまり良しとされていない、という背景があります。
一方、オランダの中でも、筆者が住む地域は移民が多いことから、世界中の食事が楽しめる食堂があり、スーパーにも多様な食材が並んでいます。近年の健康志向の高まりから、オーガニック食材の取り扱いが増え、料理のバリエーションも幅広くなってきており、スーパーが毎月無料で配布しているフリーマガジンには、たくさんのレシピが掲載されています。
伝統を大切にしつつ、その場所に住む人々に合わせて食文化も少しずつ変化をしている印象です。
お弁当もシンプル!わが家の「オランダ式」お弁当
筆者の子どもたちのお弁当は、サンドイッチが定番。できるだけナチュラルなものをと考えているので、パンにオーガニックハムとマヨネーズ、砂糖不使用のジャムやピーナッツバターのサンドイッチ、そしてフルーツやチーズをプラスしています。ご覧のようにとってもシンプル!
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学校で支給される食べ物もある?
例えば、冬季には子どものビタミン不足を防止するため、週に3度くらい、りんごやみかん、キウイフルーツなどが学校から支給されます。にんじんが「スナック」として登場することも!チョコレートクッキーやチョコレートドリンク、アイスなどのスイーツが配られる日もあります。
また、誕生日の子どもがいると、ケーキやスナックをいただいて来ることが多いです。アレルギーに関しては学校側で配慮することはあまりなく、自己責任としているようです。
シンプルが一番!素材の味を楽しむのがオランダ式
そして、お弁当も食事も、料理には時間をかけないのが一般的。みなさん、調理はさっと済ませ、仲間たちや家族と会話を楽しみながら食事の方にたっぷり時間をかけています。
最後に
オランダ式の手間のかからないシンプルなお弁当は、忙しい朝でも作り手の負担が少なく、また誰でも作れるという、オランダらしい合理的なものだと感じます。
良い素材をシンプル調理で!お弁当作りに時間が取られなくなれば、ハッピーになれるパパやママもいるのでは。「手抜き」ではなく「オランダ式」のシンプルなお弁当スタイル、参考にして、たまには取り入れてみませんか?