夏の足音が聞こえてくる頃になると、花火大会が各地で次々と開催されます。大人が見るととてもきれいな花火ですが、小さい子どもにとって花火をちゃんと見ないと爆音だけのこわいものと思ってしまいがちです。そこで、花火に行く前に絵本で予習をしてみるのはいかがでしょうか。
びっくりはなび
著者 :新井洋行(作)
出版社 :講談社
この絵本は、花火がとてもきれいに描かれているだけでなく、表紙がキラキラしたカバーがついているため、小さな子どもが見るだけでも楽しめるように工夫されています。
また、仕掛けの絵本にもなっています。打ち上げ時であるページを上に開くと花火が開くようになっています。開いたり閉じたりして変化を楽しむ幼児も楽しめるようになっているのです。
花火も動物の絵をかたどっているなど、子どもに親しみやすいイラストになっているのも特徴です。
はなびドーン
著者 :カズコ G・ストーン(作)
出版社 :童心社
イラストについて色のコントラストがはっきりしているため、赤ちゃんから楽しむことのできる絵本です。
赤ちゃんから少し大きくなったお子さんにも楽しむことができます。
イラストのきれいさだけでなく、花火の擬態語の音の響きが楽しい気分にさせることができるからです。花火の形や大きさなどもたくさんの種類があり、楽しく読むことができます。
擬態語などリズムよく読めるため、読み聞かせにもよく選ばれる絵本です。
どどどーん ぱっ!
著者 :とよた かずひこ(作)
出版社 :鈴木出版
「どどどーん ぱっ!」は、舞台が涼しい国です。暑い夏をすずしく感じることができるためぴったりの絵本です。
ストーリーは、暑い国からライオンが、アザラシやシロクマ、ペンギンの住む涼しい氷の国にやってきます。みんなで楽しくたくさん遊びます。夜になると、ライオンがお土産に持ってきた花火を打ち上げます。
夏も冬も楽しんでしまう、そんな絵本になっています。
読み聞かせのあとに冬の思い出を話したり、花火のことを話したりすることができます。
もちろん感想を言い合うのもいいですね。このように、読んだあとの話題に困らない絵本になっています。
はなび
著者 :文・絵 浅沼 とおる
出版社 :フレーベル館
タテ型の絵本になっているため、花火のダイナミックさが伝わってくる絵本です。
固い素材のボードブックになっているため、本を破ってしまいがちな小さいお子さんにも安心して読ませることができます。
色のコントラストがはっきりしているため、見やすいイラストになっています。
また、擬態語などのカタカナが多いため、テンポよく読むことができます。
そのため、読み聞かせにぴったりな絵本となっています。
イラストの美しさも親子で楽しむ
花火は実際に目にするととてもきれいですが、絵本もその美しさを再現するかのようにきれいなイラストのものが多く見られます。
コントラストの美しさは、子どもにとって色彩の判別がしやすく読みやすいものでもあります。
花火大会の前の事前学習としても、絵本自体の楽しさとしても、両方楽しむことができるでしょう。親子で楽しんでみてはいかがでしょうか。