2017年08月21日 公開
家にあるものや簡単なおもちゃでOK!1〜2歳頃の指先強化活動
今話題のモンテッソーリ教育でも重要視されている「指先強化活動」。話題になってはいるものの、どのようにやったらよいかわからないという方のために、ちょっと意識するだけで、家にあるものや簡単なおもちゃではじめられる、指先強化活動の内容を紹介します。
今話題のモンテッソーリ教育でも重要視されている「指先強化活動」。話題になってはいるものの、どのようにやったらよいかわからないという方のために、ちょっと意識するだけで、家にあるものや簡単なおもちゃではじめられる、指先強化活動の内容を紹介します。
指先をよく動かすとどのような効果があるの?
ついこの間まで、手当たり次第ものを触ってなめていた赤ちゃんも、1〜2歳くらいになると手足の動きが発達し、さらに道具を使っていろいろな動きができるようになります。スプーンやフォークが使える、椅子に自分で腰掛けることができる、音楽に合わせてジャンプし、手を叩くなどもそのひとつ。
モンテッソーリ教育では、子どもが自分の思う通りに手や手首、特に指先をしなやかに動かすことで、「自立心」が育てられるとしています。そのため特に、日常生活の中で、洗練された指先を身につける活動を推奨しています。トングやピンセットで小さいものをはさむなど様々な活動があります。
でも、メソッドを理解し、特別な教具を用意しなくても、身近なおもちゃや子どもが興味を持つもの、毎日の外遊びの中でも、指先をよく使う機会は与えられるものです。ちょっと意識してみませせんか?
日常的に家にあるもので指先の感覚を鍛えよう
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家にあるものをうまく利用してみましょう。我が家では、子どもが1歳頃になると、筆者が使っているカバンのチャックを使って遊んでいました。
最初は「開けないで」と言ってしまっていましたが、これも遊びの一部。バッグの中には子どもが出しても問題ないものを入れて、自由に開け閉めさせることにしました。
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お気に入りはカバンの中に入っているお菓子袋。この袋にはスナップボタンが付いています。「スナップボタンを開ける」ことも、この頃の子どもにとっては立派な指先運動になります。
他にも、巾着袋を開ける、洗濯バサミを開け閉めする、財布から小銭やカードを出す、ボーロを指つかみで食べるなども指先の発達を促す、良い運動になります。ただし、物によっては誤飲の恐れもあるので、大人がちゃんと見ててあげてくださいね。
100均グッズでオリジナルのおもちゃを用意
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実体験として、1〜2歳くらいの子どもにはあまり高価なおもちゃは必要ないように感じています。
我が子は一時期、100円均一ショップで売られているチェーンリングを様々な形のコップや入れ物に入れるという遊びをずっとやっていました。
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今回も写真を撮っていると、子どもにあっという間に入れられてしまいました。単純ですが、2歳4ヶ月の今でも、よく集中して行う遊びでオススメです。
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ちなみに、我が子の現在のブームは「ボール遊び」。毎日全部出しては、投げたり箱に入れたりして遊んでいます。最後はかたづけをさせるので、おかたづけ育にも最適ですよ。
型はめ、はめ込みおもちゃで遊ばせる
1〜2歳頃の子どもがとても好きなおもちゃで、形の異なるブロックをバケツに入れる遊びは、視覚と手の動きの連動を刺激してくれます。また、ブロックを持ったり、置いたりすること、ブロックをつまんで落とすという動きが手指の発達を促すようです。
我が子は、型はめおもちゃも夢中でやっていました。おもちゃ屋さんで1,000円程度で買うことができます。さんかく、まる、しかくなどの「形」を覚えるきっかけにもなりました。
大きいものが上手にできるようになったら、綿棒落としやストロー落としなども効果的です。おうちにあるものや100円ショップにあるものを利用して簡単に手作り教具が作れますよ。
外遊びでも指先強化活動の機会はたくさん!
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公園や自然との触れ合いなど、戸外でも指先強化活動ができる場面はたくさんあります。公園のすべり台に自分で登ること、砂場遊び、ボール遊びなど、普通の遊びの中にも、指先の感覚が鍛えられるシーンはいくらでもあります。
また、散歩の途中に石や葉っぱ、木の実やどんぐりをつまんで拾い上げること、それを見つけた穴に落とすなんていうのも理想的な機会です。
ちょっと意識して、いろんなものに触れさせてあげましょう。手や指先、自分の体を思うように使いたいという、子どもから湧き出る衝動や願望を大事にしたいですね。
まとめ
最初はなかなか上手くいかなくて、怒ったり泣いたりするかもしれませんが、それも自立心が育つ過程のひとつ。ポイントは、大人が手や口を出さないこと。自分の思うとおりに指先をコントロールできる過程を優しく見守ってあげましょう。