移民も多いオランダでは、オランダ語を話せない子どものために、専用のレセプションスクールがあります。学校では子どもたちはどのように過ごしているのでしょうか。小学校入学に合わせ、4歳から通えるクラスの様子、慣らし通学など、我が家のケースをご紹介します。
日本人がオランダで現地校に通うためには……
オランダには、インターナショナルスクール、日本人学校をはじめとする各国の学校もあり、オランダ語以外の言語で教育を受けることが可能です。
我が家は現地に馴染み、根付いてほしいという思いがあるため、オランダ語で学べる環境を選ぶ方針に。しかし、移住直後は、まだオランダ語を話すことができなかったため、レセプションスクールと言われる言語習得に重点を置いた学校を選び、通わせることにしました。
このレセプションスクール、筆者の住むデンハーグ市だけでも小中学校合わせて24校あります。オランダはそれだけ、移民の多い国なんですね。
オランダ語習得のためのレセプションスクール
実際に移住1カ月後から長男が中学生のためのレセプションスクール、次男が小学校のレセプションスクールに通いはじめましたが、3カ月ほどで、学校で起こる日常的な事柄について、オランダ語で対応したり、先生に説明ができたりするほどになりました。
通学開始年齢によっても異なりますが、大抵は1年程度で基礎的な学びを終えて、一般校に転校することが可能です。
レセプションスクールも4歳から
4歳はまだ義務教育ではないのですが、集団生活を送らせたい、同じ年代の子どもと遊んでほしい、早くオランダに慣れてほしい、という思いから、次男と同じレセプションスクールに入学することになりました。
4歳はまだまだ小さい!慣らし通学からスタート
また、息子が通っている1、2年生の合同クラスを見渡しても、学校でお昼寝をしているお子さんがいたり、ママが一緒に授業に参加していたり、半日で帰宅したりと、それぞれのお子さんのペースにあわせて、保護者と相談しながら学校が個別に対応しているといった様子です。
オランダの小学校の授業時間は学校により異なりますが、息子の通う学校は4歳から12歳まで、8時15分から15時15分が授業時間。市町村により異なりますが、移民向けの学校は1時間ほど通常校よりも授業時間が長いことが多いです。学校と提携している学童保育もあり、利用する場合は学童職員が学校に迎えに来ます。
たったこれだけ!?入学準備品も、日々の持ち物もごくわずか
・リュックサック
・長靴(外遊び用)
・ジムシューズ(体育館用の運動靴)
・運動着(動きやすい通常着でOK!)
・お弁当箱(タッパーでOK!)
・水筒
近くの量販店や子ども用品店などで揃えることができました。持ち物の記名も指定はなく、中古品を使う場合なども、マジックで修正したり、そのままだったり、家庭によりさまざまです。
最後に
レセプションスクールに通う我が子たちは、言葉の習得も早く、オランダ生活を楽しんでいるように見受けられます。いろいろな子どもたちを受け入れるシンプルで合理的なしくみは、子どもたちがこの地で幸せに暮らすために、とても大切だと感じています。