2018年10月06日 公開
一時保育はどうやって利用するの?料金や園での過ごし方など
一時保育という言葉を聞いたことがあるでしょうか?利用してみたいけれど、パパママのリフレッシュ目的で使って良いものか悩んでいるかもしれません。ここでは利用の仕方や料金、保育の内容など、一時保育の基礎知識についてご紹介します。
一時保育という言葉を聞いたことがあるでしょうか?利用してみたいけれど、パパママのリフレッシュ目的で使って良いものか悩んでいるかもしれません。ここでは利用の仕方や料金、保育の内容など、一時保育の基礎知識についてご紹介します。
一時保育とは
普段は保育園に預けていない子どもを、一時的に保育所等で預かってもらうシステムが「一時保育」です。一時保育の対象になるのは通常、保育所や幼稚園・認定こども園などを利用していない子どもで、待機児童などがそれにあたります。
原則として、利用者の住所地がある自治体の管轄している保育園が対応するのが通常です。
一時保育に預ける理由
一時保育に子どもを預ける理由は、その家庭によってさまざまです。理由によって保育の種類は3パターンに分かれますが、子どもが受ける保育内容は基本的に変わりません。
非定型的保育
保護者の就労や就学、介護、職業訓練への参加などで家庭での保育が困難になり、断続的に子どもを預ける必要ができてしまった場合を指します。自治体によって1カ月に預けられる保育時間や保育実施時間、曜日などが異なりますが、なかには月に120時間以上預かってくれるところもあります。
緊急保育
保護者の病気やケガ、事故などでの入院や出産、介護、看護、冠婚葬祭など社会的にやむをえない事情の際に、保育をお願いすることも可能です。「1回の利用で最長〇日間」「1カ月以内で必要な日数を利用」など、利用の上限は自治体によって異なります。
リフレッシュ保育
育児からひとときだけ離れてリフレッシュしたいと思うパパママは多いものです。そんなときに利用できるのがリフレッシュ保育です。買い物や習い事、同窓会などを理由に利用でき、半日単位や1日単位で預けられるケースが大半になります。
一時保育を利用できる園は?
一時保育を受け入れているのは、認可保育園、認証保育所(東京都)であるのが一般的ですが、自治体によっては認可外保育園でも受け入れをしている場合もあります。自治体の保育課では、一時保育が利用できる保育所をインターネットから検索できるようにしているケースも。一度、住所地の自治体の情報をチェックすることをおすすめします。
地域によっては認可保育園以外にも、民間の保育所や地域の子育て支援センター、ファミリーサポートセンターで一時保育を受け入れている場合も少なくありません。料金は施設によって異なりますが、一般的には認可保育園や認証保育園よりも高くなりがちです。
一時保育の申請方法
一時保育の申し込みをしたい場合は、希望する保育園や役所の保育課に電話連絡を入れて、申請の仕方を尋ねてみましょう。事前に面談が行われるケースがほとんどで、申請理由や利用期間などを記した書類を提出します。場合によっては証明書などが必要になるため、確認してみてください。
一時保育の申請をして利用者登録を済ませたら、日にちや時間の予約を入れて利用します。定員が決まっているところだと、定員オーバーでキャンセル待ちになる可能性もなきにしもあらず。スケジュールが決まっているなら、早めに予約したほうがベターです。
自治体によっては、役所の保育課で事前に登録書類を提出してから、各保育園に連絡を入れて予約をする場合もあります。
一時保育の内容
普段保育園を利用していない家庭だと、なかなか一時保育のイメージも湧かないかもしれません。どのようにして子どもが過ごすか、いくらぐらいかかるのか、不安に感じる方も多いのではないでしょうか?一時保育の基本情報をまとめてみました。
利用時間や料金は?
利用時間や料金は、預ける時間や長さ、子どもの年齢などによって保育園でさまざまに異なります。利用する前に、お願いする保育園の情報をチェックしておくと安心です。利用料金だけでなく、一時保育が不要になった場合のキャンセル料などもあわせて確認しておきましょう。
(例)東京都のとある認証保育所
基本保育時間:午前9:00~午後5:00
登録料:5,000円
1時間:1,200円
上記時間外の1時間(年齢問わず):1,500円
昼食代(給食):500円
おやつ代:100円
1日の過ごし方
一時保育で子どもを預けた場合も、通常の保育園を利用している子どもたちと同じスケジュールで過ごします。登園後、自由遊びや園外散歩や室内遊びをし、お昼ごはんを食べたあとはみんなでお昼寝。午後のおやつを食べて自由遊びをしたのち、夕方に順次降園します。
【一時保育の1日の流れ】
午前7:30頃 登園
自由遊び
午前10:00頃~ お外遊び・室内遊び・園外散歩等
午前11:30~正午頃 昼食(給食)
午後0:30頃~ お昼寝
午後3:00頃 おやつ
午後3:30~午後5:00 自由遊び&順次降園
どんな人が見てくれるの?
一時保育を実施している保育園では、通常保育の保育士とは別に、一時保育の子どもに対応する保育士がいるケースが大半です。とはいえ、通常保育の子どもたちと一緒に1日過ごすため、通常クラスの保育士たちもお世話をしてくれます。地域によっては保育士の人出が足りず、保育補助の方を雇っている場合もあります。
通常の保育園との違い
通常保育と同じように1日を過ごすといっても、まったく同じスケジュールで動けるとは限りません。特に運動会やお遊戯会、卒園式などのイベント前は、通常保育の子どもたちはその練習をすることになります。一時保育の子どもは、これに参加することができません。
一時保育を上手に活用しよう
やむを得ない事情があるときや、リフレッシュしたいときなどに子どもを一時預かってもらえる便利な一時保育。上手に活用するためには、事前のリサーチが重要です。利用時間や空き状況、料金などを比較して、お住まいの地域から最適な保育施設を探してみましょう。