折り紙工作のなかでも「ちょうちょ(蝶)」は人気の高いモチーフのひとつ。おしゃれでかわいい立体的なちょうちょは、折り紙1枚で作ります。ふっくら感と美しい羽根の広がりが素敵で、ちょっとしたプレゼント・お部屋のインテリアにもぴったり。ちょうちの折り方をご紹介します。
今にも羽ばたきそうな立体ちょうちょ
お花の周りを飛び回る可憐な蝶。その羽の形・色・模様の美しさは、昔から人の心を引き付けてきました。蝶をモチーフにした折り紙工作は数多くあります。平面の作品であれば、比較的簡単に折れるものがほとんど。しかし立体的な作品は折り方が難しい傾向にあります。
躍動感があり再現度が高いのは、やはり立体的な作品。そこでご紹介するのは「立体的でありながら簡単に作れる」折り方です。羽根のふくらみ・曲線が美しく、見栄えの良いちょうちょが短時間で完成できるので、お子さまも達成感を得やすいでしょう。
大きめの紙で作ってインテリアに、子どものイベントの飾りつけに、小さな折り紙で作って箸置きに、複数つなげてモビールに……。折り紙のちょうちょは、作り方を覚えておくと案外便利です。マスターしてしまえば未就学児でも5分程度で折れます。ぜひ親子で楽しみながら、たくさん作ってみてください。
ちょうちょの折り方
【材料】
お好みの折り紙 1枚
クラフト折り紙のような厚さのある紙を使うと、ふっくらとした立体感が強調されます。柔らかい紙よりは少し固めの紙がおすすめです。
折り方の手順
1.裏側を上にして、ひし形になるように折り紙を置きます。
2.上下の角を合わせるように谷折りして、三角形に折りましょう。
3.半回転させて広げ、しっかり折り目がついていることを確認。
4.上下の角を合わせるように谷折りして、再び三角形に折ります。
5.表側を上にして広げて、写真のようにバツ(×)の折り目がしっかりついていることを確認します。
6.中表にして横半分に谷折りしましょう。
7.外表にして広げ、写真のような折り目がついていることを確認。
8.横線の折り目を谷折り、そのほかの折り目を山折りします。
9.上から見るとこのような形に。上の角・左右の角がずれないように正確に折りましょう。
10.写真のような向きで置いたら、中心線(点線)に合わせて左右の角を折り上げます。
11.隙間がないようにきっちり合わせてください。
12.裏返します。
13.写真のように下部分を1枚めくり上げます。
14.めくり上げた部分を写真のように山折りして、上部に引っかけましょう。
15.上部は手前に引っ張られた感じになります。
16.上部の1枚をめくります。
17.めくった部分をかぶせてください。
18かぶせた部分を指でつまんで、裏返します。
19.つまんだ中心部分をへこませるようにして折り曲げます。一気にちょうちょらしい雰囲気になりました。
20.最後に立体感を出します。羽根の裏側から指を入れて立体感を調節しましょう。
21.羽根のカーブを整えたら完成です。
春の折り紙ちょうちょ”Oragami Butterfly”
手順どおりに折る楽しさ
「自由に紙を触りたい、好きなように折りたい」という気持ちが強い幼児期は、「手順どおり」折ることに途中で飽きてしまうかもしれません。とはいえ幼稚園・保育園・小学校の生活や学習では、「手順どおり」行わなくてはならない場面が多くなります。
短い工程で、しっかりとした形が完成する折り紙工作は「手順どおりに行う楽しさ」を体感するのにぴったりです。少し我慢して「決められたとおりに物事を進め、結果を出す」ことに慣れておくことをおすすめします。ご紹介したちょうちょは失敗しづらく見栄えも良いので、小さなお子さまもぜひ挑戦してみてください。