長期休みを中心に、子どもだけで参加する合宿やシーズンスクールなどが多く企画されてます。
自然体験や季節のスポーツ、英語など、その内容はさまざま。思い出作りにはもちろん、子どもの成長にもつながる貴重な体験ができます。
子どもだけでの宿泊体験がどんなメリットをもたらすのか、注意点と共に紹介します。
子どもだけでの合宿やシーズンスクールとは
子どもだけの宿泊体験の定番は、自然の中でさまざまな体験ができるキャンプ。
冬・春休みにはスキーなどのウィンタースポーツ、夏休みには川や海でのウォータースポーツなど季節に合わせたツアーが多く催されています。体を動かす体験ばかりでなはく、プログラミングやアート合宿など、その内容は多岐にわたります。
これらの体験をすべて英語で行うのが、インターナショナルスクール等が開催しているシーズン毎のスクールです。キャンプはもちろん、その他いろいろなアクティビティを英語で体験します。
子どもだけで合宿・キャンプに行く5つのメリットとは?
子どもだけでのお泊まりは、親も子もドキドキするかもしれませんが、子どもだけの参加だからこそ得られるメリットがあります。
1.自立心が育まれる
子どもだけで宿泊する機会は中々無いもの。親から離れた環境で生活するため、いつも以上に自分のことは自分でやらなければならなくなります。
自分一人で、あるいは参加している子ども同士で協力して物事に挑戦することで、自立心が育ちます。
2.コミュニケーション能力が養われる
友だちや兄弟と参加しない限り、知らない子ども同士で活動することになります。初対面の子と一緒にアクティビティをしたり寝食を共にしたり、幼稚園や保育園、学校よりも濃密な時間を過ごすはず。
子どもだけでなく、初めて会うスタッフとも生活を共にします。親以外の大人と深く関わることでも、コミュニケーション能力が養われるでしょう。
3.スキルが身につく
心の成長のほかに、もちろん実務的なスキルも身につけられます。
スキー合宿であればスキーの、プログラミングであればプログラミングの技術を、短期間で集中的に学ぶことができます。
キャンプでは火おこしやロープの結び方など、いざという時にも役立つスキルを教えてもらえるプログラムもあります。
4.自信がつく
子どもだけで〇〇ができた、一人で〇〇ができるようになった、という成功体験が得られます。
もしかしたら上手くできなかったこともあるかもしれませんが、少なくとも親から離れてお泊まりできたという経験は、子どもにとって大きな自信となるはずです。
自信がつくと、またチャレンジしてみたいという意欲を育てることもできます。
5.将来につながる体験ができる
子どもの頃にいろいろな体験をすることはとても価値のあることです。
子どもの頃の体験が豊富なほど、大人になった時の人間関係能力や学歴、年収などが高いというデータもあります。
多様なアクティビティを通して、子どもにはさまざまな体験をさせてあげたいですね。
子どもだけでの合宿・キャンプへの参加にあたってのポイント・注意点
参加日に親が直接何かすることはできませんが、参加前に注意しておきたいことがあります。
参加の目的を決める
まずは参加する目的を決めておきましょう。
何か特定のスキルを習得させたいのか、自然体験をさせたいのか、友だちを作りたいのか、その目的によって参加するものも変わってきます。
目的を子どもと共有しておいたり、子ども自身に目標を決めてもらうのも良いかもしれません。
子どもの目的はもちろん、親も子どもと離れる間の時間を有意義に使えるようにしたいですね。
子どもの興味・関心があるものを選ぶ
親がこういう体験をさせてあげたいと思っても、参加する子ども自身のやる気が全くない状態だとあまり意味がありません。
子どもだけのお泊まりに不安はあるかもしれませんが、子ども自身も行きたいと思えるような興味や関心を持てる体験があるものを選びましょう。
安全性の確認
安全は一番の心配事かもしれませんが、事故や事件は事前に知れるものではなく、見極めが非常に難しいところです。
最低限、参加するツアー等の安全対策を確認したり、運営団体を調べたりしておきましょう。
初開催でなければネット上に口コミなどがある可能性もあるので、調べられるものは事前に調べておき、不安な要素を無くしておきましょう。
不安なら日帰りの体験からスタート
参加させてみたいけれどやっぱり不安という時は、日帰りのツアーや1泊など短いものから初めてみるもの良いかもしれません。
連泊しなくても、さまざまな体験活動が各地で開催されています。
まずは親と離れて知らない子同士で活動するという体験をさせ、自信をつけてから1泊以上の活動に参加すると親も子も安心ではないでしょうか。
成長につながる子どもだけでの体験
子どもだけでの合宿やシーズンスクールは、家族旅行とはまた違った体験ができる貴重な機会です。
初めは心配でも、子どもの成長に良い影響をもたらしてくれるはず。
まずは何に参加するか調べるところから始めて、気になるものがあればぜひ参加しみてください。
<参考サイト>
「子どもの体験活動の実態に関する調査研究」報告書(国立青少年教育振興機構)http://www.niye.go.jp/kanri/upload/editor/62/File/10taiken-06.pdf