集中して物事に取り組む力をつけるなら、家庭学習を習慣づけましょう。毎日机に向かう習慣をつけるには、幼児期の親の関わり方が重要です。親子で会話しながら学ぶことで、「家庭学習の時間」が「楽しい時間」に。叱らずに家庭学習を定着させるコツのご紹介です。
「一緒に勉強する」という意識が大切
親と一緒に物事に取り組み、その結果を認められることで自己肯定感を高め、学ぶ意欲を伸ばします。
絵本を読んだり、幼児教材で学習したりするときは、子どもの側にいて声かけをしましょう。幼児期の間は、親子のふれあい時間として家庭学習を楽しむことが大切です。
「勉強しなさい」と口酸っぱく言うより、「一緒に本を読もう」「計算、パパと一緒にやってみようか」などと誘うほうが勉強にネガティブなイメージがつかないのでおすすめ。
文字練習・計算などの勉強もパパママが見守り声かけすることで集中力が高まり、楽しく感じられます。
集中して物事に取り組む習慣は、親が寄り添うだけで簡単に定着できるはずです。
将来の話をすると勉強時間が長くなる
まだ幼くて話がたどたどしい場合も、焦らせずにゆっくり話を聞いてください。子どもが知っている知識・経験から将来の夢を伝えようと頑張ることでしょう。この「伝えよう」と奮闘することが大切です。
宇宙飛行士・先生・お医者さん・デザイナー・ケーキ屋さん……。どの職業を目指すにしても「基礎学力」と「自分で考え物事を進めていく力」が必要であることを伝えましょう。
伝え方のポイント
1.自分で考え物事を進めていくために大切な、集中力・記憶力・思考力などは、幼児期のトレーニングで伸びしろが大きくなる。
2.勉強は、自分の将来の夢をかなえる力になる。
褒めてモチベーションを上げる
パパママに褒められることは、子どもにとって最高の喜びです。自己肯定感や幸福感を得ることで、学習意欲の高い自信のある子に育ちます。
子どもにも、いまいちやる気のない日や、機嫌の悪い日があります。そんなときこそ褒めるチャンスです。
「嫌なのによく頑張ったね!」「最後まで終わらせて偉いね」など、気分が乗らないのに頑張ったことをしっかり認めてあげましょう。
わからなくても怒らない
幼児期は人格を形成するのに大切な時期。勉強がわからない・やる気がないときに否定的・威圧的なことばを繰り返すことは避けましょう。イライラしてしまったら、一呼吸おいて子どもの話を聞いてみます。「どこがわからないのか」「なぜそう考えたのか」を優しく問いかけてください。
その考えが誤っていたとしても、説明できたことを褒めてあげます。正解を出すことと同じくらい、あるいはそれ以上に、「考えて説明できること」は素晴らしいことです。
家庭学習の習慣は親子一緒につけていく
ある程度子どもにひとりで学習する習慣がついてきても、近くで見守ることは続けましょう。子どもからの質問があった際、すぐに答えられる距離がベストです。
子どもがなかなか落ち着いて机に向かわない場合は、親がお手本になるのもおすすめ。「勉強しなさい」「本を読みなさい」と言う代わりに、パパママが静かに読書をはじめてみましょう。集中する親の姿に引き寄せられて、隣に座ってくる可能性大です。