子どもの脳育にもなる『工作遊び&知育遊び』に関心があるのは、海外の教育機関や家庭でも同じです。さらに、それがおうちにある材料や手に入りやすいもので実践できたり、安全に遊べるものだと、なお嬉しいですよね。今回の【英国すくすくレポ】では、イギリスで子育てをしていて、教育機関で実際に取り入れられている知育遊びや工作の、作り方やレシピをご紹介いたします。
五感に働きかけるもの、発見につながるものなどがいっぱいですよ。
【手作りプレイ粘土】
食品を使って作れる粘土は、イギリスの幼稚園・保育園でよく利用されています。
安全に遊べることと、密閉容器に入れると保存もできることから人気があるようです。
【レシピ①小麦粉プレイ粘土】
小麦粉を使うレシピです。火を使わないので安全&簡単に作れます。
【材料】
小麦粉(薄力粉) 1カップ
オイル(サラダ油等) 大さじ1
塩 カップ 1/2カップ
ぬるま湯 1/2カップ
食紅(お好きな色)数滴ずつ
【作り方】
① ボウルに小麦粉と塩を入れ、混ぜます。
② ①にオイルを混ぜ込み、続いて、ぬるま湯と数滴(約2~3滴)の食紅を少しずつ入れて、よく混ぜます。
※小麦粉の種類によっては、ぬるま湯が多い場合があるので、ようすを見ながら量を調節してみてください。
③ テーブルやトレイなど、平たい面へ、混ぜた材料(粘土)を移します。
※この時はまだ粘土がベタつくかもしれませんが、小麦粉は足さないでください!
④ 5~7分ほど待って、粘土が水分を吸って、落ち着くのを待ちます。
※時間が経っても、まだベタつくようであれば、大さじ2杯程の小麦粉を少しずつ混ぜて、粘土が扱いやすい硬さ(ベトベトしない硬さ)に仕上げます。
⑤扱いやすくなったら、普通の粘土のように、クッキー型で型を取ったり、作りたい形にして遊んでください。
【保存方法】
保存をするときは、ジップロックや密閉容器に入れて、冷蔵庫で保管します。
※保管後もし硬くなったと感じたときは、水を数滴加えて練ってから遊んでください。
【レシピ参考】http://littleeatsandthings.com/easy-no-cook-diy-playdough/
【レシピ②小麦粉なし、コーンスターチでプレイ粘土】
小麦粉アレルギーの場合は、コーンスターチを使ったレシピもあります。
【材料A】
コーンスターチ 1/2カップ
ベーキングソーダ 1カップ
水 3/4カップ
【材料B】
食紅 数滴
(香りづけにエッセンシャルオイルも利用可)
【作り方】
①鍋に【材料A】を入れて、よく混ぜます。(まだ火はつけないでください)
②材料を混ぜたら、中火にかけて、ひたすら混ぜます。
③泡が少しずつ出始めたら、材料が固まり始めます。
④丸められるようになったら、鍋を火から下ろします。
⑤シリコンマットやクッキングシートの上に、混ぜた材料を出して冷まします。
※熱いので、熱がとれるように時々ひっくり返してください。
⑥冷えたら、【材料B】で色や香りを混ぜ込んで、できあがりです!
【においで遊ぼう】
これは、小学校の授業参観で取り入れられていた『匂い』に関する学習です。
テーブルに置かれたたくさんのプラスチックのカップに、フットンパフが入っていて、よく見ると、何かがしみこませてあったり、色がついていました。
子どもたちは、一つ一つの匂いを嗅ぎながら、何の匂いかを当てて紙に書いていきます。
レモンなどの果汁、カレーなどのスパイス、コーヒーやチョコレート、ハーブなど、いろんな材料が使ってありました。
普段の生活で、その単品の匂いをしっかり嗅いで、判別するということはあまりないと思うので、新鮮な体験でした。
おうちでも、目隠しをして匂い当てクイズをしたり、料理のときに香りに意識を向けて作ってみるなど、嗅覚を活かした知育を取り入れてみてはいかがでしょうか?
「匂いの授業」で嗅覚を鍛える!五感を刺激するフランスの幼稚園
【カラフル・パスタビーズ】
パスタビーズは幼稚園や保育園、また各家庭で取り入れられている手作りおもちゃです。
食紅で色をつけて乾かし、そのあとにネックレスやブレスレットなどを作って遊びます。穴がついていないパスタもありますが、そういったパスタはブロック遊びに見立てて家や乗り物を作って遊ぶのも楽しいですよ。
幼稚園では、パスタの代わりにお米や豆に色をつけて、それをペットボトルに入れてマラカスを作った日もありました。
食材で作るビーズなので、口に入れても安心なところが、良いですね!
【材料】
パスタや米など 2カップ (調理していない乾燥のもの)
ビネガー(お酢)大さじ3
食紅 10滴~
ナイロン袋やジップロック
箱やトレイ
新聞紙
【作り方】
① ナイロン袋(破れにくいもの)の中にドライパスタを入れます。
② ①の中に食紅、ビネガーも入れて、袋をよく閉めて、少し混ぜ10~15分ほど待ちます。
※ときどきひっくり返したり、降ったりしながら、色が浸透するようにしてください。
③箱やトレイに新聞紙を敷き、パスタを乾かせる場所を作ります。
④袋から色のついたパスタを出し、新聞紙の上で一晩乾かします。
※ビネガーの代わりにハンドジェルを使うと、早く乾かすことができます。
※ドライバスタは口に入れても害はありませんが、硬いのでのどに詰まる危険性がないわけではありません。
小さいお子さまが使用する場合には、安全に遊べているかをよく確認してください。
【レシピ参考】https://www.livinginhappyplace.com/how-to-dye-pasta/
【ストローで笛づくり】
小学校の授業参観で、この工作を作ったこともありました。親子で一緒に試行錯誤しながら作る工作で、大変盛り上がりました!使うものは、ストローとハサミだけというシンプルなものなのですが、音を出すのにはちょっとコツがいります。
授業参観では、机の上にただストローとハサミと見本のストロー笛が用意された状態でスタート!
「音を出すことができるかな?」「どんな音が出るかな?」ということを実験&発見するのが、この学習の目的です。
ストローの片方の先を三角にとがるように切って、口で吹くだけなのですが、長さや切り方で、音を出せたり出せなかったり…。子どもたちは不思議そうに、ああでもない、こうでもないと、ストローの切り方や長さや吹き方を工夫して励んでいました。親たちも他のママパパと情報交換しながら、どうやったら音が出るのか研究。
音が出やすい長さ、切り方がわかったときは、チームワーク感が芽生えていました。
作り方は以下の動画をご参照ください。
コツを知る前に、試行錯誤してみてから、動画で答え合わせするのも楽しいかもしれませんね。
長さによって音が変化するので、ぜひいろいろと試してみてください。
【ストロー笛づくり 参考動画】
【遊びながら学ぶ事の大切さ】
イギリスの幼稚園・保育園、小学校でも、日本で注目されているような知育遊びが非常に注目されています。身近にあるもので作れる、自分でできる、五感を使って遊ぶ、トライ&エラーで発見するなど、生きる力を身につけるための知力を伸ばしていく遊びが盛んだと実感しています。
楽しく遊びながら得た知識は、記憶に残りやすいですし、そこからさらに発展させていこうとするモチベーションにもつながります。
今回は教育機関で実際に取り入れられている知育遊びや工作をご紹介いたしました。ご家庭で簡単にトライできるような内容ですので、ぜひおうち遊びや自由研究などに利用してみてくださいね。