2017年03月31日 公開

子どもの自転車練習のコツとは?都内のおすすめ練習スポット5選

子どもが必ず通る道、ともいえる自転車。パパママにとっても、心配ごとの一つでもあります。自転車の練習をスムーズにすすめるコツについて、詳しく解説します。安心して練習できる、都内にある5つのおすすめスポットも合わせてご紹介します。

子どもが必ず通る道、ともいえる自転車。パパママにとっても、心配ごとの一つでもあります。自転車の練習をスムーズにすすめるコツについて、詳しく解説します。安心して練習できる、都内にある5つのおすすめスポットも合わせてご紹介します。

自転車の練習はいつから?

 (101896)

Evgeniy Zhukov / Shutterstock.com
三輪車に乗っていた子どもが自転車に乗りたいと言い出したときが、最もスムーズなはじめどきです。子どもにとっては大きなチャレンジであり、やる気がないと、なかなか乗れるようにはなりません。

子ども用自転車は、12インチからあります。適正身長は83~98㎝で、目安の年齢は2~3歳となっています。身長が80㎝を超えることが条件ではありますが、ペダルをこぐ力や理解力がなければ、うまくいきません。そのため、幼稚園でいえば年少の3~4歳ころがおすすめ。幼稚園の入学祝いに、購入するのもいいですね。

補助輪付きの自転車が乗れるようになると、次のチャレンジは補助輪を外して乗ることです。個人差はありますが、5~6歳ころの小学校入学前後に、乗りはじめる子どもが多いようです。

走行スピードが速くなると、子ども自身も成長した気持ちになります。友だちとの遊び方も広がり、自転車に乗るのがより楽しくなります。まわりの友だちが乗りはじめた時期を見逃さず、子どもに補助輪なしを促してみてください。

自転車の練習で必要なグッズ

自転車の練習をスタートするときに、購入した方がよいグッズをご紹介します。準備しましょう。
 (101900)

MNStudio / Shutterstock.com

空気入れ

自転車屋さんで入れるから必要ないとして、自宅で持っていない家庭が意外と多いのが空気入れ。大人なら問題ありませんが、うまく乗れないころに、子ども用自転車を押して自転車屋さんを訪れるのは大変です。空気入れを自宅で保管しておくと、安心ですよ。

ヘルメット

平成20年6月の道路交通法改正により、児童(6歳以上13歳未満)や幼児(6歳未満)が自転車を運転する場合、ヘルメットの着用が義務化されました。努力義務のため、ヘルメットをしていないからといって捕まることはありません。しかし、子どもが自転車に乗っているときに転倒して、頭を打つ可能性があります。

子どもの安全のために、ヘルメットを着用することを心がけてください。その際に、子どもにヘルメットの意味をきちんと伝えておき、自らかぶるように意識するのが重要です。サイズが合っているか、必ず確認してくださいね。

膝あて

バランスを崩して転倒したときに、最もケガをしやすいのが膝です。子どもはケガをして血が出ると、一気にテンションが下がります。自転車の練習をするときには膝あてを着用し、ガードしておくのがベスト。

絆創膏などの救急セット

ヘルメットや膝あてを着用していても、子どもは思わぬところをケガしてしまうこともあります。そのため、大小さまざまなサイズの絆創膏を常に携帯しておきましょう。わが家から遠い場所で練習する場合は、消毒液やガーゼなども持参しておくと安心です。

練習の方法

 (101910)

MinDof / Shutterstock.com

1:段階を踏んで練習する

自転車に乗るためには、「こぐ力」「バランス感覚」「ハンドル操作」がポイントです。一度にすべてをクリアするのは難しいので、段階を踏んで練習していく方がスムーズ。

最初に、補助輪ありの自転車でしっかりとペダルをこぐ練習からはじめてください。こぐ力が十分に身についたら、次のステップへ進みましょう。

2:バランス感覚を養う

子どもにとっても恐怖心が高いのは、バランスを崩して転倒することです。まずは補助輪とペダルを外して、バランス感覚を身につけましょう

サドルに座ったときに、両足が地面に付く位置に調節してください。自転車に乗ったままの状態で、地面を蹴って走ることからはじめましょう。その際に、視線は足元ではなく、前を見るように促すことを忘れずに。

ペダル無し二輪車のストライダー(キックバイク)を活用して、バランス感覚を養う方法も人気があります。ただし、自転車はストライダ―よりも大きいサイズになるため、切り替えが難しいケースも。自転車のペダルと補助輪を外す方が、おすすめです。

3:ペダルをつけて練習

バランス感覚が身についたら、ペダルをつけてこいでみる練習をします。自転車をこぎ出すスタート時の数メートルは、パパやママが後ろを持って支えてあげてください。

持つ時間を短くして、子ども一人で乗る時間を増やしてあげましょう。視線を前にして、ペダルをしっかりとこぐように声かけするのが大切です。

この段階が、子どもにとって最も不安です。転倒したことがない子どもこそ、恐怖感を持っているので、パパママがアシストしながら、ゆっくりと転ばせてみるのも一手段ですよ。子どもに転んでも大丈夫と、思わせることがポイント

4:ハンドル操作の基本を教える

ハンドルをしっかり持つことができないと安定せず、自転車がグラグラして転倒の原因になります。また、右や左に曲がるなどの動作ができないと、人や物にぶつかって危険です。

まずは、まっすぐ進めるようにハンドルをしっかり握ることからはじめ、次に広いところでハンドル操作の基本をマスターし、左右に曲がる練習をしましょう。

5:ブレーキのタイミングを見極める

自転車が自分一人で乗れるようになって、最後にマスターするのはブレーキです。ブレーキをかければ自転車が止まることを理解していても、実際にブレーキをかけるタイミングを体得する必要があります。繰り返し練習して、タイミングを見極めましょう。

何度も失敗して落ち込んでいる子どもへの声のかけ方

 (101923)

ChameleonsEye / Shutterstock.com
自転車が乗れるようになるのは、個人差が大きいもの。何度も練習しているのに、なかなかうまく乗れない子どももたくさんいます。ついつい「どうして乗れないの?」「がんばってやりなさい!」と厳しいことを言ってしまいがち。しかし、一番落ち込んでいるのは子どもです。

ほめることが一番効果的です。「さっきよりよくなったよ」「ここができるようになったね」と少しでも構わないので上達した点を見つけて、思いっきりほめてあげましょう。パパママの声かけは子どもの自信につながります

子どもの集中力は短いため、練習は15分くらいを目安にし、日や時間を改めて練習を続けることが大切です。子どもが「もう少しで乗れるかもしれない、悔しい!」と思っている程度でやめるのがおすすめ。それ以上続けてうまくいかないと、あきらめてしまう可能性があるからです。

自転車の練習には公園がおすすめ

 (101927)

Daxiao Productions / Shutterstock.com
練習は敷地が広くて、人や物にぶつかりにくい公園がおすすめです。転んでもあまり痛くない土や砂の地面の方が安全です。アスファルトの方がデコボコが少なく、補助輪なしの自転車練習には向いています。しかし、転倒のときのダメージが大きいので、慣れないうちは避けた方が無難です。

ずっと自転車を練習し続けるよりも、気分転換しながらの方がおすすめ。公園なら遊具があり、道具を持参して体を動かすこともできます。また、お弁当やおやつを持参して、緊張や恐怖感をほぐしながら過ごすこともできますよ。

安心して自転車練習できる!都内の5つのおすすめスポット

貸し出し自転車あり「代々木公園」

File:Mainstreet Yoyogipark.JPG - Wikimedia Commons (42010)

Shinjiro/CCライセンス
自転車の貸し出しがあるため、手ぶらで訪れることができます。専用のサイクリングコースは一方通行なので、慣れていないお子さまでも安心して乗れるのが魅力です。さらに、子ども専用の練習場もあり、まだ自転車に乗れないお子さまにもおすすめです。貸し出しされているのは、大人用、子ども用、2人乗りの自転車です。

【営業時間】
午前9:00~午後4:30(貸し出しは午後4:00まで)

【休園日】
月曜日(祝日にあたる場合は翌日)、12月29日~1月3日

【入園料】
無料
自転車の貸し出しは、大人用1時間210円、子ども用1時間100円

【所在地】
東京都渋谷区代々木神園町、神南2丁目

【アクセス】
・JR山手線原宿駅 徒歩3分
・東京メトロ千代田線代々木公園駅 徒歩3分
・東京メトロ千代田線・副都心線明治神宮前駅 徒歩3分

・駐車場
1時間まで400円、以後30分ごとに200円

日・祝のみ無料で乗れる「明治神宮外苑」

File:Meiji Jingū Gaien -01.jpg - Wikimedia Commons (42013)

Aimaimyi/CCライセンス
日曜日と祝日のみ、神宮外苑周辺がサイクリングコースとして開放されています。貸し出し自転車が無料で利用でき、自分の自転車の持ち込みも可能です。銀杏並木の下で、家族みんなでサイクリングを楽しんでみてはいかがでしょう。
初心者のための練習場や、5歳以上が対象の「自転車の乗り方教室」もあります。

【営業時間】
午前9:30~午後3:30(日曜・祝日のみ)

【入場料】
無料

【所在地】
東京都新宿区霞ヶ丘町10-2(神宮外苑サイクリングセンター)

【アクセス】
・都営地下鉄大江戸線国立競技場駅 徒歩5分
・JR総武線信濃町駅 徒歩10分
・東京メトロ銀座線外苑前駅 徒歩10分
・東京メトロ半蔵門線・銀座線・都営地下鉄大江戸線青山一丁目駅 徒歩12分

・駐車場
なし

交通ルールが学べる「杉並児童交通公園」

File:児童交通公園.JPG - Wikimedia Commons (42016)

N1229/CCライセンス
信号機が設置されているなど、交通安全を学ぶのに最適な自転車練習場です。公園内のコースでうまく乗れるようになったら、全長1,300mの「善福寺川緑地子どもサイクリング道」に出てみましょう。お子さまのレベルに合わせて走行場所を選べるのはいいですね。

【営業時間】
午前8:30~午後5:00(コースの使用は午前9:00~午後4:30)

【休園日】
12月29日~1月3日

【入園料】
無料(自転車の貸し出しも無料)

【所在地】
東京都杉並区成田西1-22-13

【アクセス】
・京王井の頭線浜田山駅 徒歩12分

・駐車場
なし

SL展示場も回れる「小金井公園」

File:小金井公園 2010.04.11 7-09 - panoramio.jpg - Wikimedia Commons (42019)

Mitsuyoshi Kondo/CCライセンス
公園内には、サイクリング専用コースのほか、幼児向けの練習場もあります。保護者がついていれば、広々とした公園内の走行も可能なので、SL展示場などをぜひめぐってみましょう。

【営業時間】
午前9:00~午後4:30(貸し出しは午後4:00まで)

【休園日】
月曜日(祝日にあたる場合は翌日)、12月29日~1月3日

【入園料】
無料
自転車の貸し出しは、補助輪なし1時間210円、補助輪付きペダルなし1時間100円

【所在地】
東京都小金井市桜町3丁目、関野町1・2丁目、小平市花小金井南町3丁目、西東京市向台6丁目、武蔵野市桜堤3丁目

【アクセス】
・JR中央線武蔵小金井駅からバス
・西武新宿線花小金井駅からバス

・駐車場
1時間まで300円、以降30分ごとに100円

オリンピック公園でのサイクリング

File:Flickr - cinz - 駒沢公園.jpg - Wikimedia Commons (42022)

Shinji/CCライセンス
さまざまな運動が楽しめる「駒沢オリンピック公園総合運動場」には、ジョギングコースとサイクリングコースがあります。全長約2.1kmと長く、木漏れ日のなかを走行できるスポットです。スピードを出し過ぎないようカーブが設定されているため、家族でのサイクリングコースとして利用しやすいでしょう。

【営業時間】
午前9:00~午後4:30

【休園日】
月曜日(祝日にあたる場合は翌日)、12月29日~1月3日

【入園料】
無料
自転車の貸し出し(幼児)は、1時間まで100円、以降30分ごとに50円

【所在地】
東京都世田谷区駒沢公園1-1

【アクセス】
・東急田園都市線駒沢大学駅 徒歩15分

・駐車場
1時間まで300円、以後30分ごとに100円

都内で自転車の練習をしてみよう

 (46657)

上記以外にも、都内には子どもの自転車の練習に利用できる公園がたくさんあります。幼児向けの練習場が設けられているところ、交通ルールを学べるところ、自然豊かな場所など、それぞれ特徴がありますから、お子さまの年齢やレベルに合わせて最適な練習場所を選んでみてはいかがでしょうか。上達したら、家族でロングコースに出るのもおすすめです。

なかなか自転車が上達しない場合は?

 (101929)

Oksana Kuzmina / Shutterstock.com
子どもに早く上達させたいと、パパママの方が一生懸命になりがちです。教える大人を変えてみるのも方法です。おじいちゃんやおじさんに頼んだり、友だちのパパやママにアドバイスをもらったりしてみてください。

自転車の乗り方教室を実施しているところもあります。都内なら、神宮外苑や皇居周辺など。プロが教えてくれるので、上手に乗れない理由が分かり、パパママが教えるより効果的なアドバイスがもらえるはずです。

また、友だちと一緒に練習するのもおすすめです。子どもにとって一緒に遊べることは、なによりのモチベーションアップにつながります。

ただし、子ども自身が練習したくないと思っているなら、思い切ってお休みしても。しばらく経ってから再開してみてくださいね。

補助輪なしの自転車に乗ることができれば、行動範囲が広がり楽しみが増えます。子どもが自転車の練習を嫌いにならないように、決して無理強いせず、思いっきりほめてあげましょう

自転車に乗ることができるようになったら、公道で乗るときの注意点や交通ルールなども教えてあげてくださいね。

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター