お正月の風物詩となっているとんど焼き。地方によって呼び方は変わりますが、「無病息災」「家内安全」「農作物の豊作」などの祈りが込められています。こちらでは関西で行われているとんど焼きを紹介します!
そもそもとんど焼きって何を意味するのでしょう?
とんど焼きで焼いたお団子やお餅を食べると1年健康に過ごせるといわれたり、火にくべた書初めが高く舞い上がると字が上手になるといわれています。
各地方でいろいろなやり方はあるようですが、子どもが中心になって行われている場所が多いのも特徴的。現在は、神社だけではなく広場にてイベントとして行われていることも多いので、観光としても出かけやすいですね。
源氏発祥の地「兵庫県多田神社」
兵庫県川西市にある多田神社は、国指定史跡に選出されており源氏の五公をお祀りしていることから、源氏発祥の地といわれています。多田神社では、毎年小正月の1月15日に焚き上げを行っています。大変由緒ある大きな神社なので、焚き上げの他本殿や宝物殿などゆっくり観光されてみてはいかがでしょうか。
【所在地】
兵庫県川西市多田院多田所町1-1
【開催日時】
1月15日 午前7:00~午後4:00
【アクセス情報】
能勢電鉄多田駅 徒歩15分
若草山焼につながる「春日大とんど」
奈良県の若草山焼きは、毎年1月の第4土曜日に開催されるので、2025年は1月25日(土)に開催されます。
夜に行われる若草山焼きの一連の行事として、「春日の大とんど」が開催されるのです。
奈良公園の飛火野に高さ3mの火炉を設置して、しめ縄飾りや古いお札やお守りを焚き上げるもので、お正月に神社に持ち込まれたものだけではなく、当日会場に直接持ち込み焚き上げてもらうこともできます。
春日の大とんどの炎が、聖火行列を経て、山焼きの火となる。奈良県が誇る伝統行事である「若草山焼き」の一端を担った気持ちになれる「春日の大とんど」にお子さまと一緒に行ってみませんか?
【所在地】
奈良県奈良市春日野町160
【開催日】
毎年1月の第4土曜日
【アクセス情報】
JR大和路線・近鉄奈良線奈良駅から奈良交通バス 春日大社本殿バス停 徒歩すぐ
参拝客5,000人!奈良県「茅原の大とんど」
「茅原の大とんど」とは、奈良県御所市にある吉祥草寺にて毎年1月14日に行われます。
高さ6mほどの雌雄一対の大松明に火がともされ、燃え盛るさまは圧巻です。この大松明ではお札やお守りの焚き上げはできませんが、境内の別の場所にてお札の焚き上げを行っています。
とんどが終わるころになると、火がついた火縄が配られます。参拝者は持ち帰り、翌朝あずき粥を炊くという風習があります。
ですが、最近では、あずき粥を炊く人は少なく、仏壇や神棚のろうそくに移したり、ストーブの火をつけることに使うという方が多いようです。点火は午後8:00すぎですので、温かくしておでかけください。
【所在地】
奈良県御所市茅原279
【開催日】
1月14日
【アクセス情報】
JR玉手駅 徒歩5分
1年間の無病息災を願うとんど焼きに出かけましょう
お札やお守りを焚き上げるだけではなく、燃え盛る炎を見たり、お社を見たりとお子さまも見て楽しんでいただけたらいいなと思います。
ただ、火の粉が飛んだり、火のそばに近寄ると危険なので、お子さまから目を離さないよう気を付けましょう。