2018年04月11日 公開

世界中で人気の【空手】が子どもの習い事にオススメの理由

世界各国で子どもの習い事として人気の高い空手。筆者が暮らすカナダにもたくさんの空手教室があり、多くの子どもたちが空手を習っています。筆者の息子が空手をはじめてから4年半が過ぎました。習い事として空手を選んだきっかけやメリットなどを、経験をもとに紹介します。

世界各国で子どもの習い事として人気の高い空手。筆者が暮らすカナダにもたくさんの空手教室があり、多くの子どもたちが空手を習っています。筆者の息子が空手をはじめてから4年半が過ぎました。習い事として空手を選んだきっかけやメリットなどを、経験をもとに紹介します。

子どもの習い事に空手を選んだきっかけ

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Satyrenko / Shutterstock.com
息子は早生まれで同学年の子よりも体が小さめ、おっとりした性格もあり、いじめられやすいのではないかと心配でした。現にプレスクール時代には、乱暴なクラスメイトに暴力で泣かされることが多くあったのです。また、プレスクール、幼稚園、小学校の先生は女性が多く、父親以外に信頼できる同性の大人が近くにいないことも気にかかっていました。

そのため、自分を守る方法を身につけられ、男性から学ぶことができる空手を習い事に選びました。

空手は何歳から習わせるといい?

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Kaderov Andrii / Shutterstock.com
空手の道場や教室によって何歳から指導を受けられるかに違いがあります。息子は4歳からはじめられる道場に5歳で入門しました。3歳から受け入れ可能の道場や教室もあります。

空手のいいところは、どの年齢からでもはじめられることです。息子の友人には、小学校3、4年生になってからはじめた子たちもいます。男の子の習い事のイメージが強い空手ですが、息子の道場の2,3割は女の子です。

子どもが通う空手道場・教室の選び方

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Ravil Sayfullin Shutterstock.com
子どもの習い事の選び方で大切なのは、通うのが子どもと親にとって負担にならないことです。楽しい習い事も、家からあまりに遠いと長く続けるのは大変です。ですから、まず、無理なく通える範囲の空手道場を調べてみましょう。

空手は流派によって稽古の内容が異なります。フルコンタクト(直接打撃)の流派や寸止めの流派があります。フルコンタクトでも防具の有無もあるのです。

さらに、子どもの人数、昇段のスピード、稽古の時間なども教室を選ぶときのポイントになります。親子で一緒に習いたいと考えている場合は、大人と子どもが一緒に稽古ができるかの確認も大切ですね。申し込みをする前に、お子さまと一緒に1回の稽古を最初から最後まで見学することをオススメします。

子どもの空手にかかる費用は?

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息子が通う空手教室は稽古が週2回で、月謝は$40(約3,400円)です。日本では5,000円/月ぐらいが相場のようです。月謝以外には、入会金、道着代、昇級・昇段試験の費用(息子が通う道場は、いずれも$40)が必要です。

大会に積極的に参加をする道場の場合は、大会の参加料、遠征費がかかるので、これらのことも事前に確認しておきましょう。

子どもが空手を習うメリット

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空手を習うメリットには、心身が鍛えられることや礼儀が身につくことがあります。これらのメリットについては、筆者も強く感じています。プレスクールで泣かされてばかりだった息子は、小学校ではトラブルになったことはありません。また、風邪で寝込むことも少なくなりました。本人が、空手ができることを誇りに感じ、それが自信になっていることが、とても嬉しいです。

その他のメリットとしては、幅広い年齢の人たちと交流することができることです。息子の師匠の一人は、空手歴50年以上の大ベテランで、祖父が近くに住んでいない息子にとっては師匠であり、おじいちゃんのような存在でもあります。また、息子は自分より小さい子どもたちに教えることの難しさやリーダーシップも空手から学んでいます。

デメリット:空手にケガはつきもの?

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Jose Gil / Shutterstock.com
子どもが空手を習うデメリットとしてケガをあげる人は多いです。多くのスポーツにはケガがつきものですよね。

息子が通う道場では、子ども同士で直接打撃をすることはありません。直接打撃の相手は先生またはアシスタントの大人です。それで、子どもたちは力いっぱい打撃をすることができます。また、先生たちは、子どものレベルに合わせて相手をしてくれるので安心です。まだ、きちんと力をコントロールできない子ども同士の直接打撃がないので、ケガの可能性は低くなります。息子はこの4年半で、空手が原因でケガをしたことはありません。

もちろん、流派によってはケガが多い場合もあります。この点についても、見学の際にチェックしておきましょう。

子どもが空手に行きたくないときは?

photo by author (91277)

息子が通っている道場からいただいたトロフィーやメダル。型の出来栄えによって、こうした賞品がもらえます。子どもたちのモチベーションアップにもつながっています
via photo by author
空手が大好きな息子は、これまでに空手をやめたいと言ったことはありません。けれども、稽古に行きたくない日はあります。とくに、学校が終わったあとの稽古は、疲れて気分がのらないこともあります。息子の様子から、稽古に行っても集中できないと判断した場合は、次の稽古に行くことを約束して休ませます。ただ、怠慢から稽古に行きたくないと言っているように感じる場合は、行くように話をします。稽古をしたほうが、気分がすっきりする場合が多いからです。

空手は長く続けられる習い事

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空手は心身が鍛えられるとともに、礼儀が身につく、人間関係の構築に役立つなど多くのメリットがあります。また、他の習い事に比べると費用が安くすむ道場が多いのも、子どもの習い事に空手をオススメする理由のひとつです。

子どもの習い事で迷っているパパママは、ぜひ一度、近所の空手道場を見学してみてくださいね。

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この記事のライター

LOA
LOA

カナダ在住の英日翻訳者・フリーライター。Web媒体で子育てや語学学習についての記事を多数執筆。8歳の息子が0歳のときからはじめた絵本の読み聞かせは、今では私たちの生活になくてはならないものになっています。これまでに息子と読んだ絵本や児童書は、日本語、英語、フランス語を合わせて数千冊。息子が笑顔になる絵本を見つけるのが喜びです。