正月になると飾られる門松。どのように作られているかご存じでしょうか。この記事では門松づくりについて解説します。作り方を知ると、門松の見方が変わるはず。今度のお正月は門松に注目してみてはいかがでしょうか?
門松の基礎知識。飾るのはいつからいつまで?
門松というと中央の竹がイメージされますが、本来は「松」が主役です。松は「祀る(まつる)」を連想させる樹木であり、古くから生命力・不老長寿・繁栄の象徴とされてきました。現在のように玄関の飾りとされるようになったのは室町時代からといわれています。
年末年始を「松の内」と呼ぶのを聞いたことがあるでしょう。門松が置かれるのもこの期間。一般的には12月13日から1月7日ですが、地域によって10日・15日までとなるところもあります。
門松を置くのは12月13日以降ならいつでも構いません。ただし12月29日に飾るのは「二重苦」につながるため避けられています。また、12月31日に飾るのもNG。「一夜飾り」といわれ、神を疎かにすることになります。
門松の作り方
・20リットル缶
・藁
・縄
・砂や土
・竹
・松
・梅や南天など
【門松の基本的な作り方】
1.3本の竹をのこぎりで斜めにカットする。
2.缶の外周に沿うように藁を立てて並べる。
3.縄で藁を結ぶ。縄を巻くのは3ヶ所。下から7回、5回、3回巻く。
4.カットした竹を缶の中に立て、砂や土を入れて固定する。
5.松を挿し、梅や南天などで飾り付ける。
通常サイズの門松を個人で作るのは難しいかもしれませんが、作り方を知ること自体に意味があります。どのように作られているのかわかると、飾ってある門松にも注目したくなることでしょう。
ミニ門松の作り方
紙で門松づくり
今度のお正月は門松に注目してみては?
また門松の由来を知ることで、神社やお店に置かれている門松にも興味を持つようになるでしょう。竹の切り方や縄の巻き方など、ぜひ注目してみてください。