小学校受験に塾に通わず挑んで合格した保育園児とワーキングマザーのママミーヤが、「お受験」に挑戦するまでに考えたことや実践したことを振り返ります!vol.8では小学校受験における常識問題のひとつ、『季節』のお勉強についてご紹介します。
受験1年前からからはじめたい「季節」の常識問題対策
常識問題とは
季節に関する問題を今からはじめる理由
季節に合わせた行事、月ごとの草花や食べものを覚える
お正月・ひな祭り・お月見・七五三・クリスマス……など、たくさんの行事がありますが、カレンダーの順番に並べられますか?
「ひなまつり」「お月見」「七五三」などの行事は月単位で覚え、季節の食べ物・草花は季節単位で覚えること、がポイントです。
例えば「12月」といわれたら、クリスマスだけではなく「冬至」「大晦日」「年越しそば」「大掃除」などの行事を頭に思いうかべられ、さらに冬なので白菜・みかんなどの食べ物、椿・ポインセチア・水仙といった草花も合わせてイメージできる知識が必要です。
相当難易度高いですよね……(苦笑)
行事はその意味もしっかり把握しておくこと
行事は、その意味も勉強しておかなくてはいけません。
例えば「冬至」。一年で最も太陽の位置が低くなる日で、日照時間も最も短くなります。この日を境に、春に向けて運気を高めるための行事がいろいろと伝えられています。その中の一つがゆず湯に入ること。柑橘の香りが運気を高めるなど諸説あるので、調べてみて一緒に楽しむことが歳時記の学びにつながりますよ。
って書くのは簡単なのですが、大人でも「冬至」は何を表すか詳しく知らない人も多いかもしれません……子どもと一緒にお勉強ですね!
超難問といっても過言ではない!季節の植物
これも、大人でも難しい問題です。
例えば花と葉の絵がそれぞれ5個ずつ並んでいて、正しい組み合わせを線で結ぶという問題。植物にあまり詳しくない私にとってはものすごく難しかったです。花はわかっても葉は案外覚えていません。葉だけではなく種や根っこも組み合わせて解答する問題もありました。
もちろん娘は最初に問題集にトライしたとき、季節の常識問題はほぼ得点できていませんでした(当然だと思います……)。
季節のポスターを活用して、一年の全体像を把握する
こうした季節のお勉強で役立つのは、季節のポスターです。家の中で子どもの目につきやすい場所に貼っておくことをおすすめします。
また、市販のものもありますが、手作りすると、より効果的。
模造紙などを任意の大きさで4枚用意し、春夏秋冬の四季に分けます。
それぞれの季節のイベントを家族で楽しんだ様子を写真に撮ったり、外で見た花や食べ物の写真を貼り付けたり、問題集で使われている絵をコピーして切り取って貼るのもいいでしょう。
このとき、先に書いたようにイベントや行事は月ごとで把握し、食べ物・植物は季節ごとに把握する、ということを意識して作ってみてくださいね。
なぜ流れを覚える必要があるか
試験では、さまざまな花がどの順番で咲くか、イベントがどの順番でやってくるかなど、季節の移り変わりに関する知識を問われる問題に頻出傾向があります。
「いまから数えて3番目にやってくる行事」といった問題の場合、受験当日が11月1日だったらそこを起点にして3番目にやってくる行事を解答する必要があり、全体を把握していないと答えられません。
なので、季節ごとに行事、月ごとに草花や食べものを覚えると同時に、一年の流れも押さえておかなくてはいけません。
わが家のポスター利用方法
わが家は、市販されている季節のポスターにもペーパー学習でやった季節の問題で使われている絵柄を貼り付けて、オリジナルのポスターに仕上げていきました。
季節のペーパー学習のときにちょっとつまづいた場合は、ポスターをちらっと見てもいいというルールにもしました。また、ポスターは食卓の近くにある壁に貼り付けて、時間があるときに一緒に見ながら問題を出し合ったりしました。そうすると、数カ月経ったくらいには、ポスターの内容はだいたい把握できるようになっていました。
保育園児なので自宅にいる時間の中では食卓にいる時間が比較的長かったため、わが家では食卓近くにしましたが、目につくところであればどこでもいいと思います。
どこに行くにも必携!ポケット図鑑
ママミーヤ親子はポケットサイズの植物図鑑を持ち歩いていました。公園などで見かけた草花の種類を調べるのと同時に、種や根っこも図鑑で確認していました。実際自分の目で見て、調べた植物は記憶に残りやすいです。
草花以外にも木の実を拾って娘と一緒に調べたりしました。一口に「どんぐり」といってもさまざまな種類があることをいい歳したママミーヤもはじめて知ったのでした……。
季節の食べ物を味わう
現在はスーパーマーケットで1年中同じ食材が手に入りますが、この1年は学習も兼ねて旬のものを積極的に食卓に取り入れてみてください。
特に、野菜・果物・魚などは旬のものを味わいながら季節を感じ、食卓での話題に取り上げるとさらなる知識につながります。
難しい料理をする必要はなく、ひなまつりのときにはハマグリのお吸い物、こどもの日には柏餅などイベントにまつわる食べ物を取り入れるだけでも違います。手作りにはあえてこだわらず、市販のものや料理キットなどもどんどん利用していいと思います。案外、季節感や行事を意識した便利なものが揃っています(ということも新発見でした!)。
また、夏にはスイカ・桃などの果物やなす・とうもろこしなどの夏野菜を選んでみましょう。秋には梨、ぶどう、きのこやさつまいもなど。冬には白菜・みかんなど、食卓に季節の食材を出すことで、それぞれの季節に旬の食材があることを子どもも実感することができるでしょう。スーパーでも旬の食べ物は売り場面積が大きくなるので、買い物の時も話題にすると楽しいですよ。
ママミーヤもはじめは勉強目的で旬や行事を意識した食事を心がけたのですが、結果的に眼にも舌にも楽しい1年となったことを思い出します。それまでは、実は普段働いていることを理由にきちんと季節の食材と向き合うことが少なかったママミーヤ。でも、おかげで旬の野菜はおいしいことに改めて気付き、こんな食べ方もあるのか、という発見ができて料理のレパートリーも増えました!
ママミーヤのおすすめの学習教材
季節のポスター
メーカ―:ハッピークローバー
かるた
監修:武田澄子
出版社:学研教育出版
図鑑
著者:和田浩志、岡田比呂実、吹春 俊光
出版社:小学館
受験直前まで常に持ち歩いていたのが、このポケット図鑑。本当に役立ちました! 季節の花で代表的なものを予め図鑑で調べておいて付箋を貼っておき、保育園や公園の花壇を見ながら花・葉の形を確認するようにしていました。
他にも季節のお勉強のための学習グッズはたくさんあると思います。親子で使いやすいもの、これなら続けられそうというものをぜひ見つけてください。
試験のため、お勉強しなくてはと思うと親子でつらくなるかもしれませんが、毎日、季節を意識し、何か新しい発見がないかと探すことは、日常をずっと楽しくしてくれるはずです!