2021年12月09日 公開

だじゃれで語彙力UPにつながる!?実は知育効果のあるだじゃれ遊び!

だじゃれとは言葉あそび。だじゃれを考えて親子で披露し合うことはコミュニケーションツールとして活躍します。また、楽しみながら語彙力やユーモアのセンスも磨くことができます。だじゃれはその場の空気を温めるような作用もあり、ぜひ毎日の生活に遊びに取り入れてみてはいかがでしょうか。非認知能力とともに認知能力も向上させる遊びです。

だじゃれ

わが家がだじゃれに興味を持ったのは、お風呂に「だじゃれ あいうえお表」を貼ったことからでした。それはわざわざ買ったものではなく、たまたまいただいたもの。イラスト付きであいうえお順にだじゃれが書いてあるものです。入浴中にだじゃれを楽しむことから始まり、お風呂から出た後も息子オリジナルのだじゃれを言うようになりました。

そんなだじゃれへの関心が高まっていた矢先、一般社団法人日本だじゃれ活用協会の「親子だじゃれ教室」というオンラインイベントに参加。すると、だじゃれへの興味がぐんと深まり、思わぬ副産物を得ることとなりました。今回はだじゃれが持つ魅力、だじゃれに親しむことでどんな変化が起こるのかについてお伝えします。

だじゃれとは一体何? だじゃれのプロに聞いてみた

だじゃれとは何か、と調べてみると意外と奥が深く難しいことがわかりました。そこで、日本だじゃれ活用協会の代表である鈴木英智佳(ひでちか)さんにお聞きしました。

「簡単に言うと、だじゃれには『リピート型』と『重ね型』の2つのパターンがあります。
「リピート型」は助詞を使って音が似た言葉を繰り返すもの。「猫が寝ころんだ」「布団が吹っ飛んだ」などで、大半のだじゃれはこちらです。「重ね型」は言葉の一部が重なっているもの。例えば「おつかレンコン」というだじゃれは、おつかれとレンコンの「れ」だけが重なってますよね。だじゃれ協会では、基本的にはリピート型をだじゃれとして主に扱うようにしています。小難しいことを言いましたが。たかがだじゃれ=ことば遊び。楽しく遊べればどちらでも良いかと思います」

・だじゃれには「リピート型」と「重ね型」の2種類ある
・言葉あそびなので楽しく遊ぶことが大事

ということがわかりました。
遊びですからあまり厳密に「~べき」と決めすぎないことも、長く楽しくだじゃれと付き合っていくコツかもしれません。

「親子だじゃれ教室@オンライン」体験レポート

だじゃれ熱が高まっている折、「親子だじゃれ教室@オンライン」というイベントがあると知り、親子で参加をしました。全国のだじゃれ好きの子どもたちが参加し、今回は偶然にも4人とも小学校2年生。4人の個人戦で(グループ対決のときもあるようです)、「言葉探しゲーム」「だじゃれビンゴ」「かけもの競争」の3つのプログラムを楽しみました。

息子は想像以上に楽しかったようで、ものすごく積極的に「はい!」と挙手をしてだじゃれを披露する様子も。小学校の先生から挙手が少なく消極的と言われていたので、その姿にびっくりしてうれしくなりました。

また、サポートをしてくれるダジャレンジャーの方々がとにかく優しいのです。終始寄り添い励まし、笑って子どもたちを応援してくれます。子どもが言うだじゃれに肯定的で、すべてにマルをくれるような姿勢で、子どもたちのびのびとだじゃれを連発していました。そして、だじゃれ教室の参加を終えてから、息子に劇的な変化があったのです。

具体的にはこんな変化が見られるようになりました。

①だじゃれをとにかく毎日量産する(言葉を探している)
②だじゃれの質が向上している(語彙が増えた)
③学校でも積極的になった(挙手が上手と先生から褒められた)

だじゃれ教室に参加してから息子が言った、だじゃれの数々をお伝えします。

・柿の書き方
・四角の視覚
・酸性が賛成する
・消化は良いでしょうか?
・密を3つ見つける
・知りたがりのお尻
・鉄が手伝う・・・etc

なかには、難しい言葉を使っただじゃれもあり以前よりも言葉への興味が深まっているようでした。

わが家流ゲーム感覚で楽しむだじゃれ

息子が自分でだじゃれを考えるようになってから、「だじゃれ思いついた!」とうれしそうに報告してくれることが多くなりました。

だじゃれを思いついた喜び、私を笑わそうとする心、そして最初になんとなく点数付けをしたことで、だじゃれの高得点を狙いたいという気持ちがあったようです。

だじゃれは勉強でも学校のテストでもありませんから、「点数の基準は私のお笑いの感覚だからね」と伝えてあります。そして私もだじゃれの専門的な知識はありませんので、あくまでゲーム感覚での点数です。

とはいえ、基準があると参考になるようなので、だじゃれが成立していることで50点はクリアにしています。あとは私の好みでなんとなくポイントを付けている状態です。

だじゃれは言葉遊びですが、“言い方”や“伝え方”もわが家では大事にしています。私が一番笑って忘れられないのが「豚がぶったまげた!!!!」でした。洗い物をしていたのですが、その勢いの良さに思わず吹き出してしまいました。

驚いたことに息子と私のやり取りを見ていて、3歳の娘も見よう見まねでだじゃれを言うように。でもまだ3歳児、あまり理解していないのでただ言葉を並べるだけのことが多いです。

しかし、ごく稀に「いくらはいくら~?」などとだじゃれになっている時があり、その時は家族で歓声が上がりますし、娘もニコニコと笑顔になります。

娘の場合はほとんどだじゃれが成立していることはないので、「かわいさポイントで30点!」「積極ポイント35点!」「勇気ポイント38点!」などと適当に名前を付けて点数付けをしています。わが家では、どんな時でも点数は付けることを大事にしています。

だじゃれを楽しむことで親子で得られるメリットとは

楽しいからなんとなく始まった親子でのだじゃれ応戦ですが(私もたまに渾身の一言を放ちます)、だじゃれによって大きな変化や気づきが3つありましたのでお伝えします。

①だじゃれは親子のコミュニケーションツールに最適

子どもとだじゃれを言い合う瞬間は、とても幸せな親子時間です。だじゃれを思い付いた時の子どもの笑顔、そしてだじゃれを言い合うことで生まれる笑顔。子どもとの時間を大切にしたいと思う方はぜひ、日々の生活にだじゃれを取り入れていただきたいです。 だじゃれのある毎日は、特に意識しなくても自然と会話が生まれ、豊かな時間になることでしょう。

②だじゃれを言い合うことで心が明るく平和な空気になる

親も人間ですから落ち込んだりイライラしたり、そんなときもありますよね。そんな時、子どもが誇らしげに思いついただじゃれを言ってくれると、思わずこちらも笑顔になって嫌なことが吹き飛ぶことも。

また逆に、子どもが元気のない時や落ち込んでいる時に、「これぞ!」というだじゃれを言います。すると子どもが笑顔になるので、こちらまで心があたたかくなるんです。

ある時昆虫図鑑を持っていき、「この幼虫、要注意だ!」と話しかけたら「ママ天才だね!」と笑顔になりました。ダジャレには場をHOTにする効果があるようです。

③だじゃれによる伸びしろは無限大!語彙力がUPし続けている

だじゃれを楽しむようになってから、息子の語彙力が格段に上がっています。本や教科書、漫画など、いろいろなところから言葉を探したり、同義語を頭の中にため込んだりしています。

また、親が本気で褒めることで子どもは自信をつけて、非認知能力の中でも大事な力である“自己肯定感”が育まれていると思います。

スマイルあふれる住まいにだじゃれは欠かせない

だじゃれ教室に参加してから、ただ楽しいだけでなく語彙力UPにも繋がるということを実感しました。また、親子でだじゃれを交わすことで心が癒され、落ち込んだ心が回復する力にもなることにも気付かされています。

さらに、だじゃれ(ユーモア)は心の余白を生み出す効果もあり、もはやメリットしか思い浮かびません。
だじゃれを取り入れたあいうえお表や絵本、かるた、などもたくさんあるので、ぜひだじゃれ生活をスタートしてみませんか?

だじゃれに関心が出てきたら、オンラインイベントやリアルイベントに参加してみるのもおすすめです。

【協力】一般社団法人日本だじゃれ活用協会
https://www.dajare-zukai.jp

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この記事のライター

大曽根 桃子
大曽根 桃子

ちょうどいい働き方を模索し続けている、フリーランスライター&エディターです。子どもの何気ない遊びの中に無限の可能性があると信じていて、非認知能力について勉強中。また、お母さんが笑顔でいることを大切に、積極的に自分のご機嫌を取る日々を送っています。趣味は、テニス、銭湯、サウナ、キャンプ、旅行、美味しいものを食べることなど。10歳男子、6歳女子とふたりの子どもがいます。