2017年03月20日 公開

世界にはばたける子を育てるために【3】積極的に動ける力

グローバル化が進む昨今、子どもの英語教育の人気が高まっています。オーストラリアの教育に触れる中で、「広い世界で活躍していくためには、英語力以外にも大切な力があるのではないか?」と筆者は考えました。最終回は【積極性】について取り上げます。

グローバル化が進む昨今、子どもの英語教育の人気が高まっています。オーストラリアの教育に触れる中で、「広い世界で活躍していくためには、英語力以外にも大切な力があるのではないか?」と筆者は考えました。最終回は【積極性】について取り上げます。

英語を使ってやりたいことを実現するために

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「グローバル社会」といわれる現代。わが子が将来、国際的な環境で働くことも視野に入れ、子育てや教育を行っているご家庭も増えているのではないでしょうか。

「子どもに英語力を身に付けさせよう」と考える方は多いと思いますが、「英語を使って自分のやりたいことを実現させる」ことが、最終目標だといえます。

では、「世界でやりたいことを実現するために必要な力」とは何でしょうか。

前回は【自分の得意なことを知る】ことの大切さについて書きましたが、今回は【積極性】について書きたいと思います。

子どもの積極性を伸ばすオーストラリアの教育

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筆者の娘は、小学校6年まで日本の公立小学校に通っていました。日本の学校では、言われたこと、授業で教えられたことをその通りにきちんとやることが一番よいとされていますよね。

しかしこちら、オーストラリアの学校では……、まったく違いました。

日本に比べ決まりごとも少なく、教えられたことが一度で完璧にできなくても、割とおおらかなオーストラリアの学校ですが、教えられていないことでも、本やネットなどから自主的に学んでいく姿勢は高く評価されるのです。

知りたいことやわからないことは、どんどん自分から調べていく。
やりたいことがあったら、自分で機会を作っていく。

小学校からハイスクールまでの義務教育全体を通して、こうした積極的な姿勢がとても重視されるようです。先生はそれを励まし、後押しする存在、ということですね。

「積極的に学ぶ姿勢」が評価につながった

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現在、筆者の娘はこちらの公立ハイスクールに通っています。絵を描くことに興味があり、自宅でも趣味で絵を描いています。

次第に、学校のアートの授業で学んだテクニックを自分の絵に取り入れるようになり、先生にも自分からアドバイスを求めるようになりました。先生はそのたびに、より効果的な色の塗り方や、おすすめの画材など、丁寧に教えてくれたそうです。

最終的に、娘はアートの授業でA(最もよい)を取り、年度のおわりには「優秀賞」を受賞しました。

これは、自分の興味ある分野を追究し、先生にアドバイスを求めながら自発的に学ぼうとした、「積極的な姿勢」が評価されたのではないか、と筆者は考えています。

なぜ【積極性】が大切なのか?

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教育とは、「大人が子どもに教えてあげる」というイメージがありますが、本当に大切なことは、「自分から学ぶ力をつけてあげること」ではないでしょうか?
それが【積極性】ではないかと思います。

大人になってからも、仕事や生活は「学び」の連続。どんな環境でも、自分から学んでいく積極的な姿勢があれば、常に向上していくことができますし、そのような人はどこの世界でも必要とされるでしょう。

【積極性】を育てることの大切さは、お子さまが小さいうちは、なかなか実感しづらいものかもしれません。

が、年齢に応じて、「親の言うことをちゃんと聞く」ことだけでなく、子ども自身が「やってみたいことを自分から取り組んだ」時、そのような積極的な行動も、しっかり評価してあげるとよいのではないでしょうか。

最後に

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子どもたちが将来、世界へはばたくために必要だと思われる、育ててあげたい力について、3回シリーズでお伝えしました。

【創造性】【得意なこと】【積極性】は、日本の教育の中ではあまり重視されていないかもしれませんが、多様な価値観がひしめく世界においては、キーとなる力ではないでしょうか。

お子さまが広い世界で夢を叶えられるよう、成長を支えてあげましょう。

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この記事のライター