2016年10月02日 公開

人間の本能?「分解・破壊」を子どもの知育に活かせ!

自分が子どものころ、お気に入りのおもちゃを分解したはいいけど、元に戻せなくて困った……という経験はありませんか?子どもは物を分解したり破壊したりすることが大好きですよね。子どもの心に芽生えた理系的好奇心をすくすく育てる「分解・破壊」についてまとめてみました。

自分が子どものころ、お気に入りのおもちゃを分解したはいいけど、元に戻せなくて困った……という経験はありませんか?子どもは物を分解したり破壊したりすることが大好きですよね。子どもの心に芽生えた理系的好奇心をすくすく育てる「分解・破壊」についてまとめてみました。

子どもの分解・破壊は人間の本能のあらわれ?

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人間の本能には「何かを壊したくて仕方がない」という破壊衝動が組み込まれているといわれています。

普段は理性でその本能をおさえているのですが、何かの拍子に本能がむき出しになると、物や、時には他人を破壊するという衝動につながります。

子どもの破壊衝動を知育に活かすには?

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大人にくらべると、子どもの理性は未発達です。子どもが、目に付いたものや他人の所有物を乱暴に扱ったり壊したりしてしまうのも理性が未発達だからです。

しかし、本能的な破壊衝動を大人が見守りながらうまく活用できれば、「物を分解・破壊するとどうなるのか」をいう理系的好奇心を育てることができるのです。

そこで以下では、子どもの理系的好奇心を育てるのに役立つ「分解・破壊」をご紹介します。

電池交換をして電力の存在を具体的に理解させよう!

「子どもにいきなりおもちゃや電子機器を分解させるのはちょっとハードルが高いかも……」

それなら、まず電池交換からはじめてみましょう!電池交換なら物を壊すわけではなく、電池を出し入れするだけなので、小さな子どもでも簡単・安全に行えます。

肝心なことは、電池を外すと機械の動きがとまり、電池を入れると動き出すという仕組みをきちんと子どもに理解させることです。

電球や電気コンロでも電力の存在を教えることは可能ですが、時計や電池で動くおもちゃのほうが、子どもが手でたくさん触りながら電力の存在を理解できるのでおすすめです。

ミニカーを分解して動力の構造を見てみよう!

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電池で動くミニカーなら、ボディカバーを外し、スイッチをオンにすることで、音を上げて動いているモーターと、そこから動力をもらって動く車輪の関係を見ることができます。

「でも、電池で動くミニカーは値段もけっこうするから、分解して壊れたら困る……」とご心配なら、小さな「チョロQ」がおすすめです。1台数百円なので、もし壊れても被害(?)は最小限に食い止められます。

チョロQは「ゼンマイ」で動くおもちゃです。車輪を地面に押し付けて後方に引っ張ると、ゼンマイが巻かれて動力が生まれます。 チョロQのボディを取り外し、エンジンルームを分解すると、ゼンマイと歯車と車軸が見えます。巻き上げられたゼンマイが解放される(ゆるむ)ときに生まれる力が歯車と車軸を経由して車輪に伝わることでチョロQが走るわけです。

もっとも、この仕組みを理屈で説明するとかなり難しいので、まずは「チョロQは、ゼンマイから生まれる動力で走る」ということだけを教えられれば十分ですよ。

リモコンを分解して電子機器の仕組みを観察!

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「テレビのリモコンのボタンを押すと、なんでチャンネルが切り替わるの?」
時々そんな素朴な疑問が浮かぶことってありませんか?

家の中を探せば、1台か2台くらい壊れて使えなくなったリモコンがあるはず!子どもに「分解して遊んでみよっか!」と持ちかけてみましょう。きっと喜んでドライバーを手にするはずです。

リモコンを分解すると、「電子基盤」と「ボタン用のラバーパッド」に分けることができます。

「ラバーパッドの動きを基盤が感知し、特定の赤外線信号が発信される。赤外線が持つ信号の内容を解析した機械が、リモコンの指示通りに動作する」
これがリモコン操作で機械が動く仕組みです。

でも、そんな話を子どもにしてもちんぷんかんぷん!「このボタンを押すと、リモコンの中のコンピューターからビームみたいなものが出て、『チャンネルを変えろ』って命令しているんだよ」というふうに説明できれば十分でしょう。

子どもの好奇心をかきたてて理系好きに育てよう!

壊れたリモコンやちょっとしたおもちゃなどがあったら、子どもに与えて「分解して中をのぞいてみよっか!」と持ちかけてみましょう。理系キッズに育てるには、子どもの好奇心をかきたててあげることが何よりの近道ですよ。

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この記事のライター