2018年11月04日 公開

せなけいこさん作「おばけえほんシリーズ」で昔話の世界を満喫

「昔話は親しみが持てない」と感じているお子さまもいるのではないでしょうか。そんなときは、せなけいこさんの「おばけえほんシリーズ」を読んでみては?昔話などがモチーフになったおばけのお話が、せなさんらしいユーモアを加えた楽しい絵本に仕上がっています。

「昔話は親しみが持てない」と感じているお子さまもいるのではないでしょうか。そんなときは、せなけいこさんの「おばけえほんシリーズ」を読んでみては?昔話などがモチーフになったおばけのお話が、せなさんらしいユーモアを加えた楽しい絵本に仕上がっています。

子どものしつけにも役立つかも?

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タイトル:くずかごおばけ
著者  :せなけいこ(作)
出版社 :童心社
おもちゃを乱暴に扱うなど、小さなお子さまの中にはものを大切にしないこともあるかもしれません。そんなお子さまによんで欲しいのがこの絵本です。

主人公はなんでもゴミ箱にぽいぽい捨ててしまう女の子。しかしある日、女の子はゴミ箱の中に引きずり込まれてしまいます……。

せなけいこさんといえば、しつけ絵本が有名。この絵本はせなさんワールド全開です。「ものを大切にしてね」とパパママが伝えても、なかなか効果がないかもしれません。この絵本の中には「ものは大切に」なんていう直接的な言葉はありません。しかも大変な目にあったにもかかわらず、女の子が反省している様子もないのです。

でもそこがかえって真実味があり、説教臭さも感じさせないので、子どもの心にささるのでしょう。「ものを大切にしないと大変なことになる」という思いが深く刻み込まれそうです。

お化けたちの意外な姿が笑いを誘う

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タイトル:ばけものづかい
著者  :せなけいこ(作)
出版社 :童心社
これは古典落語をモチーフにしたお話です。もし突然家におばけがやってきたら、きっと怖くてたまりません。でもこの絵本に出てくるおじいさんは、怖がるどころかおばけたちをこき使ってしまうのです。

おばけたちがこき使われる姿は、こっけいで笑いをさそいます。日本に古くから伝わるおばけたちがたくさん出てくるので、読み終えてから「このおばけはどんなおばけかな?」と調べてみるのも楽しいかもしれません。

こんなおばけの絵本なら、普段は怖がりなお子さまでも怖がらずに楽しめるでしょう。

おばけに親しみが持てる絵本

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タイトル:おばけいしゃ
著者  :せなけいこ(作)
出版社 :童心社
日本の妖怪やおばけがたくさん出てくる『おばけいしゃ』。あちこち怪我や病気をした妖怪たちが次々にお医者さんのもとにやってくるお話です。

それぞれのおばけの病気や怪我の描写が、「うみでおぼれたうみぼうず」「いどでかぜをひいたゆうれい」などユーモアたっぷり。パパママも思わずクスリと笑ってしまうかもしれません。何度も繰り返し読みたくなりそうです。

起承転結の少ないお話ですが、ゆるい雰囲気がほっこりした気持ちにさせてくれます。おばけが大好きなお子さまはもちろん、苦手なお子さまも、きっと絵本を読み終えるころにはおばけがより好きになることでしょう。

想像力がかきたてられるストーリー

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タイトル:ゆうれいのたまご
著者  :せなけいこ(作)
出版社 :童心社
ある日男の子が赤、青、白の3つの卵を拾います。赤い卵からは雷鬼が生まれ空に帰っていき、青い卵からは河童が生まれて川に帰っていきました。白い卵からは幽霊が生まれたのですが、幽霊は「柳の木がないから帰れない」といいます。それを聞いた男の子は……。

幽霊のために行動できる男の子の優しさや、最後の幽霊の笑顔に温かい気持ちにさせられます。

また卵からおばけが生まれるという奇想天外なストーリーに、お子さまの想像力がかきたてられるでしょう。ページをめくる際「次の卵からは何が生まれるかな?」などと声をかけると、より想像力が刺激されそうです。

家族のだんらんやお子さまの知育に

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タイトル:せなけいこ おばけすごろく[上製版]
著者  :せな けいこ(絵)/黒田 薫(構成)
出版社 :童心社
おばけえほんを楽しんだ後は、家族みんなでおばけのすごろくあそびで盛り上がってみてはいかがでしょうか。

マス目にはさまざまな指示が書いてあり、お子さまの文字を読む練習にも役立ちそうです。すごろくのルールはわかりやすく簡単なので、小さなお子さまでも楽しめます。「ルールを守る」「順番を守る」など、集団で遊ぶときの決まりを楽しみながら自然に身につけられるでしょう。

絵本や昔話に親しむきっかけに

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いかがでしたか?なんとなく親しみが持てない昔話も、ユーモアたっぷりなおばけのお話なら楽しめるはず。絵本が苦手なお子さまも、これなら飽きずに楽しめるかもしれません。昔話や絵本が好きになるきっかけづくりに役立ちそうです。

おばけえほんシリーズは全15巻あり、持ち歩きに便利なミニサイズも発売されています。お子さまの興味に合わせて選んでみてください。

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この記事のライター