秋が来ると感じるのが「日が短くなったなぁ」ということですよね。だんだん昼間の時間が短くなり、そのぶんだけ夜が長くなります。静かな時間に子どもと一緒に秋の絵本を読みふけて、「秋の夜長」を味わってみてはいかがですか?
四季のある日本ならでは!「秋の夜長」とは?
夜が長くなれば、静かに読書をして過ごすにはぴったり。気候も涼しくなるので子どもにとっても過ごしやすい季節です。
以下、秋の夜長の読書にふさわしい素敵な「秋の絵本」を3冊ご紹介しますので、ぜひ子どもと一緒に楽しんでくださいね!
子ぎつねの切ないお話『ファーディとおちば』
著者 :ジュリア・ローリンソン(作)/ティファニー・ビーク(絵)/木坂涼(訳)
出版社 :理論社
「子ぎつねのファーディは、朝、起きると必ず友だちに会いに行きます。友だちとは「たくさん葉っぱをつけた大きな木」。でも、なぜか最近、木の元気がありません。葉っぱの色が黄色くなって少しずつ落ちてしまいます……」
この物語の導入からもわかるように、「秋」を知らない子ぎつねが、秋になって紅葉をむかえる木の変化にとまどいまがら、少しずつ秋について理解を深めていくというお話です。
葉っぱが秋風に吹かれて落ちるたびに、大切な友だちのために葉っぱを集めようと走り回る子ぎつね。なんだか切なくなりますね。
落ち葉で焼き芋がおいしそう!『おちばきょうそう』
著者 :白土あつこ(作・絵)
出版社 :ひさかたチャイルド
おじいちゃんの庭で落ち葉はきを手伝う「たっくん」。なかなかうまくできなくて苦戦していたら、ひょっこりたぬきがあらわれて、しっぽであっという間に落ち葉を集めてしまいました。悔しいたっくんが負けじと落ち葉はきをすると、たぬきも負けじと頑張る……。
とても愛らしい作画で、子どもとたぬきの交流が描かれています。物語のシメは、山盛りになった落ち葉でおじいちゃんが芋を焼いてくれるという、都会育ちの子どもにとっては興味深いシーン。「ボクも落ち葉集めて焼き芋つくりたい!」とせがまれるかも?
「秋」ってどこにあるのかな?『あきですよ』
著者 :柴田晋吾(作)/津田真帆(絵)
出版社 :金の星社
「こんにちは あきは もう きましたか?」
そんなセリフではじまるこの絵本。ページを開くたびに、森、山、海、田んぼ、川、湖、そして街と、それぞれの景色のなかで見つけられる秋が紹介されます。
豊かに実った稲、赤とんぼ、鈴虫、きのこ、紅葉などなど。これを読んだ子どもが、「秋になると景色がどう変化するのか」を理解できるというつくりです。お出かけしたときに、ぜひこの絵本を持って「ほら、あそこに秋があるね」とチェックさせるといいですね。
絵本で秋を感じたら、子どもと一緒に外に出よう!
秋の絵本を読んで「秋のイメージ」がかたまったら、スケッチブックとクレヨンをもって、子どもと一緒に秋を見つけに出かけてみてはいかがでしょうか?