お正月を迎える準備、大掃除やおせち作り。おせち料理は買ってきたもので済ませたり、そもそも食べないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。でもお子さまには日本の伝統的なお正月「おせち料理」について知って欲しいですね。「おせち」が出てくる絵本をご紹介します。
楽しくおせちを学ぶ『おせちいっかのおしょうがつ』
著者 :わたなべ あや(作・絵)
出版社 :佼成出版社
大晦日、はこださんの家はお正月の準備で大忙し。そして重箱の中のおせちたちも大忙しです。人間の「はこださん」と重箱中のおせち一家のお話が、お正月準備の様子をわかりやすく教えてくれます。イラストもとてもかわいいので、お子さまも興味を持ちやすい絵本です。
表・裏表紙の内側にはおせち料理のそれぞれの名前やその由来も載っているので、おせち料理についてお子さまに知って欲しい方におすすめです。
伝統的な年末年始の過ごし方『おばあちゃんのおせち』
著者 :野村 たかあき(作・絵)
出版社 :佼成出版社
きりちゃんはおばあちゃんのおせち作りを手伝うことになりました。商店街で買い出しをし、料理の手順を教わって、おせちのいわれを教えてもらいます。そしてお重に順序良くでき上がったおせちを詰めていきます。「おばあちゃんから教えてもらう」おせち作りは伝統的で、びっちり重箱に詰められた姿も美しいものです。またイラストはすべて版画で描かれており、お正月らしさが漂います。
この絵本はタイトルのおせち作りだけでなく、大掃除の様子なども描かれています。年末12月28日のお正月準備から1月1日までの様子がよくわかります。
おせちたちの大冒険『おせちのおしょうがつ』
著者 :ねぎしれいこ(作)/吉田朋子(絵)
出版社 :世界文化社
布でできた絵で「おせち」たちが「かがみもち」のおうちに行くまでの物語が描かれている絵本です。布でできているのに、くるくる変わるおせちたちの表情がとっても可愛いですよ。
「どうしておせちにこぶまきが入っているの?」や「どうしてかずのこを食べるの?」など、自然におせち料理の由来や中身がわかる楽しい絵本です。
お正月らしい版画が楽しい『十二支のお節料理 』
著者 :川端 誠(作)
出版社 :BL出版
年の神様が十二の動物たちを集め、それぞれの動物たちにお節料理の準備を命じた、というお話になっています。干支の動物が料理番や下ごしらえなどをするのですが、それぞれ何となくイメージと合っています。色鮮やかで美しいおせちがおいしそう。お正月らしく、イラストはすべて版画で描かれています。