2017年10月25日 公開

サンタクロースのその前に。秋のオランダはシンタクラースで大騒ぎ!

オランダではサンタクロースよりも人気のキャラクターがいます。その名もシンタクラース。サンタクロースの起源といわれる聖ニコラウスのオランダ版ですが、お店には関連グッズが並び、町中が大騒ぎになります。秋の終わりのオランダの風物詩をお楽しみください。

オランダではサンタクロースよりも人気のキャラクターがいます。その名もシンタクラース。サンタクロースの起源といわれる聖ニコラウスのオランダ版ですが、お店には関連グッズが並び、町中が大騒ぎになります。秋の終わりのオランダの風物詩をお楽しみください。

サンタクロースの起源「シンタクラース」

File:Intocht van Sinterklaas in Schiedam 2009 (4102602499) (2).jpg - Wikimedia Commons (69405)

Sander van der Wel/CC BY-SA 2.0
私たちの知るサンタクロースの起源になるのが聖ニコラウスの伝説です。3~4世紀に聖ニコラウスは実在した人物で、貧しい人の靴に金貨を入れて施しをしたといい伝えられています。

それが、現在のクリスマスの習慣である、サンタクロースがプレゼントを靴下に入れてくれるというものに繋がっています。

12月6日は聖ニコラウスの命日で、「聖ニコラウスの日」としてキリスト教圏では大切な日のひとつ。聖ニコラウスの日のオランダ版が「シンタクラースの日」です。

シンタクラースは実際に船に乗ってやってくる!

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シンタクラースは毎年船でスペインからやってきます。音楽フェスのような会場が港につくられ、大人も子どもも大騒ぎ。
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シンタクラースは、毎年11月の半ばに、実際に蒸気船に乗ってスペインからやってきます。

お供に従者を連れて派手に港に上陸、3週間、町中をパレードしながら、12月6日までオランダに滞在します。オランダでは12月5日がシンタクラースの誕生日という説があり、5日にはクリスマスと同様にプレゼントが戸口まで届けられます(という演出を行います)。

オランダでは、シンタクラースでプレゼントを用意し、その後クリスマスでも同様にプレゼントをあげてお祝いするので、11月12月はプレゼントの用意に四苦八苦します。

人種差別?黒塗りの従者、ズワルトピート

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仮装用の衣装も子どものものから大人のものまで売られています。
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ズワルトピートは、顔を黒塗りにしたシンタクラースの従者で、麻袋を持っていて、出会う子どもにお菓子を配ってくれます。

この麻袋、悪い子どもを連れていくためにも使われるとかつてはいわれていたそうで、子どもたちはちょっとドキドキしながら、ピートに近づいていきますが、その様子がとても微笑ましいです。

しかし、この黒塗りが人種差別にあたるのではないか、奴隷制を思い出させるのではないかと、毎年問題となっています。国連の人権保護委員会が「人種差別にあたる」と抗議をしたこともあり、自治体により黒塗りをしない方針を選択しているところもあるようです。

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音楽やスイーツ盛りだくさんのイベントです。
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シンタクラースのおやつといえばこちら

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甘ーいおやつがたくさん!学校でもよく配布されます。
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ピートが配っているお菓子のメインは、シナモンの香り豊かな、カリカリとした小さなクッキー、Kruidnoten(クラウドノーテン)。

子どもたちが夜寝るときに、靴にシンタクラースへのお手紙や、馬用のニンジンを入れておくと、こういったクッキーや、Chocoladeletter(ショコラーデレテル)という、イニシャルのチョコレートに変わっていたりします。交易で栄えたオランダはスパイスやカカオなども豊富なので、伝統としてこういったお菓子が用いられます。

子どもがワクワクするイベントですが、準備する親はちょっと大変かもしれません。町のスーパーやおもちゃ屋さんも、シンタクラース商戦に気合が入っています。

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スーパーではカレンダーやイベントが盛りだくさん!
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最後に

日本でもキリスト教系の学校などではこの聖ニコラウスの日のお祝いがあることもあるのでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。

オランダのシンタクラースのお祭りを見ていると、来たる冬を明るく楽しく過ごす知恵のひとつではないかな、とも感じます。

陽気にみんなで集まって、スパイスの入ったお菓子をいただいて体を温め、ワクワクした気持ちになるって素晴らしい!みなさんも、いつか11月半ばから12月6日までの3週間の間にオランダを訪れて、シンタクラースのお祭りを楽しんでみてくださいね。

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WRITER

HITOMI HITOMI