2019年02月24日 公開

たかいたかいの遊び方│揺さぶられっ子症候群のリスクを考えて!

パパママのなかにも、昔 “たかいたかい” をしてもらったという方は多いでしょう。しかし近年は「たかいたかいには揺さぶられっ子症候群のリスクがある」という説も見かけるようになりました。実際の危険性と安全に楽しくできる遊び方についてご紹介します。

パパママのなかにも、昔 “たかいたかい” をしてもらったという方は多いでしょう。しかし近年は「たかいたかいには揺さぶられっ子症候群のリスクがある」という説も見かけるようになりました。実際の危険性と安全に楽しくできる遊び方についてご紹介します。

たかいたかいとは

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子どもの頃に「たかいたかい」をしてもらったことがあるパパママは多いはず。たかいたかいは、パパママなど大人が子どもの両脇に手を入れ、身体を持ち上げるようにして、大人の目や頭の高さ以上に赤ちゃんを高く掲げてあやす遊びです。親子のスキンシップとして取り入れている家庭も多いでしょう。

たかいたかいはどうして楽しい?知育効果は?

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たかいたかいをしてもらうと、赤ちゃんは普段は見られない高さから世界を見ることができます。普段の視点とは違った物の見方を知ることは、赤ちゃんにとって楽しい刺激。いつもは見あげているパパママが自分より下にいるという状態も、赤ちゃんには発見と驚きに満ちています。ときには大笑いして喜んでくれるでしょう。

また、たかいたかいをしてもらっている間、赤ちゃんは体の一部をパパママに支えてもらっているだけ。このため、赤ちゃん自身のバランス感覚を養うのにも役立つとされています。

たかいたかいはいつから

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たかいたかいは、一般的には首が据わってから、より安全を考慮するなら腰が据わってから行うことが基本とされています。しかし、乳児期の赤ちゃんの体は発育段階であり、自分の体をしっかりと支えられるほど筋肉が発達していません。

また、たかいたかいを行う月齢・やり方によっては、脳に負担や衝撃を与えてしまうこともあります。「いつからであればOK」とは断言できないため、不安が残る場合は無理に行わないようにしましょう。

最近では「乳幼児揺さぶられ症候群(揺さぶられっ子症候群)」との関係性を危惧する記述も多く見受けられ、大丈夫なのか不安を感じるパパママもいるかもしれません。しかし、たかいたかいをしたからといって必ずしも症状が現れるわけではなく、安全な月齢・やり方を理解して行うことが大切です。

乳幼児揺さぶられ症候群(別名:揺さぶられっ子症候群)とは?

生後まもない赤ちゃんや新生児の頭は、頭蓋骨と脳の間にあるすき間が広くできています。このため激しく頭が揺さぶられたり衝撃が加わったりすることで、網膜出血や硬膜下血腫、クモ膜下出血のリスクが高まるというものです。一般的な遊び、あやし程度の揺れであれば大抵は問題ありません。

子どもが喜ぶたかいたかいのやり方

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たかいたかいは、子どもの心身を育ててくれる遊びです。喜んでもらうためにも、適切な遊び方を知っておきましょう。

(1)赤ちゃんの両脇の下に大人が両手を入れて、しっかりと抱える
(2)赤ちゃんの顔が、パパママの胸の前まで来るように赤ちゃんを持ち上げる
(3)「たかいたかーい」と言いながら、赤ちゃんの頭が揺さぶられないようにゆっくりと、パパママの頭や目の位置よりも高く赤ちゃんを掲げる。またゆっくりと胸のあたりまで降ろしてくる。

ミルクを飲んだあとやごはんを食べたあとは、食べたものを吐いてしまうこともあるため避けます。遊んだあとも赤ちゃんの様子に変わった症状がないか、しっかりと観察してあげてください。

屋内でやるときは注意

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たかいたかいで赤ちゃんを掲げるときは、十分に高さのある場所を確保しましょう。狭い屋内でたかいたかいをすると、赤ちゃんの頭や体を物にぶつけてしまう可能性があります。また持ち上げた赤ちゃんを落としてしまわないように、しっかりと抱えることが大切です。

はじめてたかいたかいをするときは、赤ちゃんがビックリして泣き出してしまうかもしれません。最初のうちはソファに座ったまま掲げるなど、徐々に高さに慣らしていくことをおすすめします。

たかいたかいは安全に配慮して

赤ちゃんが喜ぶからといって、段々と過激になり、赤ちゃんの頭を激しく揺らしたり、物のように放りなげたりするのは厳禁です。
遊びとはいえ、重大事故に繋がることもあるので、パパママが冷静に赤ちゃんの負担にならないように、十分安全に配慮してあげてください。

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この記事のライター

コバヤシ トモコ
コバヤシ トモコ

奈良県出身/フリーライター/週末釣り部/海と釣りが好き/ 優しいダンナ君と優しい中学生の双子男子のステップファミリー